豊洲vs月島、買うなら…!? 決め手は再開発状況と地盤?
#不動産投資 #東京これから買える街 #豊洲 #住吉
2019年以降3年間、都内を中心に再開発地域のマンション価格や人口、乗降客数の推移を見てきました。
いつ来るか恐れていましたが、2022年の暮れに日銀の方針修正が始まり、7月に日銀の政策が変更されました。
一方で、都では18歳までの子どもに月5,000円程度の給付検討もあり、今後も東京は買っていいマンションとそうでないマンションの選別が進みそうです。
マンションの購入を検討するお客様に、その良し悪しを説明する際『マンションを実際に購入するなら、他の地域と比較して、どうなっているか?』って、本当に大切だと思うんです。
すなわち、価格の高い・安いは他地域や過去・将来との比較で判断するのが最も賢いと分かってきました。
ここからは2つの地域をピックアップして、マンション選びに大切なポイントを比較していこうと思います。
今回は、共に複数の再開発が進行している豊洲駅と月島駅のデータを整理し、その将来性を見ていこうと思います。
先ず、豊洲駅は東京都江東区に位置する駅で、ゆりかもめと東京メトロ有楽町線が乗り入れています。駅周辺は新興の住宅地として発展しており、近年注目を集めています。
豊洲駅周辺のマンションについて、狙い目のポイントはいくつかあります。
第一に、商業施設が充実している点が挙げられます。中でも豊洲市場は日本最大の卸売市場であり、新鮮な魚介類や食材が豊富に取り揃えられています。また、駅直結のショッピングモールや商店街も充実しており、買い物や飲食に便利な環境が整っている環境です。
第二に、自然環境との調和です。豊洲海浜公園では、広大な敷地には広場や芝生、ウォーキングやランニングコース、サイクリングロード、バーベキューエリアなどがあり、自然を楽しむことができます。
また、東京湾やレインボーブリッジの美しい景色も望むことができ、自然と調和した上質な生活を楽しめるのも、魅力の一つと言えます。
次に、月島駅は東京都中央区に位置し、東京メトロ有楽町線と都営大江戸線が乗り入れています。
月島は高級住宅街としても知られており、住環境の質が高いエリアです。景観や住宅価値の安定性が高く、将来的な資産価値の上昇が期待できる可能性があります。
月島駅周辺のマンションについても、狙い目のポイントがあります。
第一に、立地が魅力的です。有楽町線や大江戸線など複数の路線が乗り入れており、東京駅や新宿駅などの主要駅を含む、都内各地への移動がスムーズです。
また、隅田川を渡ることで浅草や上野、東京ディズニーランドなど、観光名所へのアクセスも便利です。
第二に、食文化です。築地市場に近い立地条件もあり、新鮮な海産物や食材が豊富に揃っています。中でも月島は、「もんじゃ焼き」や「お好み焼き」の名店が並ぶ地域として知られています。
ただし、どちらの駅もマンションを購入する場合には、具体的な条件や予算、希望する設備などに合った物件を選ぶことが大切だと思います。一人でいくつものマンションを買うわけにはいかないと思うので……。
1.各駅の再開発事業の状況
まずは、各駅の再開発事業の状況を確認していきます。
●1-1.豊洲駅の再開発
2018年10月に新たな『日本の台所』となる『豊洲市場』が開場したことでも話題になった、東京都江東区に位置する豊洲駅は、2006年にオフィスビルの『豊洲センタービルアネックス』が完成、大型商業施設の『アーバンドックららぽーと豊洲』も開業しました。
その再開発事業は現在も進められており、大規模な事業計画も計画されています。商業や住宅、文化など多様な機能性が高い複合市街地の形成を図るために計画された『豊洲地区計画(江東区豊洲二丁目、豊洲五丁目及び六丁目各地内)』が代表的です。
さらに、豊洲二丁目駅前地区でも三井不動産株式会社が再開発を行いました。
街区名を「豊洲ベイサイドクロス」と命名し、最先端の機能を兼ね備えたオフィスゾーンやバラエティ豊かな商業施設など、いっそう街の魅力が高まる「豊洲ベイサイドクロスタワー」が2020年8月に開業しました。
また、2021年3月には、IHIと三菱地所が『豊洲4-2街区開発計画』を始動すると発表しました。その後、2022年の7月に着工し、2025年6月の竣工を目指して計画が進んでいます。
本街区では、A棟・B棟の2棟の建物を建設する予定で、街区中心部には大屋根を有した中心広場、街区周縁部には豊かな緑化空間を計画しています。
これらの再開発事業により、街や交通の整備、大型商業施設やタワーマンションの建設がどんどん進められ、活気がある魅力的な街となっており、今後も街の活性化や海外訪問客の需要が高まることが期待されています。
1-2.月島駅の再開発
続いては、東京都中央区に位置する月島駅です。
月島駅周辺では、住友不動産を中心として2022年10月に着工した、『月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業』が進んでいます。
勝どき・月島エリアで高さ約199mを誇る地上58階建て総戸数約1,300戸のタワーマンションの大規模再開発や、商店街と隅田川をつなぐ広場などが設けられる計画もあるようです。
2026年の竣工を目指しているこのタワーマンションの新たな計画に伴い、保育所やデイサービスといった公益施設の拡充も計画されています。近・新・大とタワーマンションに必要な条件を備え、ますます住環境の向上が期待されます。
さらに、2020年11月に東京都から組合設立の許可が下りた『月島三丁目南地区再開発』は三井不動産レジデンシャルや野村不動産が中心に動いています。
50階建ての大規模マンションには、720世帯の住戸や商業施設の建設が計画されています。その他、月島の街を歩いてみると分かりますが、狭い道路も多く、この再開発で一部の道路拡幅や避難用の広場が整備される予定です。
なお、着工は2023年度で、2027年度中の竣工を予定しています。
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