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沢尻エリカ、類をみない歓迎モードで復帰 ずば抜けたカリスマ性と素直さが鍵?

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沢尻エリカ

 8月21日に所属事務所エイベックス松浦勝人会長のYouTubeチャンネルに沢尻エリカが登場した。

 2019年11月に合成麻薬MDMAなどを所持していたとして、麻薬取締法違反容疑で逮捕されてから芸能活動を休止していたため、コッソリ追跡していた週刊誌での報道以外、自ら公の場にでることはなかった沢尻。今回、表舞台に顔を出したのは実に、約4年ぶりのことだった。

 ウェディングドレスのような真っ白のキャミワンピースに金髪ポニーテール、ギラギラの小さなカバン、日焼けした肌がヘルシーで、オーラと可愛さは健在である。

 今回の動画では少しの出演だったが、次回は対談がありそうな匂わせで締めくくられ……。完全復活のプロローグ、ということか? このフリにオーディエンスの興奮は、いやおうなしに掻き立てられている。

 しかししてこれまで、薬物逮捕後の芸能界復帰に、ここまで歓迎される例があっただろうか。

 少し振り返ると2007年には主演映画の舞台挨拶において「別に」で知られる不機嫌な態度を取ったことで大バッシングを受け、2009年には当時の所属事務所を“重大な契約違反”で契約解除され芸能活動をストップ、その理由を「週刊文春」(文藝春秋)に大麻中毒であると報じられ、プライベートでは同年に、パートナーのハイパーメディアクリエーターの高城剛氏と結婚も、翌年に離婚を表明した。

 2012年には主演映画『ヘルタースケルター』で約5年ぶりにカムバックをはたしたが、パーティー好きは続き大麻中毒疑惑が払拭されるわけでもなかった。だが、逮捕されるまでは女優として、映画やメディアに引っ張りだこだった。

 かように、かなり“お騒がせ”なイメージがついてしまっているが、それでもエイベックスが2011年以降から現在まで業務提携を続けている理由を、芸能リポーターが話す。

「エリカ様の出世作映画『パッチギ!』の監督だった井筒和幸さんは、今も彼女の才能を認め復帰を応援したいといっているように、絶世の美貌はまちがいないですし、とにかく業界人にファンが多いんですよ。彼女にしか出せない人を惹きつける色がある、それって努力でつくものではなく、カリスマ性の為せる技なんです。執行猶予中にもかかわらず仕事のオファーも多く届いていたとかで、松浦会長もそんな才能を活かすため、復帰する環境を整えるためにスタッフたちとずっと話し合いをしていたといいます。もちろん、ドラマやCMを薬物逮捕でおじゃんにした違約金が5~10億エンだったともいわれるので、肩代わりした金額を回収したい側面もありますが」

 特に依存性が強く一般的に再犯率も高いといわれる薬物での問題から、人気の高い芸能人が復帰するのは並大抵のことではない。起用する企業や制作側や受け皿になる事務所も、そしてもちろん本人も大きなリスクと負のイメージを背負っているため、なかなか難しいのだ。

 沢尻のように、女優や歌手として活躍しながらイケイケ旦那がいたという共通点がみうけられる酒井法子は、2009年に覚せい剤取締法違反で逮捕された際、芸能界は引退し介護の道に進むと宣言していたが、執行猶予期間が終わった2012年末からすぐに舞台へ復帰した。

 それからも映画や日本のテレビ番組にも出演したり、ディナーショーやYouTube、日本ほど厳しい目がなく、且つファンの多い中国など海外でライブを開いたりしているが、やはり事件前の活躍とは比べられないだろう。

 沢尻が逮捕された年にコカイン使用容疑で逮捕され麻薬取締法違反で有罪判決を受けたピエール瀧は、逮捕から1年経たず執行猶予中でありながら映画撮影に参加し、芸能活動を再開したことで「芸能界は甘い」「反省してないのでは」などの批判も集まった。

 もちろん現在もYouTubeや俳優業、電気グルーヴとしてもライブをやったり、マイペースに活動している。

 またまた同時期に大麻取締法違反で逮捕され執行猶予2年付きの有罪判決を受けた元KAT-TUNの田口淳之介も、音楽活動はもちろん、特技を活かしプロ雀士やポーカーなどで表に出る仕事を続けているが、一歩一歩といった印象。

「やはりエリカ様の人気は逮捕までずっと高く、薬物というイメージよりも需要の部分が上回っていること、それを信じ支える存在がいるかいないかが大きいでしょう。のりぴーも逮捕後に建設業者の会長が支えていましたが、芸能界に大きな影響を与える人物ではない。当時の旦那が逮捕され任意同行を求められたのりぴーは、自身の逮捕を恐れ拒否し逃亡したことも、非常に印象が悪くなってしまった。田口は一緒に逮捕された長年の彼女である小嶺麗奈と決別どころか公判の席で“公開プロポーズ”しちゃったから、呆れて離れたファンも多かったと思います。だからその前後の振る舞いも重要になってくるのかも。そう考えると、エリカ様は罪を素直に認めたけど、がむしゃらに復帰するわけでも、清楚っぽいイメージ回復を狙うわけでもなく、ずっとエリカ様ですね」(同・レポーター)

 若くから芸能人としてもてはやされ、自分を見失ってしまうことが多いという県境には同情の余地がありそうだ。もちろん、薬物に手を出すのはご法度だが、人間だれしも間違いをすることは多かれ少なかれある。

 2020年に大麻所持で逮捕された伊勢谷友介も、沢尻とは似た自分軸を強く持ち俳優や実業家として活躍していたことで知られていたが、来年3月公開予定の映画『ペナルティループ』に出演することが発表され、芸能活動再開のスタートラインにいる。

 沢尻ほどのフィーバーは今のところ感じないが、沢尻への世間の熱烈な眼差しが今までの芸能界でのスタンダードを覆し、活動の幅を広げる後押しになるかもしれない。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2023/08/29 13:00
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