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反町隆史もSKY-HIも元ジャニ!「TOBE」の今後を占う脱退成功ジャニーズたち

反町隆史もSKY-HIも元ジャニ!「TOBE」続々加入で振り返る辞めジャニ古今東西の画像1
画像:YouTube「TOBE OFFICIAL」より

 1962年にスタートを切ったジャニーズ事務所は、強大な権力を駆使して唯一無二のブランド価値を築き上げることに成功し、日本の男性アイドル文化の一時代を作った。

 そんな老舗巨大イケメン集団の出身者は、ジャニーズJr.も含めるとかなり多いと想像できるが、退所していったいわゆる“辞めジャニ”たちは、みな一様に在籍時の栄光を難なく引き継げるワケでもないのが大半だった。大手事務所に転籍しないと、テレビやCMはおろか、ちょっとしたPRの仕事へもなかなか出演できない状態だった。今も、テレビ局などでは、辞めジャニの起用をタブー視し、慎重になっている。

 また最近では不祥事などにより抜ける人も。

 2018年に報じられた未成年者への強制わいせつ事件で書類送検された元TOKIOの山口達也は、不起訴処分(起訴猶予)だった一方で、ジャニーズ事務所とは契約解除で事実上芸能界を引退し、現在は自身のアルコール依存症と向き合っている。

 山Pこと山下智久も2020年に未成年女性との飲酒報道を受けた活動自粛中の同年10月に退所し、“辞めジャニ”のなかでは今もドラマや映画に出演している方ではあるものの、引っ張りだこだったジャニーズ時代とは、まだギャップがある。

「ここ最近、安定していてかつ輝かしいジャニーズという城を、知名度の高いタレントが辞めるとときには何か事件を起こすとか、ヤンチャが過ぎちゃった、ドロップアウトみたいなネガティブな印象が強かったですよね。元NEWSの手越祐也とかも、退所後は一時的に注目の的だったけど、結局プロデュースした美容サロン事業もうまくいかなかったし、パッとしていない。事務所は、退所するタレントらに対して“仇をなしたから”ということなんでしょうか。見えないパワーで抑圧されちゃって、独立後に活動が目立たなくなっちゃった人たちがほとんど。しかし、現役アイドル時代はあれだけ騒いでいたファンたちはどこに言っちゃうんでしょうね(笑)」(女性誌記者)

 一方でジャニーズでスターになった後、事務所を脱退してさらならう飛躍を遂げた人も少なくない。

 2014年に契約満了で退所した元KAT-TUNの赤西仁は、好例の一人だろう。

 ジャニーズ在籍中の2012年に、女優の黒木メイサとの授かり婚が事後報告だったという当時のアイドル的には前代未聞な事態がおき、予定していた全国ツアーの中止や内定していた連ドラ主演を降板で、ペナルティが課されたと報じられたのもまた、有名なところ。

 強大なメディアコントロール力をもつジャニーズという後ろ盾を失くした際には、自由奔放なイメージもかさなって、メイサの「ヒモ」と呼ばれることもあった。

 しかし、現在もアジアを中心に根強い人気があり、世界的企業とのタイアップやプロデュース業、“辞めジャニ”仲間の錦戸亮とユニット活動N/Aも順調で、拠点を海外にという自身の夢を叶えながらアーティストとしても歌い続けている。彼のあとにジャニーズを辞めたタレントたちはほとんどが、赤西の活躍をロールモデルにしているといもいえろうだろう。

「子ども2人のいいパパですし、年収は億単位なんて噂もあります。先日、東京で行われた赤西のライブでは『あんまり喋るとジュリーさんに怒られちゃう』なんてジャニーズいじりを入れて、余裕っぷりでした。ジャニーズ時代から彼らしさを貫いてきたから、古参のファンが多いのも強みでしょう。同じように、ジャニーズを辞めて成功しているケースはたいてい、大手事務所に移ったケースですね。若くてその事実を知らない世代も増えてきたけど俳優の反町隆史は、10代の頃にジャニーズに所属していたんですよ。ずっとイケイケな郷ひろみも若い頃、ジャニーさんから熱烈にスカウトされて所属してヒット曲を連発するも、数年で別事務所へ移籍し、現在までの活躍に続きます。SKY-HIこと日高光啓も元ジャニーズJr.ですが、エイベックスに移籍してAAAでの活躍もあって今や、大プロデューサーとしての活躍も目覚ましい。森進一の長男でONE OK ROCKのボーカル・TAKAも、今や国内外で大人気のロックバンドに成長しましたけど、元々は山Pと同じNEWSのメンバーだったなんて、不思議なもんですよね」(芸能リポーター)

 そんななかでも今年に入り巷で話題の中心になっているのが、2022年11月にジャニーズ事務所を電撃退社し、今年の3月に「TOBE」を旗揚げしたタッキーこと滝沢秀明だ。

 どちらかというと「ジャニーズ事務所の幹部だったので、辞めジャニたちとは体裁的に距離をとらざるを得ない立場だったと思う」(既出・記者)が、自らが“辞めジャニ”側になってからの、その俊敏な立ち直りと飛ぶ鳥を落とす勢いは周知の通り。

 7月2日には第一弾として元V6の三宅健がTOBEへ、その5日後には今年5月にジャニーズ事務所を退所した元King&Princeの平野紫耀と神宮寺勇太が合流した。

「平野くんの新設されたファンクラブに入ろうとオンラインでアクセスしたら、約3時間待ちで、ビックリしました!」(ファンの女性)

 これからも続々とタレントたちが合流し、巨大勢力へ成長するのではとの見解もあり、ジャニーズ事務所の基盤が揺れ出している今、”辞めジャニ”たちのポテンシャルに再びスポットが当たり始めている。

 さて、アイドル史を揺るがす形勢逆転となるのだろうか。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2023/07/15 21:00
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