報酬相場は600万~800万円?上場企業の社外取締役に元女子アナ続々起用の裏側
#女子アナ
奇しくも同時期に同じフジテレビ出身の2人のフリーアナウンサーが、上場企業の社外取締役に起用されている。6月25日に内田恭子アナが保育所や幼児教育施設を運営するKids Smile Holdingsの社外取締役に、同29日には中野美奈子アナが四国電力グループの四電工の社外取締役にそれぞれ就任した。
「彼女たちに白羽の矢が立ったのは、局アナ時代の経験や社会活動などを通して得られた知見を買われてのことなのでしょう。中野アナに関しては、四電工が彼女の出身地で現在も住む香川県の企業であることも大きい。ただ、2人ともフジ時代は局の看板を背負うほどの“アイドルアナ”だっただけに、人気も知名度も抜群です。学歴もあり、華もある女子アナを社外取締役に起用すれば、広告塔の役割も担ってもらえますしね」(経済誌編集者)
フリーアナが社外取締役に就任するのは企業にとっても収まりがいいだけに、過去にも元NHKの草野満代アナ(オンワードホールディングス)や元TBSの竹内香苗アナ(SBIホールディングス)などが、社外取締役に就いてきた。特にこの1~2年はフリーアナに限らず、芸能人や元スポーツ選手などの女性有名人が、東証プライム上場企業の社外取締役に就いている。
「背景に会社法の改正があります。バブル崩壊以降、相次ぐ企業の経営不祥事にかねてからコーポレート・ガバナンスの強化が叫ばれていたことから、社外取締役を最低2名を置くことが義務づけられるようになりました。加えて、金融庁と東京証券取引所が合同で取りまとめた『コーポレートガバナンス・コード(CGC=上場企業統治指針)』により、女性を役員に登用する流れがあります。このほかにもCGCは、社外取締役の比率を全役員の3分の1以上にすることも求めています。つまり、女子アナを社外取締役に起用することで、CGCの要求を手っ取り早く満たせるわけです」(同)
社外取締役の仕事とは、社内のしがらみや利害関係を持たず、外から客観的に会社の経営状況を判断して意見することだと言えそうだが、報酬を得ることで結局は利害関係が生じるのではないか。そもそも、社外取締役の報酬相場はいくらなのだろうか?
「コンサルティング会社のデトロイトトーマツが発表した、2021年度における社外取締役の報酬の中央値は800万円ほど。また、18年に朝日新聞と東京商工リサーチが共同で行った調査によると、東証1部(当時)上場企業が社外取締役に支払う平均報酬額は663万円でした。こうしたことから勘案するに、社外取締役の報酬相場は600万~800万円といったところでしょうか。もちろん会社の規模や仕事内容によっては、これより多かったりも少なかったりもするのでしょうが」(同)
いずれにせよ、年に何日か開かれる取締役会などに出席するだけで、これだけの金額がもらえるのなら美味しいと言うしかない。人気や仕事を失い、食いつめた有名人の行き着く先といえば政治家だったりするのが、これまでのパターンだった。だが、今後は社外取締役という“新たな道”もできつつある。彼らにとっては喜ばしい限りだろうが、庶民にとっては不公平感が募るばかりである。
田村真子アナのキュートな勘違いがラップにされる
先週、6月21日放送のTBS系『ラヴィット!』でラップユニット・赤坂サイファーが梅田サイファー作『Love it Wednesday』をスタジオ生披露。田村真子アナウ...サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事