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ナカモト監督&屋敷紘子が語る異色の映画『先生!口裂け女です!』が生まれた理由

ナカモト監督&屋敷紘子が語る異色の映画『先生!口裂け女です!』が生まれた理由の画像1
ナカモトユウ監督(右)と屋敷紘子(左)(写真/石田寛)

 ヤンキー高校生3人組が盗んだバイクの持ち主は、運の悪い事にあの口裂け女だった! 「私のバイク返せー!」と凄まじい勢いで追いかけてくる口裂け女……果たして 彼らの運命は!?

 都市伝説で有名な口裂け女のイメージを塗り替える、青春バトル・ホラー・エンタテインメント映画『先生!口裂け女です!』が、全国の映画館で7月7日より公開される。監督・脚本・演出を務めるのは、今作が長編映画初挑戦となる奇才・ナカモトユウ。口裂け女役には『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(2014年(、『GONIN サーガ』(2015年)、『RE:BORN』(2017年)、『マンハント』(2018年)など数々の話題作に出演する屋敷紘子。映画を撮ることになったきっかけや、作品に懸ける想いなど、今作の魅力を余すことなく聞いた。

怖いイメージを裏切るギャップは「計算通り」

――映画『先生!口裂け女です!』のメインビジュアルを見て「うわぁ、これは絶対怖いやつじゃん」と……思ってました。

ナカモトユウ(以下、ナカモト) ハハハ! 蓋を開けたら「話が違うじゃないか!」と。

――高校生3人と口裂け女が対峙する場面から「あれ? めちゃくちゃポップな作品では?」と思って、話が進んでいくに従って、それが確信に変わって。最初の怖いイメージからいい意味で裏切られたし、そのギャップに「やられた!」となりましたね。

ナカモト ふふ、計算通りですね。最初はホラーで攻めようかと思ったんですけど、僕はいろんなジャンルをミックスさせるのが好きで。バイオレンスも、かわいくてポップな映画も好きなんですよ。なので主人公3人組を描く上で『クローズ』みたいなカッコいい不良よりも、かわいくおかしな感じにしたかったんです。『地獄先生ぬ~べ~』が大好きなんですけど、ちょっと通じるものがあるのかなって。それこそ『ぬ~べ~』の初期はめっちゃ怖い描写がありますけど、そこからかわいい要素も増えるじゃないですか。そのへんを映画で表現したいなと思って、こういう作品にしましたね。

――口裂け女を演じられた屋敷さんは、映画をご覧になって、どんな印象をお持ちになりました?

屋敷紘子(以下、屋敷) 昔からすり込まれている口裂け女像がありましたけど、監督がナカモトさんの時点で「変化球どころじゃないものが来るな」と思ってましたね。で、アクション監督に川本耕史さんのお名前も挙がっていたので、バイオレンス要素もあって、アクションもあるんだなって。で、台本を開いて「ほら、ホラーじゃないでしょ!」って(笑)。もはや、この映画はノンジャンルなんですよ。全ジャンルのいろんな要素が混じり合ってる感じが、すごく新鮮でした。自分が出ている作品って「もっとこうすればよかった」という役者目線で見ちゃうんですけど、それより高い次元を行ってるので「うわ、楽しい!」と思って。普通にキャッキャッ言いながら観てました。

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写真/石田寛

――そもそも『先生!口裂け女です!』を撮るきっかけは、何だったんですか?

ナカモト プロデューサーの千葉善紀さんとは、僕が学生時代から仲良くさせていただいてて。ある日、別件で千葉さんと打ち合わせをしていたんですけど、その時に僕が前から温めていた企画の話をしたんです。「ヤンキー高校生と口裂け女が戦う作品の構想があるんですよ。今、プロットを書いていて」と言ったら「いいね! 撮ろうよ!」と。そこで急に映画化が決まって。脚本段階から屋敷さんは当て書きで進めていたんですけど、他のキャストはキャスティングディレクターと相談して決めました。どんどん企画が固まっていく中で、屋敷さんが決まり、アクション監督に川本さん、特殊メイク・特殊造形は『シン・仮面ライダー』の藤原カクセイさんが決まって。で、カクセイさんと電話をしていて「VFXの人がいないんですよ」と言ったら「神谷(誠)さんだったら、ウチでゆっくりしてるよ」「え、どの神谷さんですか?」と聞いたら歴代の『ゴジラ』シリーズとか、『アイアムアヒーロー』や『キングダム』も手がけている、あの神谷さんだと。「いやいや! そんなに予算ないよ」とビックリしたんですけど、受けていただきまして。最初はふわふわしていたものが、具現化していって……夢が広がっていく感じが楽しかったですね。

――屋敷さんは当て書きだったんですね。

ナカモト 僕の中でこのキャラを演じられる人は、屋敷さんしかいないと思ったんですよ。

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写真/石田寛

――以前から面識はあったんですか?

ナカモト 初めて屋敷さんと会ったのは、僕が専門学生の頃なんです。なので、26歳ぐらいの時ですかね。

屋敷 共通の知り合いがたくさんいて、前から面識はありましたけど、仕事するチャンスがなかったんですよね。

ナカモト 前から映画に出てほしかったので、どういう形で呼べるかなと探っていて。今回満を持して「口裂け女なんですけど……いいですか?」と打診したら「全然やりますよ!」と言ってくださって。

――お二人ともアクション映画への造詣が深いので、共通項も多そうですね。

屋敷 でも監督の方がよっぽどマニアですから。

ナカモト 僕は思いっきりオタクなので。

屋敷 ただ、好きなテイストはなんとなく似てるというか、アクションはお互いの共通言語だったかもしれないですね。

ナカモト 現場の話になるんですけど、例えば鎌で首をブシュッ! と切るシーンで僕が「ここはこういう感じで」と言わなくても、屋敷さんが「こうですよね」とジャストの提案をしてくれて「そう、それです!」みたいな。アクションを知らない人だと、動きを説明するのが大変なんですよ。屋敷さんは細かく伝えなくても完璧にやってくれるので、現場での意思疎通は早かったです。

――今話に挙がった、アクションシーンは最高でしたね。鎌で敵の首を切るのも痛快だったし、しまいには人間の腸を引っこ抜いてヌンチャク代わりに戦うっていう。

屋敷 武器としてはヌメヌメして滑りますし、ヌメりを抑えると上手く滑らないですし。難易度が高かったですけど、初っ端のリハーサルから「ヌンチャク代わりに腸を使いたい」とおっしゃっていましたよね。

ナカモト はい。当初から「腸で魅せるギャグアクションをやりたい」と伝えていて。僕はジャッキー・チェンが大好きで、ジャッキー映画ってギャグとかコメディっぽい描写も多いから、あれをホラー映画でやりたかったんです。

――人を殴ろうとして、間違えて柱を殴って「アウチ!」みたいな表情で手をブラブラさせる場面なんか、思いっきりジャッキーでしたよ。

ナカモト カッコいいアクションも大事なんですけど、予算やスケジュールの都合があるので、やっぱりアイデアで面白いものを出す必要がありましたね。だからギャグ的な要素は川本さんに相談しつつ、それを超えるようなアイデアを出してくれて。それこそ、腸を使って2階から降りるアイデアをくれたのは川本さんなんです。「よく思いつくな」と感動しました。

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写真/石田寛

――前半部分で、口裂け女の不気味で不器用な人間性を描いていたから「え、この人こんなに動けるの!?」とアクションシーンが映えたと思うんですよね。ちなみに口裂け女の人物設定は、どのように固めていったのでしょう?

屋敷 馴染み方とかバランスの塩梅は、お互いに探り探りやっていた感じですよね。

ナカモト そうですね。「こういう喋り方をしてください」とかは屋敷さんに言ってなくて。リハーサルで屋敷さんに演じてもらって「あ、すごい! これが正解だ」と思いました。

屋敷 もちろん人を演じるわけですから、中の作り込みも大事なんですけど、やっぱり際立ったキャラなので、エンタテインメント要素とか台詞のリズムでの面白さをどう馴染ませていくのかは、結構意識しました。あと、口裂け女は何十年も人と話さず、社会にも距離を置いてきたコミュ障なので、表情があんまり動かなかったりとか、ノリノリではいけなかったり。でも自分の過去に触れられた時は、腹が立ってすごい怒っちゃうという一面もあって。「こういうリズムで行った方が、ここの場所が引き締まるだろう」みたいなことは、1回自由にやらせていただいて。イメージと違ったら戻そうと思ったんですけど、ナカモトさんから「それでいいと思います!」と言ってもらえました。

ナカモト ほかのキャラは脚本を書きながら、何となくセリフが脳内再生できたんですよ。でも口裂け女だけは「どうなるんだろう?」と掴めていなくて。

屋敷 喋ってる雰囲気とか、声のトーンも想像できないですよね。

ナカモト 時々変なことを言うので、映像とリアリティの塩梅が脚本を書いてる時は見えてなかったんですけど、屋敷さんの演技を見て「あ、すごいしっくりくる」と思えた。そこは面白かったですね。

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――お二人の中で思い出深いシーンはどこでしょう?

ナカモト アパートの2階から飛び降りるシーンがあるんですけど、アレは屋敷さん本人が演じられていて。実際は映像で観るよりも高いんですよ。2階から下を覗いた時に「これを降りるんだ……」と自分でも恐怖を感じましたね。

屋敷 アパートから飛び降りるって、俳優はあんまりやらないんですよ。そもそも飛び降りるシチュエーションがめったにないですし。「階段使えばよくない?」と思うけど、なぜか飛び降りるじゃないですか。顔合わせと本読みの時、久しぶりに川本さんにお会いしたら「お久しぶりです!」とご挨拶をして、二言目には「アパートの2階から飛び降りってできますか?」「どういうことですか!?」っていう。私自らがアクションをするということは、飛び降りてフレームアウトして終わりじゃないのは分かったので、その日の帰りに似たようなアパートを見に行ってゾッとしましたね(笑)。あと現場で撮影するのは夜ですし、住宅街をお借りしているので、時間がタイトだったんです。しかも、当日はアクアラインが早く閉まる日だったんですよね。

ナカモト その日は23時にアクアラインが閉まるということで、タイムリミットが短かかったんですよね。

屋敷 その上、風が猛烈に強くて撮影できない時間があったりして。ラストシーンの立ち回りよりも筋肉痛になりましたね。飛び降りた時の体にかかる負荷がすごいんですよ! 翌日、私はお休みだったんですけど本当に這いつくばっていました。とはいえ45歳でアパートから飛び降りるって、一生できない経験なので、今振り返ると楽しかったです。

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写真/石田寛

――改めて『先生!口裂け女です!』の魅力を言葉にすると何でしょう?

屋敷 先ほども言ったように、一言ではまとめられないジャンルのごった煮感。それだけ高度なことをやられていますし、そもそも挑戦する監督っていないと思うんです。途中から「え、コメディじゃん!」と思うんですけど、観終わった後は「すごくいい映画を観た気がする」とほっこりできる。入り口と出口が全く違うので、この味わいの多さは本当に楽しいですね。私はこの映画を“幕の内弁当”に例えているんです。どこを食べてもおいしいし、このバランスは見どころだなって思います。

ナカモト 高校生のヤンキー3人組が原付バイクの窃盗をやっていて。ある日、盗んだバイクの持ち主が口裂け女で、追いかけられて絶体絶命のピンチになる。果たして、そこからどうなるのか……というのが、今明かされている映画の内容で。口裂け女の怖そうなビジュアルからは想像つかないような、面白い発言だったり展開だったりもあって。僕としては「怖い映画を観に行こう」よりもキャラ萌えというか。ヤンキー3人組と口裂け女を好きになってもらえるように撮りましたね。

――ちなみに、この映画を撮った理由を自分なりに考えて思ったことは、もしかして時代性もあるのかなと。

ナカモト すごい、そうです!

――それともうひとつ。これまで数々の怖い妖怪を描いてきた、水木しげる漫画から僕らが教わったことは「この世で一番怖いのは、妖怪ではなく人間である」と。まさに今作もそうじゃないかなって。

ナカモト さすがですね! ぶっちゃけると、原付を窃盗して暴走族に売っていた人が僕の知り合いにいて、その人からエピソードを聞いて「そいつらと何かを戦わせたい」と思ったのが始まりなんです。僕は『ぬ~べ~』とか都市伝説が好きだったので、そこで思い浮かんだのが口裂け女。反ルッキズムが広がっている今、口が裂けてるから怪物扱いをするのはいかがなものかっていう、時代性を反映させたくて撮ったんです。怖い人間も出てきますし、都市伝説よりも怖いのは現実世界だぞと。身近なところに恐怖がある、そういった思いでこの作品を作りました。

――作風はポップであり、「これは、あの映画のオマージュかな」という発見もあり、目を奪われるアクション要素もありますけど、それだけじゃなくて。その裏に現代人に訴えたい強いメッセージを感じました。

ナカモト めちゃめちゃ嬉しいですね。そこは結構考えていて、口裂け女とか、人が怖いとかもそうですし、そこのバランス感は慎重に描きましたね。

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――お二人がこれまで積み上げてきたキャリアの中で、今作はどういう位置づけの作品ですか?

屋敷 自分の中では、分岐点の作品になっています。というのも、私はいろんなラッキーがあって、役者の中でもアクションを多くやらせていただきました。一方で“アクション女優”のイメージが強いあまり「芝居をやったことはあるの?」みたいなことを30代で結構言われていて。それがすごい嫌だったんですよ。「アクションってバカな人がやるものじゃないぞ」という反発もあったし、「ちゃんと芝居もやってきてるのに、なんでこんな偏見を受けなきゃいけないんだろう」みたいな気持ちもあって、一時期はアクションを避けていたんです。アクション女優を自分で謳わないように、好きだからこそ嫌っていた時期があって。

ナカモト うわぁ、なるほど。

屋敷 「芝居はどこかでやってきたの?」とすごい言われてきたんですよ。心の中で「そっちが入り口だわ!」と思いつつ「まあ、一応……」みたいな。その偏見に耐えられなかったし、ある程度の年齢になると、日本では若い俳優が重宝される傾向が強いので、どんどん居場所が狭くなっていく感じが30半ばぐらいからあって。一旦アクションからは身を引いていたんですけど、今こういうお話をいただいて思うのが、やっぱりアクションは私の中で唯一他人に負けない魅力として持ってないといけない武器。ナカモト監督とご一緒できたのもそうですし、アクション監督の川本さんとは、彼がスタントマンを目指して上京した頃から一緒に練習していた仲なんですよ。今や、川本さんは世界で大成するアクション監督になって、私は私で腐らず辞めずに生き残っていて。18年くらい経って監督と俳優として一緒に作品を撮れた。私にはアクションが必要なんだ、とクリアに答えが出たんです。だからこそ、これは自分のアイコニックな作品にしないといけない。プロデューサーの千葉さんもそう。園子温監督の作品でご一緒して、駆け出しのイチ俳優時代に出会っていたプロデューサーから再び作品に呼んでいただけた。続けていたらこんな答え合わせができるんだ! という、すごい大事な作品になりました。

ナカモト 僕は中学生の頃から自主映画を撮っていたけど、本気で映画監督を目指していたわけじゃなかったんですよ。20歳でサラリーマンになって、24歳の時に「このままサラリーマンをやるのもな」と思って、子どもの頃からの夢だった映画監督になろうと地元広島から上京して、映画の専門学校に3年間通いました。在学中に屋敷さんと知り合って「僕が映画を撮る時は、ぜひ役者さんとして出てください」と話していて。卒業後は地道に小規模の短編を撮って、経験を積み上げてきました。そこからアクション監督の下村勇ニさんやカクセイさんとお会いして――今作が僕の中で劇場公開する初めての長編なんです。劇場公開する上に、全国ロードショーっていう規模の長編が初めてだったで、最高傑作にしたいと思い、僕の好きなスタッフやキャストさんを集めて撮ったから、クランクアップの時は僕も感慨深くて。音楽もずっと一緒にやってきた方にお願いしたし、色を調整してくれるグレーディングには、僕のお願いしたカメラマンの方の知り合いの人をお呼びして。また、その人が僕の学校の先輩の卒業生だったりとか、いろんな縁があったんですよ。

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――いわば、これまで出会ってきた人たちと作り上げた集大成。

ナカモト 今まで学生時代に頑張ったり、いろんな人と会ったりしてなければ、この作品になってなかった。31歳にして、まさに集大成ですね。好きなジャンルを全部入れた作品なので、この映画を観たらナカモトがどんな人か分かってもらえる。そんな作品にできた自信があります。

屋敷 ナカモトさんって本当に愛されキャラですよね! 『キングダム』のアクション監督をされた下村さんもめっちゃ溺愛してるじゃないですか? 

ナカモト 下村さんが超大作を撮っていて、僕の知ってるアクション監督がみんな下村さんの現場に行ってるから、頼める人がいなくなったんですよ。「下村さんのせいで、僕の映画でお願いするアクション監督がいないんですけど」と相談したら、川本さんを紹介していただいて。海外で映画を撮られた後だったし「川本さんがこの規模の映画に参加してくれるの?」と思ったら、LINEが来て「脚本が面白かったので、ぜひ」みたいな。

屋敷 『JOHN WICK 4』からの『口裂け女』ですよ!

ナカモト そうなんですよ!

屋敷 全員がナカモトさんに手を貸したいって言うんです。

ナカモト カクセイさんもすごい人だし。

屋敷 神谷さんとカクセイさんがいるなんて、ありえないですよ! 

ナカモト 数億円規模の映画で活躍するトップクリエイターが集結していますからね。

屋敷 スタントマンも超一流の方ばかり。それこそ『るろうに剣心』シリーズのトップスタントマンがガンガン参加してて。私が恐縮するような方たちを相手に「すみません、失礼します!」と胸をお借りしました。川本さんの実のお兄様も、世界トップクラスのスタントマン。他も超一流のメンバーがこぞってきてましたもんね。「この現場は楽しい!」と言いながら。

ナカモト 映画オタクなので「この現場すげえ! あ、俺の現場だ」って我に返るっていう。

――“贅沢の極み”みたいな映画じゃないですか。

ナカモト そうなんですよ! なんで、こんな贅沢になったんだ!? と言いたくなるくらい。

屋敷 ナカモトさんの人柄ですよ。何より、映画とアクションを愛する気持ちが全面に出ているのが素晴らしくて。一番楽しそうにしてるのが監督、という現場が私はベストだと思っていて。ナカモトさんの好きのパワーが大きいからできた映画ですよ!

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真貝聡(ライター)

ライター活動のほか 、MOROHA『其ノ灯、暮ラシ』(2017年)/BiSH『SHAPE OF LOVE』(2018年)/Mrs. GREEN APPLE『~Review of エデンの園~』(2020年)/PEDRO『SKYFISH GIRL -THE MOVIE-』(2021年)などの映画・TVにインタビュアーで参加。

しんかいさとし

最終更新:2023/06/28 19:13
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