『真夏のシンデレラ』視聴率爆死で月9消滅も?フジテレビは平成回帰を見直しか
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ここ最近、めっきり良い話題がないフジテレビでは、同局で放送中のドラマ『真夏のシンデレラ』が記録的な低視聴率を叩き出し続けている。最新の第9話が9月4日に放送され、世帯平均視聴率が5.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)となり、このままいけば平成以降の月9で歴代ワーストを塗り替えそうな勢いだ。
さらに、月10ドラマ『転職の魔王様』、水曜ドラマ『ばらかもん』、木曜劇場『この素晴らしき世界』も低視聴率となり、抜本的な改革が社内で行われそうだという。
「現在、民放各局では、見逃し配信や映画化など稼ぎやすいドラマの放送枠を増やそうと画策している。そんな中で、夏ドラマが全て大コケのフジテレビは、完全にスタートで躓いた形です。『真夏のシンデレラ』については、古臭い設定がSNSでバズってTVerのお気に入り登録が多いですが、それにしても視聴率が低すぎる。ドラマ枠について、そろそろ『月9』の枠を移動しても良いのではないかという議論も行われはじめているようです。10月期に放送する二宮和也、中谷美紀、大沢たかおのトリプル主演となる『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』がコケたら、本格的に月9ブランド消滅も検討されると噂が出ている」(民放関係者)
『真夏のシンデレラ』はベタな展開のラブストーリーで、わざと昭和や平成時代のドラマのギミックを取り入れている。そのバカバカしさと、単純明快でわかりやすいストーリーが当初は話題を集めていた。ただ、現在のドラマの本流とは外れすぎて、最近では低視聴率しかニュースにならなくなっている。
「『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)も、『真夏のシンデレラ』と同じく視聴率が伸び悩みながら見逃し配信で人気が高い。ただ、『最高の教師』はいま流行りの伏線回収するストーリー展開で、謎解き要素もある。考察もSNSで盛んに行われ、TVerのお気に入り登録は『真夏のシンデレラ』を抜き去って127万人をこえている。話題性も高く、今期の夏ドラマで高い評価を得ている。『真夏のシンデレラ』は、結局は中身がないので出落ちのような状態になり、各出演者が黒歴史にすること間違い無しのドラマになった」(スポーツ紙記者)
最終回を前になんともさびしい雰囲気となった『真夏のシンデレラ』の大失敗は、フジテレビの今後の方針転換にも大きく関わってくるだろうと系列局スタッフが明かしてくれた。
「フジテレビでは、港浩一社長と大多亮専務を中心に平成に回帰するような編成を行っていた。かつてのフジ黄金期を作っていた2人が、局が勢いのあった昭和や平成に回帰するような新番組を立ち上げていて、『真夏のシンデレラ』もその一つでした。他には、打ち切りが囁かれ続けるお昼の帯番組『ぽかぽか』は、かつての『笑っていいとも!』を思わせる作りですし、深夜番組の『オールナイトフジコ』は『オールナイトフジ』のリバイバル。どれもが低視聴率で失敗と他局から言われている中で、悲惨な『バブル路線』と揶揄して眉をひそめている若い社員や系列局員もいるほどです」
そんなフジテレビは、9月4日に秋の改編に関する記者会見を実施。その中で、テーマを「やっぱり、楽しくなければフジテレビじゃない」として、大幅な改編を行っている。
「改編率はゴールデン帯が33.2%、プライム帯は34.5%とゴールデン・プライム帯の改編率が直近の6年間で最も高い数字。この傾向は冬や来年の春も続くようで、かなり大幅に番組の入れ替えを行っていくようだ。記者会見では『ぽかぽか』について打ち切りは無いと説明したが、抜本的な改革やリニューアルは検討されているようだ。また、出演者がデビューシングルを発売し、秋から新企画を予定するという『オールナイトフジコ』も、リニューアルや打ち切りの噂が早くも聞こえています」(民放関係者)
急激に進んだ平成回帰路線は、早くも終わりを告げそうなフジテレビ。その他にも今回の改編では、「1年かけて一番楽しく面白いテレビ局にする」と宣言し、約54年ぶりといわれる金曜午後9時のドラマ枠の復活や、平日夕方帯のフルリニューアルも発表された。
各番組が低視聴率の中、改革を起こすことは必要かもしれないが系列局からは、いい加減にしてほしいと悲痛な叫びが聞こえてきている。
「ドラマやバラエティで昭和・平成に回帰するような動きも上手くいっていないし、秋の改編も到底いい結果が出るとは思えない。系列の地方局は、一部のローカルニュースなどを除いて、大半がほとんどの時間でフジテレビの番組を放送している。それだけに、番組の質の低さは直接売上に関係するんです。中には、経営が安定せず赤字になって潰れるのではないかと言われている地方局もあるほど。『ぽかぽか』については、編成会見で『想定より順調に推移している』と発表しているが、何をもって順調なのか疑問です。ジャニーズの性加害問題もありますし、楽しいだけではなくて、しっかりとした改革を行わないといけない状況にフジテレビはなっています」(フジテレビ系列局スタッフ)
混迷を極めているフジテレビだが、もっと世間や時代に目を向けて「一番楽しく面白いテレビ局」を目指す必要がありそうだ。
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