女性トリオで再出発のテレ東『バス旅』“短期崩壊”を予感させる3つの不安要素
テレビ東京の大ヒット企画が、出演者を変えて戻ってきた。7月22日、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』の新たなシリーズがスタート。新メンバーには三船美佳、赤江珠緒、高城れにの3人が選ばれた。
「『バス旅』は2007年、太川陽介&蛭子能収という不思議な組み合わせの2人でスタート。ゲーム形式の旅番組が大好評を博し、視聴率が15%を超えたり、映画化も実現したりと、稀に見る大ヒット企画となりました。
太川&蛭子コンビは2017年、蛭子の体力問題や“行くところがなくなった”という理由で一旦、完結しましたが、すぐに田中要次&羽田圭介コンビで復活。ところが、田中&羽田はゴールにたどり着けないことが多く、2022年放送の第19弾で“負け越し”となり、コンビ解散となりました」(エンタメ誌記者)
それから約1年の潜伏期間を経て復活し、今回は初めて女性メンバーによる新シリーズがスタート。初回は見事ゴールに辿り着いたが、これまでシリーズの全放送をチェックしてきたテレビ情報誌編集者は、女性3人という組み合わせについてこう指摘する。
「不安要素として浮かぶのは体力です。これまでのシリーズは、レギュラー2人+マドンナ(女性ゲスト)という組み合わせでしたが、マドンナがへばってしまうシーンが何度もありました。中山エミリは猛暑の中を歩いて熱中症になりかけましたし、宮地真緒はあまりの長距離ウォークに音を上げ、『限界です』と涙を流しました。一方、マルシアは『歩くのは無理』と言い放ち、リーダー太川を困惑させました。
蛭子は常に『歩くのはイヤ』と言い続けていましたが、実際には16km歩いたこともあり、それなりに体力はありました。今回の3人を見ると、赤江と高城は踏ん張りそうですが、三船がどうか……。バス旅はもう日本中、行き尽くしていて、コース設定は徒歩が含まれることが前提になっており、体力面で問題が生じないか心配です」(テレビ情報誌編集者)
一方、民放のバラエティ番組制作関係者は、番組構成上の不安点についてこう語る。
「これまでレギュラー2人+ゲストという形式だったのに、今回はレギュラー3人にしたのはどうなのか。過去の放送ではゲストが旅のアクセントになり、足を引っ張る人もいれば、ゲストに助けられてゴール出来た回もあり、番組に変化を生んでいました。新レギュラーの3人は、ゲストに振り回されることがないので、やりやすいかもしれませんが、視聴者はマンネリ感を覚えるかもしれません。
3人のキャラがバス旅向きかどうかも未知数です。これまでのシリーズでは、とにかくマジメな太川、疑り深い蛭子、図々しさのある羽田、ねちっこい田中と、各々が濃いキャラの持ち主で、それが旅の推進力になっていました。バス旅は、ウザがられても質問をぶつけまくるのが、ゴールに辿り着く秘訣なのです。
その点、新レギュラーの3人はいずれも“良い人”ばかりで、一般人にグイグイと質問をぶつけられなそうなタイプ。嫌そうな顔をされても街行く人に道を聞けるか、そしてその役は誰が担うのか、そこが中途半端になるとズルズルと勝率が下がり、あっという間に“クビ”の話が出てきてしまうことにもなりかねません」(民放バラエティ番組制作関係者)
厳しいコース設定になった時、勝負に徹することができるのか──。第1弾では和気あいあいと旅を進めた3人だが、回を追うにつれて殺伐としてくるのかもしれない。
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