セブンイレブン“超”名店再現系カップ麺「蒙古タンメン中本」「飯田商店」「博多だるま」ーーの変わり種3杯
#セブンイレブン #カップ麺 #カップ麺一行3昧
今回レビューするのは、セブン-イレブン限定の“超”名店たちが繰り出す“亜種”カップ麺3種です。激辛カップ麺の代名詞である「蒙古タンメン中本」、今や日本一注目を集める名店「飯田商店」、そして博多豚骨の名店「博多だるま」がそれぞれ監修している逸品。
セブンのカップ麺といえば、2000年に初登場した「すみれ」や「博多一風堂」がおなじみで、“超”名店再現系カップ麺の元祖といえます。それ以降も、セブンは積極的に“超”名店の味を再現系しています。「とみ田」、「鳴龍~NAKIRYU~」、「Japanese soba noodles 蔦」など、今をときめく超名店が綺羅星のごとく並び、三国志であの曹操すら羨ましがった五虎大将軍も真っ青になるほど充実の陣容です。
今回レビューする「蒙古タンメン中本」「飯田商店」「博多だるま」は、実際のお店が超人気であることはもちろん、カップ麺としても多くの支持を集めています。今回はいつものレギュラー商品ではなく、“超”名店が一工夫加えた“亜種”をご紹介しましょう。
激辛カップ麺の代名詞が汁なしに!
セブンプレミアム「蒙古タンメン中本 辛旨魚介味噌まぜそば」
まずは、セブンプレミアムの「蒙古タンメン中本 辛旨魚介味噌まぜそば」267円(税込)。「中本」のレギュラー商品である「辛旨味噌」は、2008年には初登場した激辛カップ麺の代名詞。
期間限定のスポット商品も多く発売され、中でもお店のナンバーワン激辛メニューを再現した「北極ラーメン」は、長らく激辛カップ麺の雄として君臨。「北極」と聞いただけで、寒いどころか灼熱を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
今回の「辛旨魚介味噌まぜそば」も期間限定の商品で、お店の秘蔵メニューを再現したカップ麺オリジナルのまぜそばとなっています。
濃香な味噌味のたれに、太くて縮れのついた大盛でもちもちの油揚げ麺と、豚ミンチや野菜など大量の具が合わせられています。
たれは、味噌味をベースに辛味と野菜などの甘みが感じられるタンメン風。昔から「辛さの中に旨みあり」が「中本」の標語のようになっていますが、強い辛味の中にタンメンらしい野菜の甘みが感じられ、確かに標語通り。甘くて辛い味噌味はレギュラーカップ麺の「辛旨味噌」の雰囲気を漂わせますが、今回はやや甘みが勝っています。
甘みが勝ったたれですが、エビの粉末や魚粉が入った「えび魚粉」を加えることで、エビの香ばしい風味とキリッと引き締まる塩気でエッジが立ちます。とても効果的な存在なのですが、大盛の麺全体に行き渡らせるには量が少ないため、途中の味変アイテムとして少量の麺に混ぜるのが良さそう。
具は、豚ミンチ、キャベツ、キクラゲ、ニンジンが入っています。豚ミンチは圧倒的に量が多くて大粒、ボリュームがあります。野菜もたっぷりで、蒙古タンメンらしい具の組み合わせでした。
カップ麺全体が値上げされている中で、麺量も具も多く、辛くておいしいこの商品は、250円超えとはいえむしろコスパが良いように感じました。辛さの中には旨みだけではなくいろんなものが入っており、食べ応え十分です。
食べログ最高評価の名店の復刻メニュー
セブンプレミアム「飯田商店 にぼしらぁ麺」
続いては、セブンプレミアムの「飯田商店 にぼしらぁ麺」289円(税込)。神奈川・湯河原にある超人気ラーメン店「飯田商店」のカップ麺です。レギュラーカップ麺として、セブンプレミアムゴールドから「飯田商店 しょうゆらぁ麺」という商品が出ていますが、今回は、以前お店のレギュラーメニューだった「にぼっちゃん(煮干しらぁ麺)」をカップ麺で復刻。
飯田商店といえば鶏と醤油のキレというイメージが強いですが、煮干しだとどんな味のラーメンになるのか気になります。魔法使いなのに、僧侶の呪文も使えてしまうのでしょうか?
澄んだ醤油味のスープに、ストレートの中細ノンフライ麺と、チャーシュー2枚などノグの組み合わせ。チャーシューが2枚あることを除けば地味な見た目となっています。
醤油味のスープには煮干しの風味が効いています。煮干しスープといえば、ラーメン店では「セメント」と呼ばれるドロドロのスープが流行りで、カップ麺でも「セメント」まではいかずとも煮干し粉末がたくさん入ったものが多いです。
しかし今回のスープは「セメント」みたいだったり、粉末がたくさん入っているわけではありません。スープが澄んでいて、それでいながらそれなりに強い煮干しの味と香りが感じられます。
ガツンとくる煮干しではありませんが、「旨み重視と香り重視の2種類」の煮干しが入っているとのこと。詳しいことはわかりませんが、確かに味も香りもしっかり煮干しが楽しめます。
煮干しのほかに、醤油味と昆布だしが目立っており、醤油はキレがありつつも塩気は強くなく、煮干しの風味を立てています。昆布は後味でまろやかさを加えており、今回のスープの影の主役のように感じました。
煮干しが主役でありつつも、醤油、昆布との絶妙なバランス感で成り立っているスープです。やっぱり、魔法使いが僧侶の呪文を使っていました。
麺は、中細ストレートのノンフライ麺。つるみと弾力が特徴の多加水麺食感ですが、「正麺カップ」など東洋水産の主力商品で使われる多加水麺タイプより多少歯切れがよく、煮干しスープとの相性が考慮されています。ゴリゴリの多加水麺よりもだいぶ上品な食感で、スープと好相性でした。
具は、大きなチャーシュー2枚、メンマ、ネギの組み合わせ。高価格なのでチャーシューが2枚入っているのはうれしいですが、1枚にして価格を下げてもらうか、せっかくの「飯田商店」なので、カップ麺に汎用的な肉よりも、もっとプレミアム感のあるチャーシュー1枚のほうが良いように思います。
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