フジがまた特別編詐欺?『教場0』に次いで『あなして』にも不満続出
#ドラマ #木村拓哉 #視聴率
6月19日に最終回を迎えた連続ドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系/『あなして』)。この「特別編」が29日に放送され、ネット上では「またフジの特別編詐欺に遭った」と不満の声が上がっているようだ。
同ドラマは、「漫画アクション」(双葉社)で連載中の同名漫画が原作。吉野みち(奈緒)&陽一(永山瑛太)、新名誠(岩田剛典)&楓(田中みな実)という2組の夫婦が、セックスレスや不倫に苦悩する物語で、制作にあたり2014年7月期放送の不倫ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(同)のスタッフが再集結したことでも話題に。
同作は、繊細に作り込まれた脚本がたちまち話題となり、動画配信サービス・TVerでは、お気に入り数が143万人超えを記録。今期の民放連ドラでは首位となった。
このように、ネット視聴では同局「月9」やTBS系「日曜劇場」枠の作品をも超えるヒット作となった『あなして』だが、最終回の展開に視聴者から不満の声が続出。
というのも、原作漫画が完結していないため、第10話あたりからドラマオリジナルの展開に突入。これと同時に、登場人物の心情描写がボヤけ始め、主人公らの行動に共感できなくなった多くの視聴者が“置いてけぼり”の状態になってしまったようだ。
そんな多くの視聴者が消化不良の状態で放送された「特別編」だが、番組サイドは「最終話で描かれなかった空白の数ヶ月」と予告。
実際、最終回の空白期間が「特別編」のために撮り下ろされていたが、内容は概ね「総集編」であり、視聴者のモヤモヤが解消されるような展開はなかった。
この放送後、ネット上では「なんだかんだいって、いいドラマだったな」「夫婦についていろいろ考えさせられた」と好意的な声が相次いだ一方で、「特別編を見れば、みちに少しでも理解を寄せることができるかと思ったけど、ただの総集編だった」「また同じことでモヤモヤしただけだった。時間返してほしい」と不満の声も続出。
また、最終回が世帯平均視聴率6.3%(個人3.2%)(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で自己最高を記録した『あなして』だが、同じ枠で放送された「特別編」は4.9%(個人2.7%)にダウンしてしまった。
なお、似たようなブーイングが起きたドラマといえば、同局で26日に放送された『風間公親-教場0- 特別編【刑事指導官と5人の新人刑事、その足跡を辿る】』が記憶に新しい。
同放送は、木村拓哉主演の月9『風間公親-教場0-』の「特別編」として、最終回の翌週の午後8時~9時48分に放送されたが、世帯平均視聴率は第1話の12.1%(個人7.2%)の半分以下となる5.8%(個人3.4%)と、衝撃的な数字を記録。
裏番組の内藤剛志主演『警視庁強行犯係樋口顕 雛菊』(テレビ東京系)の世帯平均5.5%(個人3.2%)はかろうじて上回ったものの、これまで木村が築いてきた主演ドラマの高視聴率記録に泥を塗る格好となってしまった。
そして、やはり『あなして』同様に、本編の伏線が回収されることはなく、視聴者から「特別編詐欺だ」「最終回の翌週に総集編を放送することに、何の意味があるのか」と疑問の声が続出していた。
『教場0』に続き、『あなして』の「特別編」も不評を買ってしまったフジ。当たり前のことにも思えるが、「特別編」をうたうからには、“特別”である必要があるようだ。
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