『VIVANT』6週連続首位、『ハヤブサ消防団』2位まで浮上! TVerドラマ人気ランキング
#ハヤブサ消防団 #VIVANT #TVer #ミステリと言う勿れ
在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、2023年5月には月間動画再生数が3億5877回と過去最高を更新し、7月にはTVer単体の月間アクティブユーザー数(MAU)も2830万の過去最高記録に達するなど、もはや定番のサービスとなった。今や「見逃し配信」は当たり前となったが、やはりTVerではドラマが圧倒的に見られており、ドラマの見逃し配信需要がこのサービスを牽引していると言えるだろう。
しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。
そこで、TVer再生数ランキングの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。今週は8月26日(土)~9月1日(金)までを観測(1日2回、決まった時間にTVer総合ランキングをチェック)した結果をお伝えする。
『ハヤブサ消防団』が『真夏のシンデレラ』超えで2位まで浮上
今回の結果は以下のとおり。当週は『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』や『何曜日に生まれたの』『シッコウ!!~犬と私と執行官~』が放送休止となったため、イレギュラーな動きを見せている。
イレギュラーな週ではあるが、TBS系日曜劇場『VIVANT(ヴィヴァン)』の独走は止まらず、前週より11ポイントアップで首位をキープ。これで6週連続首位となった。ポイントアップとなったのは、通常は『最高の教師』がまだTVer再生数ランキングの総合首位をキープしている日曜深夜で、今週は『最高の教師』放送休止のため『VIVANT』が早々に首位に到達できたため。TVerお気に入り登録者数の伸びはさすがに衰え始め、先週までは2ケタ増/週だったものの、今週は前週比+8万ほどの172.5万(2日0時時点)となっている。ほとんどのドラマが+1万あればいいほうで、『ハヤブサ消防団』と『最高の教師』がまだ+3万ほどあるのが目立つという時期だけに、その倍以上の伸びがあるのはさすがだ。オリコンによる最新の「ドラマ満足度ランキング」では8月20日放送の第6話までで6週連続首位、しかも第3話から4週連続で100pt満点という圧倒的な強さで、今期の覇権ドラマのポジションは視聴率、TVer、ドラマ満足度ランキングなどあらゆる部分で譲らないようだ。
そして本人気ランキングの今週2位はテレビ朝日系木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』。じわじわと勢いを見せていたが、『最高の教師』が放送休止により今週12位までダウンしたこのタイミングで初めて2位まで上昇した。TVerお気に入り登録者数は102.2万人(2日0時時点)と、先週予想したとおり今期4作目の100万台突破となった。『ハヤブサ消防団』は8月24日放送の第6話が「放火犯の正体」というサブタイトルながら、本編ラストで主人公だけが放火犯が誰か勘付く(視聴者にはわからない)というモヤモヤさせる終わり方を見せたものの、8月31日放送の第7話でしっかり“答え”が明かされ、いよいよ大詰め。次週は『最高の教師』がまたトップ3に戻ってくるものと思われるが、盛り上がりどころの『ハヤブサ消防団』との正面対決となるか。
先週2位まで上昇したフジ月9『真夏のシンデレラ』はわずかにポイントを落として3位にダウン。8月28日放送の第8話では世帯視聴率が初の5%割れとなる4.7%となり、しかも前週から1.1ポイントダウンという下げ幅を見せており、終盤に入ってやや勢いの衰えが見られる。
『最高の教師』の放送休止により、TBS系金曜ドラマ『トリリオンゲーム』、日本テレビ系日曜ドラマ『CODE-願いの代償-』はそれぞれワンランクアップで4位・5位となったが、今週6位はTBS系火曜ドラマ火曜ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』が前週8位から上昇。前週6位(『CODE』と同ポイント)だったカンテレ制作・フジテレビ系列放送の火ドラ☆イレブン『ウソ婚』が前週比27ポイントダウンで今週8位まで下がった影響だ。前週はTVer再生数ランキングの最低順位が総合20位だったのが、今週は22位まで下がっており、総合トップ10滞在期間も1日減るなど、8月22日放送の第7話の動きが鈍かった。8月29日放送の第8話では菊池風磨の上裸シーンや、ライバルとなる黒羽麻璃央の登場もあったため、次週またポイントが上がる可能性もある。
『癒やしのお隣さん』が初めて『ダイマジン』超え、『ばらかもん』も上昇気配
今週9位は、日本テレビ系金曜ドラマDEEP『癒やしのお隣さんには秘密がある』が前週11位から上昇。ポイントではなんと前週比63ポイントアップという大幅増となっている。TVer再生数ランキングの推移を見ると、『癒やしのお隣さん』は毎度『トリリオンゲーム』に阻まれる形で最高位が総合2位なのだが、この総合2位をキープする時間が今週はわずかに長く、さらに総合トップ5滞在期間が前週は1日だけなのに対し、今週は2倍以上に伸びているほか、総合トップ10滞在期間も1日伸びている。『最高の教師』の不在も影響したとみられるが、8月25日深夜放送の第8話は、小関裕太演じる“ストーカー”仁科がどのようにヒロインの「お隣さん」となったかなど、仁科目線の“答え合わせ”がなされる回で、反響が大きかった面もありそうだ。これまでずっと同じ金曜深夜のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『警部補ダイマジン』の後塵を拝していたが、今週は(『ダイマジン』の放送休止週をのぞき)初めて『癒やしのお隣さん』が『ダイマジン』超えとなった。『警部補ダイマジン』は1日深夜放送の第8話で早くも最終回を迎えるが、次週は巻き返せるか。
また、今週は劇場版の公開(9月15日)を前に再配信せれている2022年1月期のフジ月9『ミステリと言う勿れ』がさらに勢いを増して、前週15位から今週10位までジャンプアップ。全話無料配信中という太っ腹な施策により、コンテンツの強さが改めて発揮された形だ。
『シッコウ!!』の放送休止もあったため、13位以下も変動があるが、フジ水曜ドラマ『ばらかもん』がやや伸びを見せているところに注目したい。前週16位から今週13位へと上昇で、前週比18ポイントアップ。原作同様に島の子どもたちとの交流にほっこりさせられ、中盤からは泣けるエピソードもあり、最新のオリコン「ドラマ満足度ランキング」でも第6話で86pt(100pt満点)まで評価を挙げて満足度5位まで上昇している。視聴率でも、8月30日放送の第8話では第4話以来の5%台に復調しており、終盤に向けて上昇気流に乗れるか。
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