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『新婚さんいらっしゃい!』リニューアル後も低迷が続く苦しい裏事情

『新婚さんいらっしゃい!』リニューアル後も低迷が続く苦しい裏事情の画像1
番組公式サイト」より

 昨春、桂文枝と山瀬まみが勇退した『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ制作、テレビ朝日系)が、リニューアルから1年経過しても低迷している。

 「7月23日放送回の世帯視聴率は3.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人視聴率は2.1%。主な視聴者層は50代以上で、M3(50代以上男性)=3.4%、F3(50代以上女性)=4.8%となっている。ほぼ毎週、こうした動きで推移しています」(テレビ業界関係者)

 では、文枝、山瀬時代の数字はどうだったのだろうか。

 「2022年2月20日のオンエアでは、世帯4.6%、個人2.5%。M3=3.9%、F3=5.0%でした。今とほぼ変わりません」(同)

 リニューアル後の同番組は、藤井隆と井上咲楽がMCを務めている。また、以前は出場したカップル2組がエンディングで登場し、商品ゲットを目指すコーナーがあったが、撤廃されている。

 「画面のギミックもわかりやすくなっています。左上のテロップでは、登場している夫婦がどんなカップルなのかわかりやすく明示。たとえば8月6日のオンエア分では『ロシア人バレリーナ妻とリモート交際 一度も会わずに3ヵ月で結婚!?』といった感じです。そして、右上には番組タイトル、また右下には夫婦の名前と年齢、最下段の一列には、今どんなトークが展開しているのかを『→(矢印)』でつないで次々と表示。たとえば『出会いは友人の紹介→妻は中国在住!スカイプで初顔合わせ→初対面から気が合い2時間会話』といったように、細かい工夫が凝らされています」(芸能ライター)

 同番組は今後、結婚情報誌の「ゼクシィ」(リクルート)とコラボし、全国の夫婦を応援する企画を立ち上げるという。また、6月には同性婚カップルが登場するなど、多様化する愛のカタチを届けているが、なかなか数字には結びつかないようだ。

 「やはり、文枝を降板させるのが遅すぎた。2016年、文枝の20年来の愛人という女性が自身のフェイスブックに、文枝が一糸まとわぬ姿でソファに腰掛ける写真をアップする騒動がありました。文枝の処遇をめぐり、降板を含めた会議が行われましたが、そのまま続投。しかし、2018年、今度は50代女性との8年にも及ぶ不倫を『週刊新潮』(新潮社)に報じられると、視聴者から直接スポンサーにクレームが入ったそうです。これをスポンサーから聞いたABCテレビの営業サイドから『このままでは番組を維持できない』という訴えがありました」(前出のテレビ業界関係者)

 なぜ、その時点で速やかに降板できなかったのだろうか?

 「番組立ち上げ時に文枝に声をかけたテレビプロデューサーが、まだ健在だったという事情も多分にあるでしょう。しかし、同氏は2021年5月に他界。それで風向きが変わったようです。文枝はのちに、勇退の理由について、自身が高齢であることやトークに出てくるスマホやアプリの話についていけなくなったと言及していますが、後付けの感が否めない。後任について、当時は渡辺徹、中山秀征、笑福亭鶴瓶、宮根誠司といった面々がキャスティング会議にかけられたようですが、関西色がありつつもクリーンなイメージの藤井が抜擢されました」(同)

 果たして、同番組はいつまで続くのだろうか?

1978年生まれ。大学卒業後、放送作家の道へ。情報番組や音楽番組、ワイドショーも担当。現場感覚を生かしてライターとしても活動。明太子好き。

いまいりょうすけ

最終更新:2023/08/14 20:00
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