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『真夏のシンデレラ』出演の「岡田健史」改め水上恒司の“対週刊誌”戦法

『真夏のシンデレラ』出演の「岡田健史」改め水上恒司の対週刊誌戦法の画像1
『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)

 フジテレビ系月9ドラマ『真夏のシンデレラ』にライフセーバーの早川宗佑役で出演している水上恒司(24)。あまり聞き覚えのない名前と思うかもしれないが、2022年8月まで芸名「岡田健史」で活動していた俳優である。

岡田健史といえば、堀北真希や桐谷美玲を発掘した芸能事務所スウィートパワーの男性部門「スパイスパワー」にスカウトされ、18年10月期のTBS系ドラマ『中学聖日記』のメインキャストに抜擢されて俳優デビュー。その後、NHKの『大江戸もののけ物語』やフジテレビ『いとしのニーナ』などに主演し、21年の大河ドラマ『青天を衝け』に出演するなど、順調にキャリアを積んでいた。

 しかし21年、スウィートパワーに対して契約解除を求めて、裁判所に仮処分を申し立てたのだ。

「事務所社長への不信感が、契約解除を求めた大きな要因です。社長については所属タレントへのセクハラや社員に対するパワハラが『週刊文春』(文藝春秋)で報じられていました。事務所を辞めていく社員やタレントも多く、当時の岡田健史のマネージャーも辞めています。そういったなかで、今後、この事務所に所属したまま仕事をするのは難しいと判断したというわけです」(芸能事務所関係者)

 仮処分を申し立てた段階で、残りの契約期間は23年3月末まで。いったんは、契約満了まで同事務所に所属し、その後は契約を更新しないことで合意した。しかし、22年8月31日に事務所との契約が前倒しで終了となり、本名の水上恒司で芸能活動を継続することとなった。

 そして、前述の月9ドラマ『真夏のシンデレラ』に出演しているほか、10月から始まるNHK連続テレビ小説『ブギウギ』への出演も決定。さらに、今年は『OUT』『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』という2本の出演映画の公開も控えているなど、再び人気俳優として返り咲いている。

 そんな水上のインタビューが、7月11日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)に掲載。事務所から独立した現在の状況について<今は、ありたい形で仕事に向き合うことができています>と語っている。決して直接的な言葉ではないものの、スウィートパワー所属時代に思うような形で仕事ができていなかったことをほのめかしている。

「水上さんのインタビューが掲載されているのが『週刊女性』というのは“なるほど”という感じです」

 と話すのは、とあるベテラン芸能記者だ。「女性セブン」(小学館)、「女性自身」(光文社)、「週刊女性」という女性週刊誌3誌のなかで、現時点で水上のインタビューを掲載しているのは「週刊女性」だけである。

「契約解除騒動の際、3誌それぞれがスウィートパワー側の問題点も含めて報じています。そのなかで、『女性セブン』と『女性自身』の記事は、多少なりとも“岡田の暴走”といったニュアンスが含まれていた。一方で、もっとも“岡田健史寄り”だったのが『週刊女性』だったんです。そういったことを考えると、水上恒司となって同誌のインタビューを受けているのは、納得がいきます」

 水上は22年11月に『文春オンライン』のインタビューを受けているほか、「週刊文春」23年3月30日号の「原色美男図鑑」にも登場している。スウィートパワーの醜聞を報じた「週刊文春」には、かなり協力的だと言えそうだ。

「水上にとって、契約解除騒動は人生を左右する大きな出来事でしたからね。そりゃあそのときに“味方”となってくれたメディアを優先するのも当然でしょう。ちなみに『週刊女性』の編集長は、同じ主婦と生活社で若手俳優が多く登場する『JUNON』出身者が多く、そういった関係で、騒動の前から水上と『週刊女性』の関係性があったということも言われています」(同)

 芸能人にとって、週刊誌はスキャンダルを暴く敵でもあるが、うまく付き合えば、強力な“味方”にもなりうる。異例の契約解除裁判を経て、自分の願うスタイルでの芸能活動を勝ち取った水上は、なかなかの策士なのかもしれない。

手山足実(ジャーナリスト)

出版業界歴20年超のベテランジャーナリスト。新聞、週刊誌、カルチャー誌、ギャンブル誌、ファンクラブ会報、企業パンフレット、オウンドメディア、広告など、あらゆる媒体に執筆。趣味はペットの動画を見ること、有名人の出没スポットパトロール。

てやまあしみ

最終更新:2023/07/17 06:26
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