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フジ月9秋クール、大沢たかお、中谷美紀、二宮和也の豪華さと“前番組”の懸念

フジ月9秋クール、大沢たかお、中谷美紀、二宮和也の豪華さと前番組の懸念の画像1
『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)公式サイトより

 フジテレビの金看板「月9」が今秋、大勝負を仕掛けてきた。10月スタートの月9ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』では、大沢たかお、中谷美紀、二宮和也がトリプル主演することが判明。物語はクリスマスイブの“たった1日”の出来事を丸々1クール使って描くものだという。

「今回の3人は、1人でも出演すれば話題になること間違いなしの人気俳優で、とりわけ大沢が民放の連ドラに出演するのは実に12年ぶり。最後に出演したのは、『JIN-仁-』(TBS系)以来で、中谷と共に“JINコンビ”が復活することになります。一方の二宮も、本格的に月9に出演するのは初めて。スタッフも『翔んで埼玉』や『コンフィデンスマンJP』シリーズなどヒット作を手掛けた人物が集結しており、気合の入り方は尋常ではありません」(キー局関係者)

 大沢と中谷、さらに綾瀬はるかという強力なラインナップで臨んだ2009年の『JIN-仁-』は大ヒットし、11年の第2作は平均視聴率が20%を突破。平成のドラマ史上に残るヒット作となった。

 とはいえ、大沢と中谷が再びタッグを組む新作がスタートするのは10月で、その前には7月スタートのドラマが控えている。

 7月期の作品は、森七菜&間宮祥太朗が主演を務める『真夏のシンデレラ』。森、間宮のほか、神尾楓珠、白濱亜嵐、吉川愛など、男女8人の恋愛群像劇だが、こちらは先述の『ONE DAY』とは一転、放送直前になっても一向に盛り上がる気配が……ない。

「夏スタートの『真夏のシンデレラ』は、月9としては久々の恋愛ストーリーで、脚本もオリジナル。主要な出演者が軒並み20代という野心的な作品ですが、率直に言って、俳優の知名度が低すぎます。

 主演の森も間宮も数々の作品で実績を残しており、オファーが絶えない人気俳優ですが、木村拓哉、北川景子、菅田将暉、綾瀬はるか、竹野内豊ら、ここ数年の月9主演者と比べてしまうと明らかに弱い。加えて物語も青春群像劇ですから、40代以上には完全にソッポを向かれそうです。フジもそんなことは重々承知しているはずで、数字は度外視してでも若者たちにドラマを見てほしいという強い意志を感じます」(テレビ情報誌記者)

 ただ、出演者には“低視聴率俳優”という汚名が着せられてしまう可能性もある。4月期の『風間公親-教場0-』は、木村拓哉をもってしても平均視聴率が2ケタを割る結果に終わったが、『真夏のシンデレラ』はどうなるか。

「これまでの月9のワースト記録は、18年に放送された芳根京子主演の『海月姫』で、平均視聴率は6.1%。それに次ぐのが17年放送の西内まりあ主演の『突然ですが、明日結婚します』で6.7%でした。が……『真夏のシンデレラ』はワースト記録を更新してしまうおそれがあります。

 というのも、『海月姫』や『突然ですが~』が放送された5~6年前と比べても、テレビ番組全体の視聴率は2~3ポイント下がっており、今やドラマは10%取れば“合格”と言われる時代。もはや平均視聴率6%台は“普通の数字”です。今回のドラマは明らかに若者向けなので、リアルタイム視聴率はよりいっそう下がることが予想され、世帯視聴率で判断されるとキビしい。具体的には、初回が8%を切るようならワースト記録に黄信号でしょう」(同)

 秋の月9にうまくバトンを渡すことはできるか?

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2023/06/28 20:00
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