「BreakingDown」8.5超10人ニキ引退、格闘技と平和がマッチした最高の試合
#馬鹿よ貴方は 新道竜巳
7月1日に朝倉未来さんのYouTube生配信でBreakingDown8.5の試合が放送された。朝倉未来さんが考案した1分間の格闘技。喧嘩は1分もかからないで決着がつくので、本気のどつき合いの試合をやりたいという理由で始まった格闘技イベント。毎回一般参加のオーディションが行われ、これがまた目が離せないバチバチのオーディションで話題性も高い。試合の注目度は高く各著名人も支持している。
今回は8.5ということで無料公開された。今回のメインの見応えはBreakingDownで最も最弱の「超10人ニキ」と「こめお」の闘いだった。この試合の面白いところは本当に強い選手がいるなか、この試合が一番のメインを飾ってしまっているエンターテイメント性にもある。そしてこの試合は負けたら引退という名目のもと行うかつ、延長無制限で白黒つくまで闘うという普段1分間で勝敗をつけるというBreakingDownとは違った形で行った。
メイン前までは30万人の同接閲覧者でにぎわっていたがこの試合が始まってから40万人近い人に増えこの試合を見届けている。今回「10人ニキ」から「超10人ニキ」に名前を変え普段の黒髪を金髪にして参戦した。この試合初めからこめおの勝利だと思いながら見ている人で溢れかえっているぐらい負けの信用が高い超10人ニキ。これが1ラウンドから大きく裏切られた。なんと超10人ニキが柄にもなく押しているのだ。この成長と強さにまさかの前のめりで見てしまった。
「そうとう強くなっています」「あのカラぶってるパンチあれ当たったら倒れますよ」と朝倉さんがパンチ力の強さも解説するほどの成長ぶり。超10人ニキを見ると着ているTシャツとパンツにぎっしりとスポンサーの名前が載っている。数ある企業も超10人ニキの試合に信頼を置いているという事が凄い。1ラウンドはドロー、ここから延長無制限になる。延長1ラウンドはこめおが優勢で超10人ニキの手数が急に止まる。手数も3発対17発で手数の少なさと、ダウンをしないと勝敗がつかないということに安心して、延長戦に向けてあきらかに休憩をしている超10人ニキの露骨すぎる戦略を40万人が見届ける。
延長2ラウンドから両者の打ち合いが行うが、明らかに2人ともスタミナが切れてきている。延長3ラウンドになってもどちらともダウンはない。「両者見合う時間が多くなってきた」とアナウンサーの解説。もうここからは根性がある方が勝つという流れに。延長4ラウンド、ついに超10人ニキの口から血が流れてくる。延長5ラウンド、立ってるのもやっとの超10人ニキが可哀そうに見えないというのがなんかエンタメ性の強さを感じる。2人とも立ち尽くす時間がやたらと長くなってくる。ラスト20秒を過ぎたところで完全に2人とも休憩して動かなくなる。
「これは休憩のラウンドか」とアナウンス、場外から罵声も「おもしれえじゃねえか!!」ツッコミともとれる声が、この大人2人がただ休憩している時間に40万人が見続けている。解説の朝倉未来さんも言葉にならない。延長6ラウンドで超10人ニキのカラぶっているパンチが当たる事はなく、予想通りこめおが超10人ニキにダウンを奪う。
試合後朝倉未来さんは「面白かったです」とコメント。同じく解説を務めたピーターアーツさんも「最初の1ラウンドはよかったけど、その後はちょっと微妙な展開になったんですけど、決着がついてよかったです」と優しく見守っていたコメントがとても平和だった。こめおからは「今後も超10人ニキと試合したいんですけどだめですか?」と聞くと朝倉未来さんは「引退って誰が考えたかわからないんだけど、いいんじゃない」と再戦を承諾した。実際どうなるかは次回見てみないとわからないが、格闘技と平和という真逆の要素がマッチした最高の7分間の試合だった。
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