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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 街裏ぴんく「ウソなし」半生と音楽

街裏ぴんく「ウソ漫談師」の「ウソなし」半生と音楽

人生でいちばんウケた日

──修行期間は4年間だったと言ってましたが、そこからどうやって今の芸風に変わっていくんですか?

街裏:2015年くらいから本格的に『R-1グランプリ』を狙い出したんです。もともとは賞レースに興味なかったんですけど、なにかしら称号があったほうがええなと思って。それで賞レース用の短いネタを月20本おろすライブを板橋でやりだしたんです。お客さん5人とかの前で1年弱それをやってて。

──20本って、相当しんどいですよね。

街裏:そうですね、当日になってもネタがあと3本足りてないこともザラやったんですよ。徹夜でなんとか仕上げて、一睡もしてない状態でステージに上がって。その中で苦し紛れに出てきたのがファンタジック=ウソ漫談やったんですよね。

──漫才時代への原点回帰を果たした。

街裏:そうです。そしたら、大阪時代には全然ウケなかったファンタジックなネタがウケたんです。東京ではぼやきよりファンタジックのほうがウケるぞって気づいたちょうどその頃に、当時尖りちらしてたAマッソが2人が、なぜか板橋のライブに来たんです。

──お客さん5人のところに、Aマッソの加納さんと村上さんが……。

街裏:怖かったですよ~。Aマッソもまだ一般的には無名でしたけど、界隈では尖ってる女芸人がおるって有名でしたから。なんの面識もないのになんでやろって思ってたら、その1カ月後に加納さんとピン芸人の阿久津大集合が主催してた「バスク」っていうライブのオファーが来るんですよ。

──伝説的なライブですね。

街裏:当時、東京ではいちばんお客さんが入ってましたね。下北のB1劇場(小劇場B1)に100人ギチギチに入ってて、当時の僕からしたら大ステージですよ。板橋で毎月貯めてきた200本のネタから、一番いいのを選んで持ってって。それが『ホイップクリーム』やったんです。

 富山県の小矢部市にホイップクリームの滝があるっていう話。このネタをやったら人生の中で一番ウケたんです。震えましたね、泣きそうになるくらいうれしかったなぁ。俺はこのウソ漫談を追求するんやってこのとき決意しましたね。まさに子供の頃、友達おらんところから、藤井隆さんのネタをクラスでやって、パッと光が差したときと同じくらい感動しましたから。

──笑いに導かれている。

街裏:あの日と同じ興奮を追い求めてやってるところはありますね。今度の独演会もそうなるようにがんばりますよ。ネタはまだこれからですけど(笑)。

街裏ぴんく「ウソ漫談師」の「ウソなし」半生と音楽の画像6●第十五回 街裏ぴんく漫談独演会
『Little theateR』

【日程】
6月24日(土)16:30開場17:00開演

【会場】
雷5656会館 ときわホール(東京都台東区浅草3-6-1  雷5656会館5F)

【料金】
前売3,500円/当日3,800円整理番号付自由席・税込)

【公式HP】
https://twinkle-co.co.jp/event/machiura-live/  

【チケットプレイガイド】
イープラス https://eplus.jp/machiura/ 

 

 

街裏ぴんく「ウソ漫談師」の「ウソなし」半生と音楽の画像7●街裏ぴんく×清水ヒサユキ『PINK × PIANO』

【日程】
7月9日(日)19:00開場19:30開演

【会場】
APIA40(東京都目黒区碑文谷5-6-9 サンワホームズB1)

【料金】
5,000円+1 DRINK

 【公式HP】
http://kititto.co.jp/2023/05/08/pinkpiano/ 

【チケット予約フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSecW3aQ1qtkUA9DLLtFLrjxo-mP7vtJXRoe7t9C2atU4BDPOw/viewform 
 

安里和哲(ライター)

1990年、沖縄県出身。ポップカルチャーを中心にジャンルレスで取材執筆を行う。アイドルや映画関連の仕事を増やしたい。執筆媒体は『クイック・ジャパン』『QJWeb』『BRUTUS』『週刊SPA!』『Maybe!』など。テレビ朝日『logirl』では、芸人インタビュー連載『First Stage』を担当する。ブログ『ひとつ恋でもしてみようか』 も再開予定。

Twitter:@massarassa

あさとかずあき

最終更新:2023/06/27 15:25
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