セブンイレブン、ローソン、西友…「酸辣湯麺」のカップ麺、どれがおいしい？

　みなさま、夏バテしていませんか？

　どうも、カップ麺ブロガー&ライターのオサーンです。夏バテ防止には、代謝をよくする辛味、疲れを取る酸味、そして食欲を増進する香味が良いと聞きかじったことがあります。

　辛くて酸っぱくて香ばしい食べ物といえば……そうだね、酸辣湯麺だね。

　今回は、第一次夏バテブームのこの時期にふさわしい、唐辛子、黒酢、ごま油によるバテ防止ジェットストリームアタックが楽しめる「酸辣湯麺」のカップ麺をレビューします。

　酸辣湯麺は多くのメーカーから出ている人気フレーバーのひとつですが、今回はその中でもスーパーやコンビニで手軽に手に入れられるプライベートブランド（PB）の商品をご紹介していきます。

酸味のハードパンチャー！　セブンプレミアム「酸辣湯麺」

　まずひとつめは、セブン&アイグループのPB、セブンプレミアムの「酸辣湯麺」105円（税込）。製造はサンヨー食品系。セブンプレミアムのカップ麺は、今回のような安価商品の一部でセブンイレブンの取扱があまりなく、主にイトーヨーカドーや提携スーパー&ドラッグストアなどでの販売となっています。今回レビューする3品の中で最も安価でもあり。

　今回の3品の中で唯一、「調味油」という別添の袋がついており、これを入れることでスープ表面が真っ赤に染まる圧倒的な鮮やかさ。赤いスープの中でかきたまの黄色が映えています。

　夏バテに良いとされる辛味、酸味、香味すべてが高レベルで力強く、特に黒酢のパンチとごま油の香ばしさは今回の3品の中で圧倒的。夏バテでヌボーっとした体がシャキっとなるほどの酸味が特徴的でした。スープのデキだけならとても安価商品とは思えません。

　麺量も50グラムで1人前としては少ないですが、安価な定価設定を考えれば十分すぎるともいえるでしょう。

　具として入っているのは、かきたま、椎茸、ネギ。スープが真っ赤なので、かきたまの黄色やネギの緑色が目立ちますが、具の量は3品で最も少なくなっています。価格離れしたデキの良いスープの裏で、麺や具はスープに吸い取られて力尽きてしまった感じがしました。カップ麺らしい一点豪華主義の商品です。

やさしいスープとキクラゲが特徴！　ローソンオリジナル「酸辣湯麺」

　続いては、ローソンのPB、ローソンオリジナルの「酸辣湯麺」148円（税込）。製造は日清食品。コンビニのPBなのでスーパーのものに比べると価格的に分が悪いですが、コンビニに置かれている商品の中では十分な安価設定となっています。

　鶏ガラベースにラー油やごま油、黒酢を効かせた酸辣湯スープに、中細で縮れのついた油揚げ麺と、かきたま、ネギ、キクラゲが合わせられています。色味はセブンほど赤くありませんが、湯気からは黒酢の香りが漂ってきます。

　セブンとは一転、酸辣湯としては尖っていない丸みのある味わいで、辛味はピリ辛以下、黒酢の酸味やコクもそれほど強くなく、ごま油の風味も控え目。かなりやさしい味なので、酸辣湯がなんとなく苦手な人が試してみるのに良い味だと感じました。

　ただ、旨みが足りないわけではなく、鶏ガラの旨みが厚めで、酸辣湯としては動物系の味がやや前に出てくるのが特徴的でした。

　麺は、中太で縮れのついた油揚げ麺。緩やかに縮れていますが、多少歯切れのよい低加水麺食感で、酸辣湯麺らしい麺を再現しています。こちらも麺量は50グラムで少なめですが、定価がコンビニ仕様でほかより少し高いため、もう少しボリュームはほしかったところ。

　具は、かきたま、ネギ、キクラゲが入っています。セブンプレミアムに比べるとかきたまやキクラゲにボリュームがあり、少し高い価格設定の面目躍如といったところでしょうか。3品で唯一、酸辣湯麺らしいキクラゲが入っているのも特徴で、コリコリした食感が楽しめました。