広瀬すず、主演映画が地味? 同世代では“トップ俳優”なのに…の裏事情
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6月9日から公開中の映画『水は海に向かって流れる』の主演を務める広瀬すず。公開のタイミングでプロモーションでのメディア露出も多く、ウェブメディアや雑誌のインタビューのほか、バラエティー番組にも出演している。
「同世代の俳優の中では間違いなくトップクラスである広瀬さんが、プロモーションで積極的に稼働してくれるのは、制作サイドとしてもありがたい話です」(映画関係者)
同作は、「別冊少年マガジン」(講談社)に連載された、田島列島の同タイトルの漫画を実写映画化。シェアハウスに住む広瀬演じる会社員と、大西利空演じる男子高校生との淡いときめきを描いた作品だ。
「原作漫画の評価は高いですが、大物作家のベストセラーであったり、誰もが知るような大人気漫画であったりするわけではない。つまり、いわゆる“大作”ではないし、話題性の高いエンタメ系でもない、地味な印象といってもいい作品なんですよね。本来、広瀬すずさんくらいの大物俳優であれば、オファーを断ってもおかしくはない」(同)
大物と呼ばれるクラスの俳優であれば、たしかに“大作”にしか出演しないケースも多い。
「広瀬さんとは世代が違いますが、たとえば綾瀬はるかさんなどは、基本的に出演者も豪華で原作も有名な作品に出演することが多い。また、長澤まさみさんであれば、必ずしも主演クラスではなかったとしても、予算の多い作品に印象的な役柄で出演することが多い。そういう意味では、広瀬さんはめずらしいタイプの俳優なのかもしれません」(同)
同世代のトップ俳優である広瀬すずが、“大作”ではない作品にも出演するのは、どういう背景があるのだろうか。
「それこそ綾瀬はるかさんであれば、ホリプロという老舗の大手事務所の所属なので、イメージ戦略は保守的。トップ俳優なのだから大作にしか出さない、という方針なのもうなずけます。長澤まさみさんは東宝芸能の所属ですが、映画を作っている東宝の子会社なので、キャスティングに影響力もある。看板俳優に印象的な役を持ってくるというのも当然でしょう。
一方、広瀬すずさんはフォスタープラスの所属。広瀬すず、広瀬アリス、鈴木杏、北乃きいなどが所属していますが、それほど大手の事務所ではありません。つまり、事務所サイドで作品を選べる立場でもないということなんですよね。小規模事務所だからこそ、大作にしか出さないなんて強気なスタンスは取れないのでは」(芸能事務所関係者)
結果的に“大物らしくない”俳優となっている広瀬すずだが、それが功を奏しているとの見方もある。
「広瀬すずは、もともと“アイドル女優”というようなイメージで登場したので、そこからどう大人の俳優に脱皮していくかというのは難しいところだったと思います。でも、そういったイメージにとらわれることなく、そして予算規模も関係なく、いろいろな作品に出演していったことで、確実に演じる役の幅も広がり、俳優としてのスキルが高まっている。
実力派や演技派などという表現は少々失礼ですが、広瀬さんは自分の人気やキャラクターを上回る演技力が評価されるようになっているのも間違いない。これがもし“大作”だけの出演だったら、主人公の娘役ばかりを演じてイメージが固定されていたでしょうね」(同)
俳優としてブレイクするには、大手事務所に所属したほうがいろいろとメリットもあるだろう。しかし、大手ではない事務所だからこそのメリットもある。広瀬すずは、今後も日本を代表する俳優として、さまざまな作品で活躍することとなりそうだ。
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