北村匠海、主演映画で「また逮捕者」に同情の声…大河ドラマも「また代役」の憂き目か
#大河ドラマ #北村匠海 #とんかつDJアゲ太郎 #東京リベンジャーズ #永山絢斗
俳優の永山絢斗容疑者が16日未明に大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕されたことを受け、北村匠海にネット上で同情の声が集まっている。北村の主演映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』の公開が間近に迫っており、同シリーズには永山が重要なキャラクターで出演しているため、公開に影響が出ないかと懸念の声が広がっているためだ。また、北村は過去にも主演映画の公開前に共演者が逮捕されたことがあり、度重なる“不運”も思わぬ注目を集めている。
人気コミックを原作にした大ヒット映画『東京リベンジャーズ』の第2弾となる『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』は、4月21日に公開された『血のハロウィン編 -運命-』と6月30日公開予定の『血のハロウィン編 -決戦-』の二部作となっている。永山は、原作でも屈指の人気を誇る場地圭介としてこの『血のハロウィン編』から登場しており、特に後編の『-決戦-』では重要な役柄となっている。
永山容疑者の逮捕報道を受け、「映画が公開中止になるのでは」と不安がるファンの声が相次いだため、Twitterでは「公開中止」がトレンド入りしてしまう事態に。もし公開中止や延期となったら主演の北村がかわいそうといった同情のコメントが多く寄せられているが、実は出演者の逮捕騒動に巻き込まれるのは今回が初めてではないのだ。
北村は2020年、やはりマンガ原作の実写化映画『とんかつDJアゲ太郎』(10月30日公開)に主演したが、公開の前月となる9月8日に、主人公の師匠役として出演していた伊勢谷友介が永山同様に大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕。それでも予定通りの公開を決行しようとしたが、公開直前の10月28日にライバル役を演じた伊藤健太郎がバイクとの衝突事故を起こし、一度現場を立ち去ってしまったため翌日に道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕(のちに不起訴処分)された。
映画はもともと6月19日の公開を予定していたが、同年4月から新型コロナウイルスの感染拡大によって緊急事態宣言が出されたのを受けて、同月に映画の公開延期が決定。10月公開になったという経緯がある。コロナによる延期がなければ、公開前にメインキャストから2人も逮捕者が出てしまうという事態も避けられたと見られ、これもまた“不運”だろう。さらに事件ではなかったが、伊勢谷の逮捕と伊藤の逮捕の間には、主人公の父親役を演じるブラザー・トムも一部週刊誌に“モラハラ不倫”が報じられており、『とんかつDJアゲ太郎』の興行収入の不振には、こうした逆風の数々が悪影響を及ぼしたのではともささやかれている。
今回の永山の逮捕について、社会学者の古市憲寿氏は「『出演者の逮捕で映画公開中止』なんて慣習、そろそろ止めたほうがいい」とTwitterで訴えるなど、公開すべきだという意見が目立っている。古市氏は「特に被害者のいない事件なら、なおのこと。しかも映画はお客さんが自発的に行くもの。嫌なら行かなければいい。誰の得にもならない忖度は絶対にやめるべき」「映画には何百人、何千人の人が関わっているわけで、その中の一人が事件に関わったことで、もしも映画が公開中止になるのなら、悪しき連帯責任の典型だよね。そういう古臭い社会に生きていると思うとぞっとする」とも綴り、ネット上で「そうです、作品に罪はない」「勝手に封印しないで観る側に判断させてほしい」といった賛同の声が相次いでいる。
以前は映画やドラマで出演者の不祥事が発覚すると、撮り直しや公開中止、出演シーンのカットといった事態になることが多かった。だが近年は、2019年にピエール瀧がコカイン使用の疑いで逮捕された際も、約1カ月後に封切りを控えていた出演映画『麻雀放浪記2020』が予定通り公開されるなど、業界の対応が変わってきている。そのため、永山容疑者が逮捕されても映画の公開には影響しないのではとの見方は強い。
永山は2024年度のNHK大河ドラマ『光る君へ』への出演も決まっており、こちらについても注目が集まっている。今回の永山の逮捕に関してNHKは16日、「詳細について確認中です」とコメント。『光る君へ』はすでに5月末から撮影が始まっているが、永山が降板になる可能性は高いとみられている。
2020年度の『麒麟がくる』では、放送前の2019年11月に沢尻エリカが麻薬取締法違反の疑いで逮捕され、川口春奈を代役に立てて、沢尻の出演シーンをすべて撮り直し。この影響で初回放送が2週間遅れることにもなってしまった。2019年度の『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』でも放送中にピエール瀧が先述のコカイン事件で逮捕され、途中降板して三宅弘城が代役を務めた。こうした事態を受けてNHKは2020年2月、レギュラー出演者に対して、正式な契約書を交わす前に違法薬物の使用や反社会的勢力との関わりがないことを誓約する書面の提出を求める方針を発表している。永山も誓約書にサインしたとみられ、“違反”があったと確定すれば降板は必至だろう。
しかしNHKの対応が誓約書止まりで、厳しい“身体検査”が行われていないのではとの批判もある。16日放送のフジテレビ系情報番組『めざまし8』では、コメンテーターとして出演したカズレーザーが『-決戦-』の公開中止の可能性に触れる中で、「作り手とか配給会社は、出演者になぜ薬物検査を実施しないのかなと毎回思う。かなり大きなお金が動くんだから、リスクを負っているんだから、やったほうがいいと思うし、それを嫌がる人はオファーを受けなきゃいいだけなので。(そうすれば)問題が起きないのにと毎回思いますね」と持論を述べていた。
不祥事による降板で賠償金が発生すれば、芸能事務所にとっても大きな損失となるが、何より共演者や関わったスタッフに多大な迷惑をかけることになる。『-決戦-』のプロモーションはすでに始まっており、12日には都内でプレミアイベントも開催されたばかり。ここにも永山は出席しているが、まだ未発表のメディア出演も数多くあるとみられ、これらはお蔵入りとなると思われる。永山の逮捕で『-決戦-』の宣伝に影響が出ることは必至で、主演の北村ら他のキャストたちも今後の取材対応に苦労することだろう。
ジャニーズ事務所は過去に全所属タレントへの薬物検査が実施されたと報道されており、先日もKAT-TUN・中丸雄一が、今でもタレントへの薬物検査は定期的に続いていると言及していたが、今後は特定の事務所に限らず、タレントへの“身体検査”がしっかり行われる業界へと変わっていくことが求められるのかもしれない。
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