第1回から激変した「キングオブコント」15年間の裏側を現役芸人が分析
#キングオブコント #芸人 #馬鹿よ貴方は 新道竜巳
キングオブコント2023の1回戦が始まっている。毎年の風物詩となり今年も知名度ある芸人の参加表明が話題を呼んでいる。今年で16回目を迎えるキングオブコントだが、第1回目は2008年に行われた。第1回目の準決勝の会場は赤坂BLITZ(604席)に対して、今年は準々決勝の時点で文化総合センター大和田さくらホール(735席)と会場も大きくなった。今年の準決勝の会場はまだ発表されていないが、昨年の準決勝は新宿文化センター大ホール(1802席)だったのでそのぐらいの大きさになると予想される。
15年で会場が3倍に大きくなり、さらに配信での閲覧も含めたら2008年大会の規模とは比べ物にならないぐらいの人数が予選を楽しんでいる事になる。準決勝でのネタ時間は2008年の時は3分1本だったのに対して、2023年は5分2本やらなければならない。どちらも決勝では5分のネタを披露するのだが、当初は3分ネタが1本強ければ決勝で5分間やれた。決勝のメンバーも比較的若手が勝ち進むことで若返り、組数も当初8組だったのに対して現在は10組に枠が増えている。
放送時間も2008年は約2時間だったのが2022年はTBS特番「お笑いの日」として大きく取り上げ、その中の約3時間がキングオブコントになる。そして投票方法も大きく変わり、2008年はそれまでに敗退した芸人が投票で審査し各ブロック1位をとった芸人が最終決戦に残るという形だった。最終決戦は残った2組に残らなかった決勝進出メンバーがその場でどちらかに1票入れなければならない。その時の最終決戦はバナナマンさんとバッファロー吾郎さんだった。この時大差でバッファロー吾郎さんの勝利で優勝を収めた。
しかし目の前で投票を決勝メンバーがするというのが過酷過ぎてなのかこの年のみの演出ではあった。実際にバッファロー吾郎さんの実力勝利だとしても、同じ吉本興業の後輩が目の前で先輩以外を入れるのは心苦しいのではないのかという部分も波紋を呼んだ。
そしてバナナマンさんと同じBブロックで戦ったロバートさんだが得点が473点で全体で2位に位置していた。Aブロックの勝者、バッファロー吾郎さんは460点だったので、もしロバートさんがAブロックにいた場合は最終決戦、バナナマン対ロバートになったことになる。そうなったらまた全然違う大会になったのかもしれない。因みにファーストラウンドのバナナマンさんの得点は482点だった。
そこから時が経ち、2022年の審査員は松本人志さん、飯塚悟志さん、小峠英二さん、秋山竜次さん、山内健司さんの5人が1人100点を持って500点満点で審査をする。2008年の時からキングオブコントは満点500点という事にはこだわりを持っているようだ。そして2008年では2回戦敗退だったバイきんぐは、2012年で優勝し、2022年には審査員まで上り詰めているところにも大きな変化を感じる。
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