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織田裕二『シッコウ!!』30年ぶり脇役で株爆上がり! …仕事を奪われるあの人

織田裕二『シッコウ!!』30年ぶり脇役で株爆上がり! …仕事を奪われるあの人の画像1
織田裕二

 今年の夏ドラマもいくつかの作品がすでにスタートし、中でも注目を集めているのが『シッコウ!!~犬と私と執行官』(テレビ朝日系)だ。初回が7月4日に放送され、世帯平均視聴率が9.6%、個人視聴率が5.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、同枠では『科捜研の女2022 初回2時間SP』に次ぐ視聴率となった。

 主要キャストは、ゴールデン帯ドラマで初主演の伊藤沙莉が抜てきされ、準主役は織田裕二が担当。裁判所の命令で資産の差し押さえなどをする、執行官の日常や苦悩が描かれるコメディ作品となる。

「今回のドラマでは、織田さんが3年ぶりの民放連ドラ復帰で、さらに『素晴らしきかな人生』(フジテレビ系)以来となる30年ぶりに脇役を務めることで話題を集めていた。放送前には、これまで主演が当たり前だった織田さんが脇役に回ることで、俳優として人気が落ちたなどという報道もあった。ただ、蓋を開けてみれば、織田さんの好演技が光るドラマとなり、改めて演技力の高さが注目されています」(民放関係者)

『シッコウ!!~犬と私と執行官』は、どこか抜けている主人公の吉野ひかり(伊藤沙莉)と、情け容赦なく財産や不動産を差し押さえる執行官・小原樹(織田裕二)の凸凹バディが、問題ある人たちと対峙するストーリー。脚本の大森美香氏は、大河ドラマ『青天を衝け』をはじめ、『カバチタレ!』(フジテレビ系)や『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』(日本テレビ系)、NHKの連続テレビ小説『あさが来た』などを手掛け、お仕事ドラマにも定評がある作家だ。

 今回、数々の名作で主演を務めてきた織田が脇役を演じることで、これまでにない“化学反応”がドラマで起きているという。

「織田は、これまでドラマの内容についてプロデューサーと喧嘩するなど、こだわりが強く扱いづらい俳優と言われていた。ただ、今回は脇役ということもあり肩の荷が下りているからか、現場では大人しく、ときには盛り上げ役も買って出ているとか…。それも、座長の伊藤が癒し系キャラで、織田とも積極的にコミュニケーションを取っているからだと言われています。

 ドラマで織田は『踊る大捜査線』シリーズ(フジテレビ系)の青島刑事を思わせるコミカルな演技を見せている。伊藤とのコンビネーションも抜群で、最強の脇役として存在感を見せ、俳優として評価が爆上がりしています」(スポーツ紙記者)

今回、主演というこだわりを捨て、脇役を引き受けた織田。ここ最近ではドラマや映画の出演は減り、『世界陸上』(TBS系)のメインキャスターとしてのほうがお馴染みだった。それだけに、今回の『シッコウ!!~犬と私と執行官』は、今後の俳優人生を変える作品になる可能性も出てきた。

 そんな織田の成功は、ほかのベテラン俳優の今後の活動にも影響するだろうといわれている。その代表格が、木村拓哉だ。

「今回、織田さんが脇役を受け入れ、しかもドラマが高評価なのは、木村さんにとっては都合がよろしくない。木村さんにドラマをオファーする際は、主演はマストですし、ジャニーズ事務所からはその後の映画化についても確認されるほど。映画化がないと、出演を渋るという話もあり、そのくらいの“殿様商売”が今も続いているんです。若手のクリエイターの間ではだいぶ前からキムタク離れが進んでいますが、今回の織田さんの活躍で、主役ありきの木村さんにオファーする局も減っていきそうです」(民放関係者)

 実際、木村はここ最近不調が続いている。せっかくスペシャルドラマで好評だった『教場』シリーズも、今年春クールの月9作品にしたところ、視聴率は全話平均で1桁台のフィニッシュ。6月26日に放送した『特別編』は、5.8%と目も当てられない数字になった。

「『風間公親-教場0-』の失敗は、スペシャルドラマよりも木村の出演回数が多くなったから。スペシャルドラマのときは、若手俳優が演じる警察学校の生徒がメインで登場し、木村が演じる風間公親は要所で不気味な存在感を発揮していたのが良かった。なのに、月9になった途端に風間ばかりが登場し、結局はありがちな“キムタクドラマ”になってしまったんです。今回の『風間公親-教場0-』の“失敗で、木村はやはり何を演じても同じようなイケメンしかできないと不評が出ている。年初に公開された主演映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』も思ったようなヒットにならず、木村は俳優人生で最大のピンチを迎えています」(スポーツ紙記者)

 そんな木村は、今回の織田の大活躍で、更に窮地に陥ってしまうかも知れないといわれている。

「もしあのキムタクが脇役でドラマに出演するとなれば、大きな話題になるでしょうが……。織田さんに先を越されてしまっては、二番煎じだと捉えられかねない。今後も主演にこだわっていくとなれば、起用したいプロデューサーも減っていますし、出演作品はどんどん少なくなるでしょう。ただ、もしも木村さんが織田さんのように脇役を受け入れるなら、使ってみたいという声は多くなるのは間違いない。木村さんの今後のキャリアを考えれば、そろそろ脇に回ることも重要でしょうしね。もしプライドを捨てられればの話になってしまいますが……」(民放関係者)

 そろそろ、脇で若手をサポートするキムタクの好演も見てみたいものだが……。

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2023/07/07 19:00
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