トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『KOC2023』準々決勝「このレベルで?」
TPの芸人礼賛

『KOC2023』準々決勝は「このレベルで落ちるのか」の連続だった

『M-1』敗者復活に続き、音楽ネタで魅せたダンビラムーチョ

『KOC2023』準々決勝は「このレベルで落ちるのか」の連続だったの画像2
吉本興業 プロフィールページより

ダンビラムーチョ
 昨年の『M-1グランプリ』敗者復活戦で森山直太朗の「生きとし生ける物へ」をほぼフルコーラス歌うぶっ飛んだネタをして視聴者(特に僕)にかなりのインパクトを残したコンビ。

 今回も「1曲のうちに4回しか叩くことができない『四発太鼓』」というかなりワクワクする設定だった。2人のネタは音を効果的に使っているため、「曲」として何度も見たくなる(聴きたくなる)中毒性がある。

ほがらかつばさ旅行
 徳原旅行、さとなかほがらか、谷口つばさ、という3人のピン芸人から構成されたトリオユニット。特にさとなかさんは昨年の『THE W』ファイナリストという実力者。

 途中までは徳原さんと谷口さんをさとなかさんが傍からツッコんでいて、あまりさとなかさんの良さが出ていないなと思っていたら後半で猟奇的なキャラクターに豹変して怒涛の回収、トリオとしてのバランスがとてもよかった。3人の漫才も観てみたい。

エルフ
 今や売れっ子の2人だが、コントではそこまで「ギャル」を全面に出さずに、ストーリーのあるしっかりとした構成のネタを披露。途中までは荒川さんがツッコミ的な役割を担ったり、と思えば後半で立場が逆転したりで、見ていてとても楽しい。「ライバー」という今風の設定なのも挑戦的で素敵。

 売れてるのに真摯にネタを作ってるのがよくわかる、クオリティの高いコントだった。

サルベース
 2020年、2021年と準々決勝に進出している太田プロのトリオ。「男女の学生が部屋で勉強してるところにお母さんが入ってきちゃう」という至極ベタな設定なのに、独自のエッセンスの加え方がバツグンで何度も拍手笑いを起こしていた。3人とも演技力もあってとても面白かった。

ジェラードン
 海野さん不在のまま西本さんとかみちぃさん2人で出場し、YouTubeで720万回再生されている「お互い消化試合のお見合い」を5分バージョンにして披露していた。

 コントの役に入るため「わざと素人っぽくボケる&ツッコむ」というかなり高度なことをやっていて本当にすごい。

 ほかにもバッテリィズ、牛女、cacao、オフローズ、しずる、とくいちもかなり好きでした。準決勝も配信があるので絶対にチェックしたいと思う。
(編集/斎藤岬)

高橋雄作(TP、プロデューサー・作家・社長)

プロデューサー、作家、社長。2022年夏、テレビ朝日を退職し独立。音声配信アプリ「stand.fm」コンテンツアドバイザー、お笑いラジオアプリ「GERA」チーフプロデューサー。YouTubeチャンネル「金属バット無問題」などを手掛ける。

Twitter:@takahashigohan

たかはしゆうさく

最終更新:2023/08/28 20:00
12
ページ上部へ戻る

配給映画