『DayDay.』の自滅?個人視聴率が『ラヴィット!』に追いつかれた裏事情
#視聴率 #ラヴィット! #DayDay
6月21日、『DayDay.』(日本テレビ系)の個人視聴率が裏番組の『ラヴィット!』(TBS系)と並んだことが業界内で話題になったという。
「『DayDay.』(第1部、以下同)は世帯3.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人1.5%でした。対して『ラヴィット!』は世帯2.6%でしたが、『DayDay.』と同じ個人1.5%だったのです。『DayDay.』の方がスタートが1時間遅いため正確な比較はできませんが、TBS系の朝の番組が他局と戦えるようになったということは、近年希に見る快挙です」(テレビ業界関係者)
確かに、『はなまるマーケット』の後半から低迷した同枠は、その後、『白熱ライブ ビビット』『ビビット』『グッとラック!』と、一貫してワイドショーを放送してきた。だが、『ラヴィット!』で大幅に舵を切ってバラエティに特化。本編でニュースを一切扱わない姿勢が受け入れられた。
「6月19日には『DayDay.』が世帯2.9%、個人1.5%、『ラヴィット!』が世帯2.6%、個人1.4%と肉薄していました。ただ、『ラヴィット!』が戦えるようになったというよりは、現状だけを見ると『DayDay.』が自滅したと考えるべきでしょう。『ラヴィット!』は確かに人気ですが、一時の勢いから考えると落ち着いてきた感もある。また、芸人番組に“ガラパゴス化”しすぎて新規を流入していないきらいもある。その中で『DayDay.』の落ち込みが顕著ということです」(同)
『DayDay.』は、前の番組『ZIP!』第2部からの落ち込みもまた激しい。
「7時55分から9時までは『ZIP!』第2部ですが、30日は世帯4.9%、個人3.0%でした。対して、『DayDay.』は世帯3.4%、個人1.8%と落ち込んでおり、明らかに視聴者が離れています」(同)
スタート当初はもちろん、『DayDay.』のほうがアドバンテージはあった。
「4月3日の初回、『DayDay.』は世帯5.0%、個人2.6%。対して『ラヴィット!』は世帯2.4%、個人1.3%でしたから、世帯で2.6ポイント、個人で1.3ポイント勝っていたわけです。それが個人は3カ月で並ばれてしまいました」(同)
『DayDay.』と『ラヴィット!』は、その後も接戦を繰り広げている。
「6月30日の『DayDay.』は世帯3.4%、個人1.8%、対して『ラヴィット!』は世帯2.5%、個人1.4%。メインターゲットとなる世代は『DayDay.』がF2(女性35~49歳)、『ラヴィット!』はF1(女性20~34歳)ですが、層が重なる部分もある。コア層狙いの日テレにとって、政治や経済、事件を扱うワイドショーは鬼門。だからこそ、前番組の『スッキリ』から大転換したわけですが、今のところ上がり目がない」(同)
それでも、今までのワイドショーと同じように、トップニュースで事件や事故も積極的に扱うようになったり、南海キャンディーズ・山里亮太、武田真一アナの2人、もしくは山里とパネラーとのやり取りも少しずつ息が合ってきたように思える。
「山里は、シソンヌ・長谷川忍、ヒロミ、アンジャッシュ・児嶋一哉といったお笑い芸人のパネラーとの掛け合いはお手の物。だからこそ投入されたのでしょう。他の出演者との掛け合いも上向いているように思えます。一方で、そうした目に見えない微調整だけでは、なかなか数字がついてこない。ただ、伝統のワイドショーを捨ててここまで切り替えただけに、編成部もその成否をすぐには判断しづらい。とはいえ、今さら硬派な番組に変えても茨の道。何か光明が見いだせればいいのですが……」(同)
10月改編まであと3カ月だが、『DayDay.』の命運はどうなるのだろうか。
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