梅雨を乗り切る! 汁なしカップ麺のキーワードは「ハワイアン」「ニボ玉」「冷し」
#カップ麺 #カップ麺一行3昧
梅雨真っただ中のこの時期、体力を削がれてやる気がなくなりますよね。そんな時に味方になってくれるのが、手抜き食ナンバーワンとして確固たる地位を築くカップ麺。……ですが。スープが煩わしく感じることはありませんか? ただでさえジメジメしているのに、湯気が出てくるしそもそも暑苦しいし。
今回レビューするのは、汁なしのカップ麺です。熱いより冷たいほうが良いし、汁はあるよりないほうが良いですよね。カップ麺なのでなかなか冷えたものというのは難しいですが、今回は汁なしカップ麺に焦点を当てて食べていきたいと思います。
アロハ~で湿気を吹き飛ばす!
日清食品「日清焼そばU.F.O.大盛 ハワイアンガーリックシュリンプ味焼そば」
まずは、日清食品の「日清焼そばU.F.O.大盛 ハワイアンガーリックシュリンプ味焼そば」285円(税別)。ハワイ名物の「ガーリックシュリンプ」の味をカップ焼そばで再現した商品となっています。
カップ麺では「ガーリックシュリンプ」味は比較的ポピュラーで、これまでにも他社から多くのカップ焼そばが発売されてきました。いずれもガーリックはガッツリ効いていたものの、どちらかというとエビの風味は物足りないものが多い印象でした。
今回の商品で、日清食品はガーリックシュリンプ、特にシュリンプ部分をどう再現しているのかが気になるところ。
パッケージには謎のキャラクターが描かれており、最初アニメかゲームとタイアップした商品なのかと勘違いしました。ロケット団でムサシかコジロウのポケモンとして出てきそうじゃないですか? ポケモンGOにもエビポケモンとして登場しているかもしれないのでよかったら探してみてください。
ガーリックやエビの風味のソースに、中太ストレート形状の油揚げ麺と、えび、キャベツといった具を合わせ、ガーリックシュリンプの味が再現されています。
ベースとなっているのはバター醤油味で、ガーリックは控えめ。一方で、エビの味はこれまでのガーリックシュリンプ味のカップ麺よりも強く感じられました。特に鼻に抜けていく焼いた殻の香ばしさが印象的。
おそらくこれまでのガーリックシュリンプ味の商品では、ガーリックを強く効かせるあまりにエビが消えてしまっていたところを、今回はベースをバター醤油味にすることでガーリックを抑え、うまくエビと両立させていました。ガーリックがガツンとこないのは多少物足りないですが、エビを際立たせるうまい方法ではないでしょうか。
具はエビとキャベツ。どちらもそれほど多くありません。エビは現行の「カップヌードル」に入っているものより小さいですが、ソースのエビの風味に実体を加えて説得力を持たせています。
煮干し✕玉ねぎ=ニボ玉! 東洋水産「やみつき屋 にぼ玉」
続いては、東洋水産の「やみつき屋 にぼ玉」285円(税別)。「やみつき屋」は味濃いめでやみつきになることをコンセプトとしたシリーズで、これまでにも濃い味や辛い味の商品が多く出ていました。
今回は「にぼ玉」とのことで、煮干しと玉ねぎを組み合わせたまぜそばとなっています。煮干しラーメンの多くは煮干しと相性が良い玉ねぎが入っていることが多いので、特に玉ねぎが入っていることを商品名に入れる必要はない気もしますが、強調するほどたくさん玉ねぎが入っているということでしょうか。どちらかというと、「豚玉」よろしく玉子が入っていると勘違いしてしまいそうな…。
ポークベースの醤油味のスープに、粉末と液体のダブルで煮干しなど魚介を加えています。特に液体スープのオイルからの煮干しの風味が目立っており、芯の通った煮干しの香りを楽しむことができました。
ただ、300円近い価格設定を考えれば、もう一段ガツンと煮干しが効いていてほしかったところ。東洋水産からはここ最近でも多くの煮干しカップ麺が出ていますが、もっと安価でもガツンと煮干しが効いた商品も出ているので、高価な今回はいっそう物足りなく感じられました。
商品名は「にぼ玉」ですが、筆者は最初「にぼ王」と勘違いしてしまいました。なんせ海賊王もモナ王も強いので、今回の煮干しにもキング級の煮干しを期待しすぎたかもしれません。
煮干しに合わせる麺は、中太で縮れの強い角麺形状の油揚げ麺。醤油が練り込まれている浅黒い色味をしています。角が立った、がっしりとした食感で、噛み応え&喉越しの強い麺は煮干しに負けない存在感がありました。
具は、豚肉と玉ねぎの組み合わせ。豚肉は細切れの硬め食感ですが、ところどころ脂身もついています。カットが大きく食べ応えがありました。
玉ねぎは千切り状で、今回のもう一方の主役。煮干し味と好相性で、味にアクセントを加えていました。量も十分にあり、煮干しラーメンには当たり前の具である玉ねぎを「ニボ玉」としてあえて強調するのも納得できます。量が多いから「にぼ玉」であって、玉子でもないし、もちろんキングでもありません。
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