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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 『週刊現代』内紛と怒り

『週刊現代』編集部の内紛とOBの怒り ほかスクープ15本

 

今週の注目記事・第1位「広末涼子W不倫“交換日記”『愛しい恋しい周作さんへ』」(『週刊文春』6/22日号)

同・第2位「スクープレポート トヨタがおかしい」(『週刊現代』6/24日号)

同・第3位「もうやめよう『河野太郎』が引き込む『マイナカード地獄』」(『週刊新潮』6/22日号)

同・第4位「マイナカード ミス続出の団体は“天下りの巣窟”」(『週刊文春』6/22日号)

同・第5位「岸田側近木原副長官シンママ愛人に与えた特権性」(『週刊文春』6/22日号)

同・第6位「瀬戸内寂聴“衝撃の書”が明かす48歳下『最後の愛人』との愛と性」(『週刊文春』6/22日号)

同・第7位「相撲支度部屋に『女性記者』解禁検討で『はいてませんよ』」(『週刊新潮』6/22日号)

同・第8位「林外相に抗戦『自民党』仰天『地元』は困惑『安倍昭恵の乱』」(『週刊新潮』6/22日号)

同・第9位「性加害ジャニーズの守護神たち」(『週刊文春』6/22日号)

同・第10位「山上徹也は統一教会母の面会と手紙を拒否していた」(『週刊文春』6/22日号)

同・第11位「北朝鮮抑留7年 富士山丸船長〈92〉の最期の言葉」(『週刊文春』6/22日号)

同・第12位「スクープ撮 沢尻エリカ(37)変わらず美しい『吹っ切れた笑顔』を独占キャッチ!」(『フライデー』6/30日号)

同・第13位「父が語る全仏テニス優勝『加藤未唯』“泣き虫で”でも『ボールガール騒動』に打ち克てた理由」(『週刊新潮』6/22日号)

同・第14位「橋下徹『自公過半数割れに追い込む維新の秘策』」(『週刊ポスト』6/30・7日号)

同・第15位「『猿之助』破滅への道」(『週刊新潮』6/22日号)

同・第16位「あの“遊び人グループ”は何だったのか 歌手『田辺靖雄』が明かす『野獣会』の真実」(『週刊新潮』6/22日号)

【巻末付録】現代とポスト、SEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 

 

 先日、私事だが、おかしなことがあった。2週間ほど前にTBSの『報道特集』の担当だという女性から電話があった。

 ジャニー喜多川の件で話を聞きたいというのである。

 そこで話すのはいいが、報道のTBSといわれていたはずなのに、ジャニー喜多川問題を長く扱わず、今頃になって「報道特集」で扱うというのは遅すぎないかと苦言を呈した。

 これでまた電話してくることはないと思ったが、数日後、再び電話があり、ぜひ出てくれという。

 こちらはそこまでいうのならと、15日、木曜日の夕方を指定した。件の女性は、連絡はディレクターからしますといった。以下が彼からのショートメールである。

「この度は、当方の取材を受けていただきありがとうございます。後ほど、改めてお電話いたしますが、15日(木)16時~インタビューの場所をお伝えいたします。ご足労おかけしますが当社、TBSにてお願いしたく存じます。以下は住所です。

 東京都港区赤坂5-3-6

 千代田線赤坂駅3b出口のエスカレーターで上っていただき、屋根付きの道を進まれますと正面玄関です。もしくは、取材の前のご予定の場所(銀座)にお迎えの車をつけることも可能です。

 大変、失礼しました、TBSテレビ「報道特集」の〇〇〇〇(本文は実名)と申します」

 だが、直前の夜、こんなメールが来た。

「夜分遅くに大変、失礼致します。何度かお電話してしまいましたが、お詫びしなければならないことがありまして連絡した次第です。本当にこちらの勝手な都合なのですが、取材のお時間をいただいておきながら、こちらからキャンセルさせていただきたいという失礼極まりないことでございます。構成の変更や取材させていただきましてもVTRの時間で収まりきれずご迷惑をおかけするなどが理由です」

 私はいまさらテレビなんぞで老醜をさらしたくないので、キャンセルはいいのだが、理由に納得がいかない。

 木曜日の夕方収録なら、土曜日放送でギリギリなのであろう。最初から構成などは決まっていないとおかしい。いかにもとってつけた「理由」に思える。

 私にしゃべえらせれば、ジャニー喜多川問題についてテレビメディアの長い沈黙を批判する言葉が出る。それが彼らには困る。めんどくせえ奴は出すな。それが本音ではないか。私はそう思っている。

 

 さて、最初は、私の青春時代のことだ。あの頃は、赤坂や六本木という町が輝いて見えた。

 西田佐知子の『赤坂の夜は更けて』が大ヒットしていた。六本木は点々としか店はなかったが芸能人御用達のようなお洒落な店があった。

『最後の20セント』という絨毯バーには大橋巨泉がよく来ていた。

 その少し前になるが、若くてカッコよくてちょっと不良っぽい男と女が集う「野獣会」という集団があった。

 そこには加賀まりこや大原麗子がいて、夜な夜な、ハーレーのような大型バイクを連ねて六本木の夜を駆け抜けていると報じられていた。

 私には遠い世界だったから、その現場を見たことはなかったが、飯倉のイタリアン『キャンティ』がたまり場だといわれていた。

 一種の都市伝説のようなものだろうが、その当時『野獣会』の主要メンバーだった歌手の田辺靖雄(78)が、その当時の「真実」を新潮で語っている。

 田辺がいうには、その頃の会の連絡先は新宿の四谷警察署近くの安アパートで、メンバーが集まると現在赤坂エクセルホテル東急が建っているところにあった『シャンゼリゼ』という日本初のオープンカフェに移動したという。

 あったあった。私も何度か入ったことがある。

 田辺がいうには、会の中心は赤坂で、『キャンティ』に集まった六本木族とは違うのだそうだ。

 加賀まりこはこの会ではなく六本木族で、野獣会を「田舎者」といっていたという。

 カフェに集まっている中から、田辺や峰岸徹がスカウトされ、この会の後ろ盾になっていたナベプロの渡邊美佐のところいったん所属したという。

 今一人の「飼育係」はすぎやまこういちだったそうだ。大原麗子は田辺の引きで会に入って、女優の道へと進んだという。

 この会を本当に仕切っていたのは「秋本まさみ」という女性だったそうだが、この女性の経歴やその後どうしたのか、誰も知らないそうだ。『野獣会』は数年しか存在しなかったというが、我々世代には懐かしい憧れの集団であった。

 さて、市川猿之助が今後どうなるのか? 新潮によると、警視庁捜査一課は、自殺幇助容疑で逮捕すべきだと捜査を進めているが、東京地検が「捜査には慎重を期すように」と指示を出し、細かい点について注文を付けているそうだ。

 使われたベンゾジアゼピンという向精神薬は1万錠でようやく死に至るといわれるそうで、それほど大量に猿之助の両親が飲んだはずはなく、両親にビニール袋を被せたと猿之助がいっているとすれば、そのビニール袋を捨てたのは何のためなのか?

 その経緯を自白させなければ、逮捕起訴しても、公判維持できないというのが検察の考え方なのだろうか。

 現在、精神病院に隔離して、猿之助の精神状態が落ち着くのを待っているようだが、彼が、当時の状況をペラペラしゃべるようになるとは考えにくいのではないか。

 歌舞伎界を大きく揺るがしている不可解な心中事件は、猿之助の心の中にそっとしまわれたまま、未解決になるような気がするのだが。

 

 岸田首相は、息子の更迭やマイナカードの不祥事で世論調査の支持率が軒並み下落したため、国会終了後の解散は諦めたようだ。

 解散権を封じられた首相ほど惨めなものはない。近々、内閣改造をやりたいらしいが、茂木幹事長を交代させ、小渕優子なる脛に傷のある人間を無理やり幹事長に就かせることなどできないと思うが。

 やや気勢をそがれた感のある日本維新の会だが、この会のドンといわれる橋下徹の戦略を、安倍と超親しかった元NHKの記者、岩田明子がポストでインタビューしている。

 今回はインタビューの前半だが、おおよそ、橋下のいうことはこのようなことではないか。

 維新の票は、自民党政治に嫌気がさしている人たちの受け皿になっているだけ。維新は憲法改正を掲げるべきだ。憲法九条については、今のように自衛隊ができることではなく、自衛隊がやってはいけない「ネガティブリスト方式」にせよ。

 立憲民主党と選挙前に予備選をやり、それに勝った候補を一緒に推すことにしたらどうか。維新が自民党一強政治を終わらせる雪崩を起こすためには、反対があってもいいから、「強いメッセージ」を出せ。

 だが、今の馬場代表では、自民党に喧嘩を売って立憲民主党を取り込み、自民党の過半数割れを起こすような「冒険」はやらないだろう。

 つまらない朝のコメンテーターなどやめて、早く橋下は日本維新の会の代表に戻るべきだ。私は彼が好きではないが、何かを起こせるパワーがこの男にはある。実際、首相の座に就いたら、これほど危険な人間はいないと思うが。

 

 ところで、テニスプレーヤーの加藤未唯を有名にしたのは、全仏オープンで女子ダブルス試合中に自分がボールガールに返した球が、彼女の顔に当たってしまったことだった。

 故意ではないが明らかなミスで、警告にはなると観客もテレビを見ている視聴者も思ったが、執拗な相手側の審判に対する抗議で「失格」になってしまったのだ。

 これには日本だけではなく、世界各国や有名プレイヤーたちから判定への批判が巻き起こった。 

 加藤は泣き崩れたが、次の混合ダブルスでは、日本人3人目の優勝という快挙を成し遂げたのである。

 京都生まれの京都育ち。京都でも指折りの造園会社の会長が父親だそうだ。だが、小さいときから泣き虫で、新しい境遇にはなかなか馴染めなかったという。

 小学校2年の時からテニスを始めたが、負けると3~4時間も泣き止まなかったそうだ。

 だが次から次と転戦しなければならないため、「忘れる力」が大事だと気付いていったという。

 まだ28歳、楽しみな選手である。

 

 さて、フライデーが「エリカ様」の近影を撮ったとはしゃいでいる。

 沢尻エリカ(37)は2019年に合成麻薬MDMAを所持していたとして逮捕され、違約金が5億とも7億ともいわれた。

 判決は執行猶予付きの有罪。それも今年2月に明けたという。だが、映画やテレビに復帰という話は聞こえてこない。

 そんな彼女が、クーペのハンドルを握り、チェーンメガネをかけて、コンビニやマツキヨに一人で入っていったという。

 まあ、大騒ぎするほどではないが、フライデーによると、半年ぐらい前、韓国料理店で、彼女の出世作になる『パッチギ!』の監督の井筒和幸と話し込んでいたそうだ。 

 コカイン使用容疑で逮捕されたピエール滝は、早々に芸能界復帰はしたが、テレビではなかった。

 最近では、Netflixのサンクチュアリの大相撲編でなかなか存在感のある演技を見せている。沢尻もテレビではなく、そのうちNetflixに出演するという話が出てくるのではないか。監督は井筒だろう。

 

 もはや富士山丸事件というのを覚えている人は少ないだろう。

 日本近海で交易する冷凍運搬船「第十八富士山丸」の船長だった紅粉勇が、北朝鮮の人間を日本へ密航させたという濡れ衣で、北朝鮮に機関長と共に逮捕されたのが1983年。

 白状したら日本へ帰してやると嘘をつかれ、向こうのいうがままに始末書を書き、「15年の労働教化刑」に。

 ヒーターもない部屋で、毛布を手縫いで下着にして寒さをしのいだという。

 金丸信副総理(当時)訪朝団の働きかけでようやく帰国できたのが1990年だった。だが帰国するとき北朝鮮側から、ここで見たり聞いたりしたことはいってはいけない、家族に影響を及ぼすと脅され、帰国してからも周囲に話すことはできなかったそうだ。

 2007年に当時の体験を本にして、ようやくホッとしたという。

 今年2月に92歳で亡くなったが、これまでを振り返り、「いい人生だった」といっていたそうだ。合掌。

 

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