トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 木村拓哉を起用しては「まずい」

木村拓哉では「まずい」資生堂CM立ち消え ほかスクープ12本

キムタクの資生堂CMも消えた? ジャニーズ性加害騒動と文春の追求

 さて、ここからはジャニーズ事務所問題を3本続ける。

 音楽プロデューサーの松尾潔(55)が、所属しているスマイルカンパニーからクビになったというのである。

 どうやらそれは、日刊ゲンダイに書いた一文が気に障り、同事務所にいる山下達郎までがそれに賛成したというのだ。

 日刊ゲンダイDIGITALは「松尾潔氏が明かす『スマイルカンパニー契約解除の全真相』弁護士を通じて山下達郎・竹内まりや夫妻の“賛成事実”を確認」(7月6日)を掲載している。

《蒙(もう)を啓(ひら)かれたのは今年3月。喜多川氏の性加害疑惑の実態を暴く英BBCのドキュメンタリーを観たぼくは、したたかに打ちのめされた。これまで自分は一体どこに立って何を見てきたのだろう。いや、何を見逃してきたのだろう。はげしい悔恨の念に襲われた。だが、過ちては改むるに憚ることなかれ。まずは注視、そして気になるところがあれば声をあげればいい。変えていけばいい。そう自分に言い聞かせた。

 ジャニーズ性加害問題に向きあうとき、自分に強く律しているのは、被害者の古傷をえぐり出すような物言いは絶対にしないこと。それよりは建設的な提言をしたい。なぜならぼくの主目的のひとつはタレントを守ることであり、特定の誰かを攻撃あるいは断罪することではないからだ。》

《BBCの番組放映後、元J所属タレントの性被害告発が度重なり、それを受けて藤島ジュリー景子社長が動画と文書で公式見解を発表した。5月14日夜のことだ。たまたま翌15日の朝に福岡RKBラジオ『田畑竜介Grooooow Up』に生出演を予定していたぼくは、スタッフの求めに応じて番組内で見解を述べた。社長は記者会見を開きましょう、第三者委員会を設置しましょう等々。今もネットでその書き起こし記事を読むことができるが、突飛なことは何ひとつ言っていない。》

《書き起こし記事がYahoo!ニュースになって配信されたのが翌16日。それを読んだ小杉周水SC社長に本社オフィスに呼び出されたのが18日。理宇造氏の長男の周水くんは作曲家の顔を持ち、ぼくにとっては親しい後輩でもある。付き合いも家族ぐるみだ。彼は、こんなことで松尾さんと向きあいたくはなかった、性加害は当然許されないことだし、松尾さんの話も正論、でも……と、Jやジュリー社長の名前をメディアで口にすること自体を問題視し、マネージメントの中途解約を切り出した。いわば不敬罪による一発退場である。》

《6月2日、SCオフィスで再会した周水社長は、ぼくの契約の中途終了に山下夫妻が〈賛成〉であることを告げた。RKBラジオ等での発言はいかにも松尾らしく正論でもあるが、これまでの山下家・小杉家・藤島家のつきあいの歴史を考えると、SCに松尾が在籍し続けるのを認めるのは難しい。なぜなら、三家のつきあいはビジネスではなく「義理人情」なのだから、ということだった。》

《ぼくは喜田村弁護士に、先方の代理人を務める弁護士へ尋ねてもらった。「松尾は、『山下氏と竹内氏が契約解除に賛成している』と社長から説明を受けているが、それは事実か」と。返ってきたのは「そうである」。この回答を確認したぼくは、契約終了の最終合意に応じた。》

 山下達郎は晩節を汚した。そういうツイートが多くあるそうだ。

 

 文春はこれまで4カ月近く、ジャニー喜多川から性的被害を受けた23人の元少年たちのリストを作り掲載している。

 この中では1970年代、17歳の時に性的被害を受けたスタッフが一番古い。しかし、ジャニー喜多川はそのもっと前から子どもたちを餌食にしていたと、日刊ゲンダイDigitalがやはり7月6日に報じている。

「ジャニーズ性加害構造の萌芽は70年前に…一晩で5人の少年の間を渡り歩いた“軽井沢事件”の全貌」というものである。

 ジャニーズ事務所とも関係が深い作曲家の服部良一の次男・吉次が小学生の時に性的被害を受けたことを告白しているのだ。

《……説明するのは難しいのですが、それからもジャニーとの関係は2年半くらい続きました。彼は毎週土曜日に来て、そのたびにまた私と一緒に寝て同じ行為を繰り返すんです。たぶん1年で30回くらいでしょうか。

 秘密の快感と引き換えに、罪悪感は大きくなるし、体によくないという直感も働く。ましてそれが両親にバレたらジャニーが怒られるだろうということも分かるんです。》

《ジャニーの車で『少年野球団』のメンバー3人と僕の友だちの総勢6人で父の軽井沢の別荘に1泊旅行することになったんです。大人はジャニーだけ。》

《夜、トランプ遊びをした後はジャニーのお定まりのコースです。部屋を暗くして布団に入ったら、気配が伝わってくるんです。『あっ、始めたな』って。

 まず2段ベッドの野球少年たち、そして同級生、それから僕。まるで『鴬の谷渡り』みたいに、一晩で5人の間を渡り歩くなんて彼にしてみれば夢の饗宴だったでしょう。大人はいないし、やり放題。》

《……その頃ジャニーズ事務所というジャニーにとっては、“趣味”と実益を兼ね備えた“格好の場所”が確保されたわけで、新たな被害者を生み出すことになったのを防ぐことができなかったのは忸怩たるものがあります。》

 ジャニー喜多川のやってきたことは間違いなく“犯罪”である。

 彼の性被害に遭ったのは、ジャニーズ事務所にいたほとんどの男の子たちに及んでいるのではないか。

 ジャニーズ事務所は一刻も早く、事実を認め、謝罪すべきであること、いうまでもない。

 この問題の影響は一日一日、ジャニーズ事務所を追い詰めている。

 

 文春がジャニーズ事務所の大看板、キムタクの資生堂CM案が性加害問題で消えたと報じている。

 この秋の高級メンズ化粧品のリニューアルにあたり、イメージキャラクターにキムタクを起用しようという予定だったが、それが白紙になったというのである。

 資生堂は海外売上比率が7割を超えるグローバル企業だから、リスク管理に対する意識も高い。この状況下でジャニーズと契約するのはまずいとなったそうである。

 ムヒなどの広告からもジャニーズ事務所は外されたそうだ。当然だが、性加害問題は、ジャニーズの首を絞めている。

 さて、早いものだ。安倍元首相が暗殺されてから1年が経つが、私には何の感慨もない。安倍を撃った山上徹也を英雄視する者たちが多くいるそうだが、そんな連中の心情も私には理解できないし、同調する気にはなれない。

12345
ページ上部へ戻る

配給映画