ジャニーズ帝国崩壊を加速させる「10代のアイドル」消滅問題の深刻さ
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ジャニーズデビュー組から10代が消えたと、「スポニチアネックス」(スポーツニッポン新聞社)が報じている。同サイトによると、Snow Manの最年少メンバー、ラウールが6月27日に20歳の誕生日を迎えたことにより、ジャニーズ事務所でデビューを果たしているグループのメンバー全員が20歳以上になるのだという。ジャニーズといえば10代のアイドルが活躍しているイメージだが、「創業60年以上を誇るジャニーズ歴史の中で、こんな事態は初めて」との声も聞かれる。
だが、そもそもジャニーズ事務所は所属タレントの高齢化を抑制すべく、昨年1月にジャニーズJr.に「22歳定年制度」を導入することを発表したはず。この制度は満22歳に達したJr.が、最初の3月31日の時点で事務所と活動継続について合意に至らなかった場合は活動を終了することになる、というものだ。
「この制度はデビューの見込みがないのに、いい歳になってもズルズル事務所に居座るJr.たちをリストラして、育成にかかるコストを少しでも削減するのが目的でした。22歳という年齢は一般的に大学卒業、社会人として新生活を迎える時期だけに、ジャニーズJr.を卒業するという意味で区切られたのでしょう。制度が施行された今年3月末を前に、昨年7月には22歳前後のJr.8名が一斉退所。さらに今年3月にも、月末を待たずに同世代のJr.9名がやはり事務所を去り、ファンの間に衝撃が走りました」(芸能記者)
定年制が機能していれば、低年齢化が進んでいるはずなのだが、実際にはそうはなっていない。なぜか?
「この3月末に初施行された同制度ですが、ジャニーズアイランドの井ノ原快彦社長によると、数名のJr.に制度が適用され退所に至ったそうです。しかし、公式ホームページからは十数名の氏名とプロフィールが削除されており、定年制に無関係な10代のJr.たちが一斉退所しているんです。原因としては、やはり相次ぐタレントの退社やキンプリ分裂騒動が影響しているとみられています。世間を騒がしている故ジャニーズ喜多川氏による性加害問題もあり、今後は10代の所属タレントがさらに減少すると予想されます」(同)
現在、ジャニーズでデビューを果たしているグループは20近く。平均年齢が最も若いのは23.1歳のなにわ男子だが、年少メンバーの道枝駿佑と長尾謙杜は昨年20歳の誕生日を迎えた。ジャニーズJr.でもデビューが期待される関西のAぇ!groupやHiHi Jetsのメンバーはいずれも20代だ。彼らに続く、若手の有望株は当分出てきそうにない。
ジャニーズ事務所崩壊の序曲が始まろうとしている。
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