『M-1』以降のランジャタイファンにこそ観てほしい、2人だけの90分冠特番
#お笑い #ランジャタイ #TPの芸人礼賛
――お笑い大好きプロデューサー・高橋雄作(TP)が見た、芸人たちの“実像”をつづる。今回はブレイク前から共に仕事をしてきたランジャタイについて。
お笑いコンビ「ランジャタイ」が絶好調だ。『M-1グランプリ2021』で決勝進出を果たしてお茶の間に大きなインパクトを残すと、そこからバラエティ番組に引っ張りだことなり、昨年10月からは冠番組『ランジャタイのがんばれ地上波!』(テレビ朝日)がスタートするなど乗りに乗っている。今年に入ってからも国崎さんが『へんなの』(太田出版)、伊藤さんが『激ヤバ』(KADOKAWA)とコンビ揃って書籍を出版するなど、今やその活躍はお笑い界だけに留まらない。
ランジャタイが『M-1』で決勝進出を果たすちょっと前の2021年春、僕は彼らの冠番組『ランジャタイもういっちょ』(YouTube/以下、『ランもう』)のプロデューサーを担当した。現在動画は非公開になってしまったので視聴できないが、この番組が本当に最高だった。どんなことをやっていたのか少しだけお伝えすると……
「カメラどこ?」
→記念すべき初回だったが、2人がカメラを見つけることができずにそのまま終了。
「M-1グランプリ2020の敗因ベスト100」
→『M-1グランプリ2020』準決勝敗退の理由を100個考える回。ちなみに100位は「国崎の高校が給食センターになった」だった。
「ツチノコ探検隊」
→『M-1』で優勝するよりもツチノコを見つけて懸賞金1000万円ゲットするほうが楽だと思い立ち、幻の生き物「ツチノコ」を探す回。最終的に伊藤がツチノコであることが発覚し終了。
「芸人も干したら味が出るのか」
→食べ物を干すと味が出ることが多いので、伊藤を天日干ししてから大喜利させたら味が出るのか実験する回。干してもたいして変わらなかった。
「熱湯風呂」
→バラエティのお決まり企画「熱湯風呂」に挑戦しようとしたが、グダグダしてるうちにお湯の温度が下がり、適温での入浴になった。ちなみにロケ場所は僕の自宅。
などなど。字で見たとてほぼ意味がわからないが、動画で観てもわからないものばかりだった。ただその「自分は何を見せられているんだ」「よく分からないけど笑っちゃう」という混沌とした感情にさせるのがランジャタイの魅力だと思うので、『ランもう』は、良くも悪くもランジャタイらしい番組だったと思う。
この番組は「賞レース決勝進出を目指してさまざまな企画に挑戦する」というコンセプトのもと配信されていたので、ランジャタイが晴れて『M-1グランプリ』で決勝進出を果たしたところでお役御免、番組終了となった。ランジャタイが売れる直前、スターダムに駆け上がっていくタイミングでご一緒できたことは一生自慢していく。
余談だが、先日我が娘がクラスでランジャタイの話をしてる友達に「ランジャタイって私の家のお風呂に入ったことあるんだよ」と自慢したが誰1人信じてくれなかったと怒っていた。さすがに信じてくれないだろうに。信じてくれても自慢になるのか? でも事実は事実。
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