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日テレ年末特番『笑ってはいけない』、BPO問題は“解決”でも今年も制作断念濃厚か

日テレ年末特番『笑ってはいけない』、BPO問題は“解決”でも今年も制作断念濃厚かの画像
ダウンタウン(写真/Getty Imagesより)

 夏真っ盛りとなったこの季節、テレビ各局では早くも年末年始特番の制作に動き出すが、今もっとも注目されているのは日本テレビ系の風物詩だった『笑ってはいけない』シリーズが復活するのかどうかだ。

 「マンネリ」の声が聞かれながらも、『NHK紅白歌合戦』の裏番組として11年連続で民放首位に。しかし、2020年を最後に放送が休止されており、代替番組のお笑い特番の視聴率は大爆死続き。ファンからは復活を求める声が飛び交ったが……。

「放送休止はコロナ禍で思うような企画ができないから、というのが表向きの理由でしたが、実際は2020年にアンジャッシュ渡部建のサプライズ出演の情報が事前に流出し、企画をつぶされたことに松本人志が激怒したことが原因で、日テレとの関係性にヒビが入ったことでした。さらに追い打ちをかけるように、2021年にはBPO(放送倫理・番組向上機構)の青少年委員会が『痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー』に関する番組の審議入りを公表。コロナ対策に気を遣う必要があるだけでなく、『苦痛を笑いのネタにする』ことへの批判の声が出ていることにすっかりモチベーションがなくなった様子。しかし、すでにBPOは『笑ってはいけない』の内容が問題のないことを明言しており、その部分の支障はなくなっています」(芸能ライター)

 『笑ってはいけない』シリーズは日本テレビ傘下の配信事業・Huluにとって優良コンテンツであるうえに、DVD販売はグループ会社・VAPの収益の柱となっている。同局にとっては『笑ってはいけない』の復活は“悲願”と言っていいだろう。ところが――

「番組サイドがダウンタウンサイドにお伺いを立てたところ、どうにも色よい返事が返って来ない。BPO問題は解決したにもかかわらず、“ケツバット”に代わる新しい演出はないのかとダメ出しされてしまったとか。これは本気の提案というより、日テレサイドとの関係性がまだ完全に改善されていないのでは。結果、話は進展せず時間だけが経ってしまった。これまでのような6時間放送にするためには、どんなに遅くとも8月までのロケが必須。同番組では話題性と意外性のあるゲストが華を添えますが、現時点で放送が決まっていないのであれば、これから仕込むのはかなり難しい」(テレビ関係者)

 また、番組の復活は今年が“ラストチャンス”となる可能性もあるという。

「日テレサイドは、仮に3年連続休止となれば、『笑ってはいけない』シリーズの母体であるレギュラー番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』自体も終了させることを決めているようです。かつて人気番組だった『ガキ使』も今では視聴率はガタ落ちしており、『笑ってはいけない』のために続けているといっても過言ではない。吉本興業への配慮から、『スッキリ』に代わる新情報番組『DayDay.』のMCに南海キャンディーズ・山里亮太を起用したものの、こちらも数字が伸びずにお荷物となりつつある。『笑ってはいけない』制作断念の判断が出れば、最速で終了となる可能性もありそうです」(同)

 タイムリミットが迫る中、ダウンタウンと日本テレビは歩み寄ることができるだろうか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/07/16 13:00
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