トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > さんまの次に復活しそうなあの名番組

明石家さんまの同窓会SPが大バズリ、次に復活しそうなあの過去名番組

『あっぱれさんま大先生』の同窓会SPが大バズリ、次に復活しそうなあの過去名番組の画像1

 1988年にスタートし、内山信二や山崎裕太らを輩出した、明石家さんまMCの人気番組『あっぱれさんま大先生』(フジテレビ系)が7月1日、1日限りで復活。今ではすっかり大人になり、大半が一般人となった1期生が登場した。

「今回の企画は“ゆうた”こと山崎裕太が旗振り役となり、実現したもの。山崎が同窓会の開催をYouTubeで呼びかけ、1年がかりで10人以上の子どもが集結しました。さんまさんは“過去を振り返る番組が好きじゃない”とあまり乗り気ではなかったものの、子どもたちの熱意に押され、放送に至ったそうです。

 放送は土曜15時半からと、あまり条件の良い時間帯ではありませんでしたが、視聴率は4.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と大健闘。関東ローカルでの放送でしたが、オンエア中や放送後には『さんま大先生』という単語がトレンドワードに上がり、TVerの再生回数ランキングでも上位に入りました」(TV情報誌記者)

 放送後、ネットには、

「懐かしすぎて涙出た」
「こんなに楽しい番組なら毎年やってほしい」
「全国放送でやってくれよ~」
「面白すぎてもっと観たかった」

 といった声も登場。上述の通り、さんまは同窓会に消極的だったようだが、テレビマンがこの反応を見逃すはずはない。

「現在、テレビ界は猛烈な“テレビ離れ”に立ち向かうため、必死に若者を取り込む番組や企画にトライしています。しかし、今の中高生はもはやテレビを見る習慣がなく、結局、数字を稼げるのは中高年向けの番組。過去の人気番組の復活は、中高年を惹きつけるにはうってつけです。

 “懐かしの○○”という企画は安直に見えますが、昨年8月、ダウンタウンがMCの『ヤバい昭和の世界』という特番が大当たりして、強力なコンテンツであることが再確認されました。過去を振り返る番組は権利関係など厄介な問題はありますが、過去映像を使れば尺が稼げるので、制作費が抑えられるのも魅力的。今回の『さんま大先生』の同窓会SPの成功は、バラエティ界にとって“新たな鉱脈”の発見だったかもしれません」(民放バラエティ番組制作関係者)

『さんま大先生』の同窓会は生徒たちの尽力で実現したが、どんな番組の同窓会なら成立するのか?

「フジテレビで言えば、『夕やけニャンニャン』『タモリのボキャブラ天国』『夢がMORI MOR』『とぶくすり』『料理の鉄人』あたり、他局なら『進め!電波少年』『ASAYAN』『ガチンコ!』『イカ天(三宅裕司のいかすバンド天国)』などはピッタリでしょうね。バラエティに限らずドラマや情報番組でも、出演者が集えば面白い話が聞けるはず。出演をきっかけにもう一旗揚げたい人もいるでしょうし、地上波がダメでも、BSでじっくり話を聞く手もあるでしょう。

 もちろん、番組に出られる人がいれば出られない人もおり、使えない映像も少なくありませんが、そこはテレビマンの腕の見せどころ。これまでテレビ業界では、過去のコンテンツはある意味で“使い捨て”でしたが、貴重なアーカイブをどんどん活用することを考える段階に差し掛かっていると思います」(キー局関係者)

 同じような人が同じような番組ばかりやっている今、“故きを温めて新しきを知る”ことが必要かもしれない。

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2023/07/18 06:00
ページ上部へ戻る

配給映画