赤楚衛二『こっち向いてよ向井くん』、『女が吠える夜』との“謎コラボ”が不評で失速か
#日本テレビ #赤楚衛二 #上田と女が吠える夜
赤楚衛二の民放ゴールデン・プライム帯初主演作となる日本テレビ系ドラマ『こっち向いてよ向井くん』の第3話が7月26日に放送され、世帯視聴率は平均5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)となった。同じ水曜22時枠の“ライバル”となる杉野遥亮主演のフジテレビ系ドラマ『ばらかもん』に2話連続で後塵を拝した形だ。
『こっち向いてよ向井くん』は同名人気マンガを実写化した作品で、10年前に別れた元カノ・美和子(生田絵梨花)を引きずりながら、そのまま10年間彼女ナシの向井くん(赤楚衛二)の“恋愛迷子”っぷりを描くラブコメディだ。
初回や第2話では、久しぶりの恋にチャレンジする向井が“あざと女子”に振り回され、翻弄される様子が描かれ、さながらテレビ朝日系の人気恋愛バラエティ『あざとくて何が悪いの?』のようだと概ね好評な様子だったが、いまひとつ伸び悩んでいる。
「特に初回は、女性が自分に気があると勘違いした向井くんが暴走して、『もう、降参。付き合いますか』と謎のやれやれ感を出しながら交際を申し出、即座に女性から『そういうのじゃないです』と否定されるというシーンが大きな反響を呼び、爆笑をかっさらいました。ただ、この初回のインパクトが大きかったせいか、特に婚活話となった第3話は地味に感じられましたね」(テレビ誌記者)
この第3話は他の部分でも“問題作”だったようだ。
「結婚がテーマとなっていることから妹の麻美(藤原さくら)と義弟の元気(岡山天音)の夫婦に生まれ始めた微妙なズレにもフォーカスされましたが、向井くんの恋愛模様に期待していた層からはあまり評判がよくありませんでした。特に麻美の結婚観や、元気に対する態度があまり共感を得られないものだったことも大きい。
しかしそれ以上に“ノイズ”となったのが、直前に放送されているバラエティ番組『上田と女が吠える夜』とのコラボ。いきなり冒頭、『上田と女が吠える夜』のスタジオから始まり、ゲストとして招かれた“向井くん”と共に第2話の振り返りを見るという構造だったのですが、『テレビ欄確認してしまった』『時間を間違えたかと思った』『野球か何かが延長してるのかと思った』など、ドラマが始まったことに気づかず戸惑った人も少なくありませんでした。さらに『女が吠える夜』コラボは番組後半にもふたたび登場したため、『これはうざい』『急にバラエティ出してくるのやめて』『これ必要?』と不満の声が出ることに。これまで1話完結だったのが、第3話は初めて結末を持ち越したこともあり、『不要だった』という意見が多数。余計なコラボに時間を割くぐらいなら1話で完結させてくれということですね。おかげで第3話はテンポが悪く感じられたという声も少なくありませんでした」(女性誌記者)
TVerのお気に入り登録者数は63万ほどあり、『ばらかもん』に10万の差をつけているが……。
「しかし今期ドラマでは9位と微妙な位置。同じマンガ原作のラブコメだと、Sexy Zone・菊池風磨主演の火曜23時のドラマ『ウソ婚』(フジテレビ系)は84万強で6位と、『向井くん』に大差をつけています。『向井くん』は『こういう女いる』『こういう男いる』といった“恋愛あるある”の共感型の作品ですが、結婚や夫婦別姓の話が出てきたりするあたり、刺さる人には猛烈に刺さりますが、若い層にはあまりピンとこない部分もあるのでは。
とはいえ、赤楚さんはブレイク作となった『チェリまほ』しかり、イケメンなのにどこかこじらせていて、長年彼女がいなかったというのも説得力が妙にあるコメディ演技が見事で、視聴者はそんな向井くんを見守りたい。展開は基本的に原作どおりのようなので、この婚活女子の話が終わればまた『あざとくて』的な恋愛ストーリーになると思われますし、ドラマならではのアレンジもうまいので、後半はまた盛り上がってくるのでは。『付き合いますか』を超える迷言が飛び出すのを期待したいですね」(前出・テレビ誌記者)
バラエティ番組との謎のコラボがこれ以上発動しなければ、もう少し視聴率が浮上する目もあるかも?
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