なにわ男子のさらなるブレイクは“◯◯CM”にあり？

　なにわ男子・道枝駿佑と長尾謙杜が、制汗剤「シーブリーズ」のウェブCMに出演中だ。

　テレビCMは今年3月から放映中。夏に向けて出稿量も増え、お茶の間の認知度もさらにあがっているはず。なお「シーブリーズ」は、ジャニーズ勢としては、2002年の赤西仁以来21年ぶりの起用となっている。

「広告業界としては、なにわ男子がキャスティング候補にあがることも多く、勢いを感じますね。また、赤西仁以降のシーブリーズCMといえば、広瀬すずや北村匠海など、若手俳優路線が続いてきましたが、ここに来て、ジャニーズ起用にかじを切りました。CMソングもなにわ男子がつとめていますが、ジャニーズタレントの楽曲が本CMに起用されるのは史上初ですから、彼らへの期待の高さと事務所の押しの強さが伺えます」（広告代理店関係者）

　なにわ男子の勢いは増すばかり。そんな彼らがCM業界で発展している理由を探るのに、比較対象としてとりあげてみたいのが、ほぼ同時期にデビューした女性アイドルグループ・NiziUだ。NiziUとなにわ男子はいずれもソフトバンクのCMに出演しており、オリジナルコンテンツを伴ったキャンペーンを展開した。

　その後、現在まで同社のイメージキャラクターをつとめる彼らに対して、NiziUは一年限りで契約切れ。デビュー当時は似た印象もあった二組だが、大きく水をあけられた印象だ。

「いずれのCMもメンバー全員で出演しているNiziUに対して、なにわ男子は道枝駿佑をはじめ、メンバー個人での活動が光ります。うまくメンバーが“キャラ立ち”しており、ファン以外も各メンバーの存在や名前を認識しはじめている証拠でしょう」（前出・広告代理店関係者）

　グループでの出演のほかに、メンバー各個人が出演する“個人CM”。それぞれの露出が増えることで、おのずと視聴者の目にふれる機会が増え、さらなるブレイクが期待できる。先輩ジャニーズグループも近年、個人出演のCMが増えているとかで。

　例えばSnowManは、現在グループとしては4社契約（不二家、アサヒグループ食品、PUMA、ティファニー）のほか、各メンバーの個人CMがなんと11本も。

「中心メンバーである目黒蓮は『午後の紅茶』や『コーセー』と契約していますが、SnowManの強みは彼だけに人気が集中しないところ。渡辺翔太や宮舘涼太など、パッと見は目立たないメンバーもきちんと、有名クライアントのCMに出演しているのがさすがです」（CMディレクター）

　なにわ男子が手本にすべきは、先輩ジャニーズの戦法にあった。現状は道枝駿佑に集中しているなにわ男子。各メンバーの奮起に期待したい。

加藤マサキヨ（CMディレクター）

1988年生まれ。広告、IT業界に精通。週末はアイドル鑑賞で目を労り、サウナで汗を流す。

かとうまさきよ