オリラジ中田敦彦が描いた「松本人志批判で株価アップ」という夢物語
#本多圭 #中田敦彦
自身のYouTubeチャンネルで、「【松本人志氏への提言】審査員という権力」というタイトル動画をアップしたオリエンタルラジオの中田敦彦。直近に生放送されたお笑い賞レース『THE SECOND』(フジテレビ系)はじめ、いくつもの賞レースで審査員やアンバサダーを務める松本に対して、松本に続く新たな才能が生まれていない状況を踏まえて、「(松本が)審査員をやりすぎてしまっている」「審査員、ちょっと何個かやめてもらえないですか」などと約40分にわたり批判を繰り広げたのは記憶に新しい。その内容をめぐっては今もSNS上などで論争が現在も続いているが、当の中田は業界内ではますます孤立を深めているという。
「中田の発言をめぐっては、お笑い芸人だけでなく、ホリエモン(堀江貴文)や茂木健一郎といった著名人らも続々と参戦し、賛否両論が飛び交っていますが、中田の性格を知るお笑い関係者やテレビ局のスタッフはまともに相手にしていません」(お笑いライター)
そんな中、中田から動画内で名前を出して「どう思う?」と、意見を求められた「霜降り明星」粗品の相方・せいやは、「真っ直ぐ勝負してないうんこみたいなやつが相方の名前を使うな」と激怒。先輩芸人のほんこんらからも批判されている。
「松本の先輩にあたる明石家さんまは、記者から“中田さんが、松本さんが審査員をやりすぎたっておっしゃってますが”という直撃取材を受けて、“松本、仕事が増えてええやないか”と答えて、記者を絶句させたそうです。要するに、松本さんが批判される筋合いはないということでしょう。中田の指摘はイチャモンですよ」(前出のお笑いライター)
『M—1グランプリ』の審査員経験もある“なにわの女帝”上沼恵美子も、中田の発言に「私、こんなこと言われたら腹立つわ」と言いながら、「(松本は)やりたくて審査員やってると思えないんですよ。責任感だと思うんです」として、お笑い界で自らの役割を演じる松本の立場を慮った。
2020年までオリラジが所属していた吉本興業の関係者は、「基本的に、うちのタレントは中田を相手にしていませんよ」と我関せずの姿勢を見せるが、退社後も吉本と良好な関係を継続している相方・藤森慎吾は、「(松本さんは)オファーがあって、需要があるわけだから、それは揺るぎない事実ですし」と指摘したうえで、中田に対して、「そこまで啖呵を切ってやるんだとしたら、ここから先どんなものを提示できるのか、どんなものを生みだしてみなさんの関心を引けるのかなっていうところが大事」と意見した。
「藤森は“気配りの人”と言われるほど後輩やテレビ局の現場スタッフにも気を使うから、退社後の各所との関係も良好ですし、ドラマやCMの仕事も入ってくる。交友関係も俳優からスポーツ選手まで幅広く、そうした友人関係も大事にしています。一方で、中田は吉本時代から後輩の面倒は見ないし、テレビ局スタッフに対する態度も横柄で嫌われていました。だから、テレビ局からのオファーもほとんどなく、仕事といえば、いまだにYouTubeチャンネルが中心なのでしょう」(前出の吉本関係者)
そんな孤立無援の中田が松本に喧嘩を売った目的はなんなのか? バラエティ番組関係者は、「話題作りでしょう」と推測する。
「中田は、5月6日放送のフジテレビ系バラエティ番組『新しいカギ』にオリラジとして3年ぶりに出演しましたが、今後のオファーを期待するには、自分の株価を上げるような話題作りが必要です。そこで一番ネームバリューがある松本さんをターゲットにしたのではないでしょうか」(同)
中田の発言は、インテリ層の一部には共感を呼んだようだが、松本には相手にされず、吉本の芸人からは総スカンを食らった挙げ句、後輩のせいやからは“返り討ち”に。結局、6月8日に更新された動画でこれまでの発言について、「愛ゆえに提言しているわけですから。クレイジーラブ」と弁明。自らギブアップを認めた格好になった。
騒動を経て、ますます孤立を深めてしまった中田。狙い通りの注目度は上がったが、芸人としては崖っぷちに追い込まれたことは間違いないだろう。
(文=本多圭)
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