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『旅サラダ』KAT-TUN中丸雄一リポーターを見守る会 #60

中丸雄一、UFOガチ勢のくせに正体を隠し『旅サラダ』のリポーターに徹する

中丸雄一、UFOガチ勢のくせに正体を隠し『旅サラダ』のリポーターに徹するの画像1
『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)公式YouTube「【発掘!ニッポン なかまる印】のその後に・・・#28」より

UFOを信じているのに疑ったふりをし続ける中丸

『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)のコーナー「発掘!ニッポン なかまる印」でリポーターを務めるKAT-TUN中丸雄一。6月16日、彼はTwitterでこんなつぶやきを発信していた。

 なにがどう、一味違うのだろう?

 翌17日放送の「なかまる印」が訪れたのは、福島県福島市飯野町である。中丸は、いきなりこんなことを言い出した。

「UFOを信じますか? 信じませんか?」

 福島でどんなおいしいものを紹介してくれるのかと思ってたら、朝から急にUFOの話をぶっ込んできた中丸。いつもと違うテイストでスタートした同コーナーだが、それには理由がある。UFOの目撃情報が多数の飯野町は、“UFOの里”を自称しているのだ。

「本日の発掘ポイントは、目撃情報多数!? “UFOの里”宇宙ロマンで町おこしです!」(中丸)

「UFOで町おこし」という文字面のパワーワードよ。朝から攻めてる『旅サラダ』。前夜の匂わせは、どうやらUFOのことを指していた模様。本当に存在するかわからないもので町おこししてて、どうにも視聴者は面食らってしまう。

 一方、中丸のテンションがノリノリなのだ。実は、彼は都市伝説大好き人間。「うちの親父はUFOの中に入ったことがある」というネタまで持つ、好き者だったりする。

 つまり、“UFOの里”中継は、いわば中丸案件なのだ。公私混同に近い。UFO好きの彼からすれば当然、今回は一味違う取材になるわけだ。

 そんなノリノリの中丸の前に現れたのは、同町にあるUFO研究所の阿曽隆一さん。彼もまた、変わり者のようだ。中丸を出迎えるその格好だが、「NO UFO, NO LIFE」と書かれたTシャツを得意げに着ている。なんなの、そのジワるデザインは。

 さっそく、阿曽さんはぶっ込んだ。中丸に対し、空飛ぶUFOを捉えた動画を見せてくれたのだ。遠くの空で、光の点がふらふら浮いている映像だ。この動画を受け、スタジオのレギュラー陣がざわつく。

「なんで、いつもこの距離なんだろうな? いつも、グーッと(近くに)来ないんだよね」(勝俣)

 いきなり核心を突いた一言を発して、台なしにする勝俣州和。しかし、阿曽さんには次の手がある模様。続いて披露したのは、宙に浮くUFOを捉えた写真であった。たしかに、写真を見ると円盤型の黒い点が見える。

「これ、Photoshopかなんかでやったんじゃないですか?」(中丸)

 正体はUFOガチ勢のくせに、土曜の朝に合わせて疑心暗鬼のスタンスに立つ中丸がけなげ。このような彼の疑似初心者ムーブは、その後も続いた。阿曽さんが“UFOの里”の拠点「UFOふれあい館」を紹介すると、中丸はこうツッコんだ。

「UFOふれあい館、矛盾してる感じでいいっすね。UFOとふれあえるわけはないけども」(中丸)

 100パーセント信じてるくせに中立のスタンスに立ち、すました顔して疑ってかかるベテランアイドル。UFOがテーマではしゃぎたいところだが、『旅サラダ』のリポーターとして徹しているようだ。

『探偵!ナイトスクープ』っぽい「なかまる印」

 UFOふれあい館に入ると、館内はUFOの情報だらけだった。入り口付近には、グレイ・タイプの宇宙人の模型が展示してあるし。

中丸 「なんで、このタイプなんですか?」

阿曽 「これが一番、メジャーな宇宙人なんですね」

中丸 「あ、やっぱ宇宙人にもメジャーとマイナーがあるわけですか」

阿曽 「そうですね」

 そ、そうなのか。

 こんなふうに正体を隠し続けた中丸であるが、不意にポロッと口を滑らしてしまった。展示中のUFOの模型を前にした、彼の発言である。

「いわゆる、円盤型ですね」(中丸)

やっぱり、詳しいじゃねえか。

 さらに、気になるコーナーを発見! UFO模型の横に、「CIA秘密文書」と貼られたガラス張りの棚があったのだ。どうして、CIAの秘密文書を展示して晒してるんだよ。

中丸 「CIAの? そんなの置いてあるんだ。なんで?」

阿曽 「ちょっと、あんま、中身は言えないんですけど」

中丸 「いや、でも映ってますよ」

阿曽 「ちょっと、あんま映さないでもらったほうが、はい」

 自分で展示しておきながら、シークレットと言ってる矛盾はなんなの? CIAの秘密文書を雑に置きすぎだし、扱いが異常に軽すぎる。アメリカから秘密文書漏洩で起訴されかねない、UFOふれあい館。ほとんど、熱海秘宝館レベルだ。

 次第に、『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)のパラダイスシリーズっぽくなってきた、今回の「なかまる印」。ひょっとして、中丸の持ち込み企画ではないのか?

結局、揚げ物を食べさせられる猫舌の様式美

「なかまる印」後半戦では、“UFOの里”の新名物を紹介してくれるらしい。

 中丸が向かったのは、福島市内にあるどこかの畑。ここで栽培していたのは、巨大サイズのにんにくだった。まさに、宇宙サイズ!

「これ、『UFOエレファントガーリック』といって、普通のガーリックの5~6倍大きいんです」(農家)

 声に出して読みたい日本語、UFOエレファントガーリック。ものすごいネーミングだ。甘みがあり、ほかのにんにくみたいな臭みがないらしい。というか、取材内容のあまりな急ハンドルに、筆者の情緒がついていけなくなってきた。UFOからのにんにくって。

 このにんにくを使った料理を、やはり中丸が食べるらしい。「いつもと一味違う中継」とツイートしてたのに、この流れはもしかして……。

 まず、中丸に振る舞われたのはにんにくの天ぷらであった。揚げ物の時点で、フリとしか思えない。しかも、調理したばかりの揚げたてを食べさせられる中丸。

「これは熱いな」(神田)

 熱々が用意されただけで、スタジオの期待感が高まってるのが笑う。というわけで、揚げたてサクサクのにんにく天を中丸が食べた。

神田 「熱いぞ。中丸君、熱いぞ」

中丸 「あーついぃあーーーっ!」

 様式美だ。UFO回だったのに、熱丸が発動した「なかまる印」。彼は週1で舌をやけどしてる気がする。どうしても、激熱攻撃から逃れられない中丸。

 中丸も中丸で、熱がったリアクションの後に笑っちゃってるし。天ぷらのお約束をきっちりこなす自分に、苦笑を禁じえないようだ。にんにくをかじっては出し、「熱すぎて、さすがに食べられない」と彼の顔に書いてある。

 その後、中丸はにんにくの炊き込みご飯を満喫。そして、最後に用意されていたのは、にんにくエキス入り「にんにくプリン」であった。にんにくのプリンだと? なんでもかんでもスイーツにしなくても……。これを、中丸が食べた。

「ん? ……僕、もうにんにくの舌になっちゃってるから。1回、フラットな状態にしないとインパクトが」(中丸)

 まさかの、味がわからなくなっていた中丸。にんにくの舌になってた正直者のリポートは素直で良いが、結局、プリンの味は謎のままで終わってしまった。UFO(未確認飛行物体)だけに、未確認というか。

 振り返ると、この日の中丸は朝ごはんがスゴい。にんにくの天ぷら、にんにくの炊き込みご飯、にんにくのプリンである。こんなに食べて、明日の『シューイチ』(日本テレビ系)は臭い的に大丈夫なのか? 

 というか、中丸に精力をつけさせてどうするつもりなのだろう? あと、にんにくは胃に気をつけてほしい。

 出色だったのは、この日の視聴者プレゼントである。「UFOの里セット」と題したお土産の数々に、「NO UFO, NO LIFE」Tシャツが混じってたのだ。こういうのは、中丸が着ればいいのに。

「Tシャツを見て思い出したんだけど、大学のときに僕らでTシャツを作ったんだよ。『USO』っていうの。ウソ(っていう意味)」(神田)

 大学時代、密かに「USO」Tシャツを制作していたという神田正輝。案外、都市伝説を肴に中丸とは話が合うかもしれない。

劇場版『緊急取調室』の告知で出演したはずの鈴木浩介

 この日の『旅サラダ』ゲストは、俳優の鈴木浩介であった。レギュラーの松下奈緒とは、7月スタートのドラマ『CODE-願いの代償-』(日本テレビ系)で共演する間柄だ。

 一方、彼のゲスト出演を知って筆者は「ウッ!」となってしまった。おそらく鈴木は、6月16日に公開予定だった劇場版『緊急取調室 THE FINAL』の告知でキャスティングされていたはずだからである。

 同作には、市川猿之助も出演していた。だから、キントリの公開は延期された。公開の目処は、現在もまだ立っていない。つまり、公開延期の判断とは別に『旅サラダ』の出演予定だけが粛々と進み、なんの告知もないゲストとして鈴木浩介の登場と相成ったわけである。

 いろいろな意味でいつもとは趣の違う、今回の『旅サラダ』だった。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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てらにしじゃじゅーか

最終更新:2023/06/24 06:00
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