『VS魂』打ち切りの裏事情…視聴率低下止まらず、番組タイトルや企画変更がアダに
#VS魂
7月11日、『VS魂グラデーション』(フジテレビ系)や『アメトーーク!』『ロンドンハーツ』(以上テレビ朝日系)など、多くの番組を担当する人気放送作家・町田裕章氏がツイッターで以下の投稿をしたことが話題となった。
「改編期、番組が続いたら演者さんのおかげ、番組が終わってしまったら我々スタッフのせいだと思っています」
その1週間後の18日、『VS魂グラデーション』が9月末で終了することが報じられた。これによって、前述の町田氏のツイートが同番組のことではないかと感じたファンもいたようだ。
嵐5人による『VS嵐』から15年半、グループの活動休止後は『VS魂』として再出発して約3年経過した同番組だが、視聴率低下に加え、レギュラーメンバーの元King & Prince・岸優太が9月30日にジャニーズ事務所を退所することも影響したという。
「岸ファンやキンプリファンは『岸くんの退所は関係ない』『岸くんの退所とVS魂が終わるタイミングが同じだっただけで、岸くんが辞めるから番組が終わるわけじゃない』と、岸の退所が番組終了の引き金の一つになったような報道に反論しています」(芸能ライター)
『VS嵐』時代の歴代最高視聴率(世帯)は、2009年10月22日に記録した18.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。2020年12月の“最終回”も個人9.9%、世帯15.2%と無敵の強さを誇っていたのだが……。
「7月13日の放送は3時間スペシャルで、魂メンバー初の海外遠征となる韓国ロケのほか、上沼恵美子、黒柳徹子、遠藤憲一、上川隆也など豪華ゲストを多数迎えてのババ抜き最弱王決定戦『BABA魂』が行われました。また、体調不良の相葉雅紀に代わり、急きょ櫻井翔が代打で登場したことも注目を集めました。
ところが、視聴率は個人3.7%、世帯5.7%という結果に。普段よりは若干上がりましたが、結局、裏番組に負けてしまっている。スペシャル版で数字が獲れないと対外的にも印象が悪く、制作スタッフのモチベーションにも関わる。潮時とみていいでしょう」(テレビ業界関係者)
いったい、同番組はどこで間違ってしまったのか?
「『VS嵐』終了後も、タイトルは変えないほうが良かったのでは。これでファンが冷めてしまった。さらに、それまでの人気アトラクションも撤廃し、別の企画を次々と始動したこともアダになりました。
メンバーは相葉、風間俊介、岸、佐藤勝利、浮所飛貴、藤井流星の6人。浮所と藤井の一般の認知度は最後まで上がらなかった。メンバーも変えた上にタイトル、アトラクションまで違うものにしたら、その“魂”は受け継いでいたとしても、もはや別物。ファンが『VS嵐』の復活に向けて一縷の望みを託せる“安心材料”をことごとくなくしてしまった。変えるところと変えなくてもよかったところのジャッジミスではないでしょうか」(同)
2022年4月放送分からは番組名を『VS魂グラデーション』に改題の上、再び大幅なリニューアルを敢行。さまざまなモノを並べ替えるという企画になった。
「『VS嵐』時代は嵐が仕切りを務めており、外部のタレントを入れなかったことも一定の世界観を作っていた。ところが、アンタッチャブル・山崎弘也、さらにずん・飯尾和樹を投入したことで、それまで保たれていた“城”の雰囲気が崩れ、普通のバラエティ番組になってしまった。テコ入れするたびに評判を下げてしまった、改悪の典型的なパターンです」(同)
同番組終了後も、木曜19時の枠はバラエティ番組が放送されるようだが、果たしてどんな番組が始まるのだろうか。
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