田原俊彦「ジャニーさん万歳!」騒動がいまだに波紋…背景にジャニーズとのただならぬ過去
#本多圭 #田原俊彦
いまだ波紋を広げ続けている、ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川氏による性加害問題。
藤島ジュリー景子社長と、所属タレントで“ジャニーズの長男”ともいわれる東山紀之が「(性加害問題を)知らなかった」とコメントする一方、“ジャニーズの元長男”的存在である近藤真彦が、「嘘はダメだなって。こうなったら正直に全てをしっかり話さないと、世の中の人が許さないんじゃないかと思う」「隠しごとなしに、知ってた、知らないじゃなくて、『もう知ってるでしょ』」と断罪。
OBも含め、所属タレントらのコメントが注目を集めるなか、歌手の田原俊彦が『サンデー・ジャポン』(TBS系)および『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)の中で「ジャニーさん万歳!」と叫び、タレント生命が危ぶまれている。
「田原はジャニーさんの性加害疑惑について、『話したくないよ。ジャニーズ辞めて30年だよ。そんな人間が言っちゃだめでしょ』とコメント。そこまではよかったのですが、爆笑問題の番組で『ジャニーさん万歳!』と叫んだうえに、『ジュリーはみんなで守ろう』と発言したんです。世間がまさに今、ジャニーさんの疑惑を追及しているときに、このコメントはシャレでは済まされないでしょう」(バラエティ番組制作スタッフ)
田原は、1989年発売の写真週刊誌「フォーカス」(新潮社発行)に、流出した“ヌード写真”が掲載されたことがある。それは、ジャニー氏が合宿所で田原を撮影したと思われるもので、なかには風呂場でジャニー氏が田原の背中を流しているカットまであった。
「田原がジャニーさんの背中を流すというなら分かりますが、写真は逆でしたからね。しかも、田原はジャニーさんを『ジャニー』と呼び捨てにするほど優位に立っていた。根っからの遊び好きの田原は、ジャニーさんの目を盗んでは交際女性とのスキャンダルを繰り広げてきましたが、それをマスコミからガードしてきたのが、ジャニーさんと、実姉のメリー喜多川さんでした」(ベテラン芸能ライター)
田原と噂になった女性芸能人は、三原順子(現・三原じゅん子)、松田聖子、中山美穂、田中美奈子……と枚挙にいとまがないが、なかでも中山との関係は、業界で大問題になった。
「田原と中山のハワイ旅行が発覚したんです。当時は中山も、ジャニーズ事務所同様、テレビ局に大きな影響力を持つ大手プロの系列事務所に所属していたのですが、田原との関係を知ったオーナーが激怒。そのため、田原はテレビ界から干されるところでした。結局、メリーさんとジャニーさんが頭を下げて事なきを得たと言われています」(芸能プロ関係者)
そんな田原だったが、94年3月1日、ジャニーズ事務所から独立。その前月に入籍したモデル女性との間に長女が誕生したため記者会見を開いたが、その会見中に「僕くらいビッグになると」と発言し、メディアから猛バッシングを受けた。
「田原は、メディアのバッシングで芸能界から干されたと言われましたが、実際は、事務所に報告もせず結婚して独立したことがジャニーさんの逆鱗に触れたそうです。のちに大手レコード会社幹部が田原のマネジメントに乗り出しましたが、メリーさんがその幹部に直接、電話で横やりを入れたとも言われています」(音楽関係者)
そうして長らく芸能界を干され続けた田原だが、2011年に情報バラエティ番組『爆報! THE フライデー』(TBS系)に出演。再ブレークを果たして、現在に至っている。
「田原がジャニーさんの性加害問題について、コメントを拒否したことまでは許されるでしょう。問題は、『ジャニーさん万歳!』『ジュリーはみんなで守ろう』と発言したことです。田原はジャニーズに逆らって長い期間干された苦い経験があるので、余計なことを言ってまた干されたくない気持ちがあるのかもしれませんが、ジャニーさんやジュリー氏を擁護するような発言は視聴者の反感を招きます。テレビ局は使いづらいでしょう」(前出のバラエティ番組スタッフ)
ジャニー氏による性加害で人生を狂わされた元所属タレントたちが、新たな被害者を出さないため声を上げるなか、田原の発言は彼らを侮辱しているようにも受け取れる。視聴者のみならずテレビ局関係者からもドン引きされた田原、再び芸能界の表舞台から姿を消してしまうような事態になってしまうのだろうか。
(文=本多 圭)
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