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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 広末涼子にはない「孤独」

不倫報道の広末涼子にはない、名女優の「孤独」 ほかスクープ12本

市川猿之助のその後と梨園のおカネ事情

 ところで、現代で佐藤優がロシア・ウクライナ戦争の正しい理解の仕方という話をしている。日本人は何もわかっていないという内容だが、これがなかなか面白い。その中で、なぜアメリカがこの戦争を止められないのか、またどう考えているのかをという箇所を見てみたいと思う。

「アメリカが恐れているのはロシアと直接対峙することです。アメリカがロシアと直接対峙すれば、第三次世界大戦が勃発して核戦争を誘発する可能性があります。これは一部の専門家が言うように、戦術核(短距離核ミサイルなど限定的な破壊能力の核兵器)レベルでは留まりません。最終的には、巨大都市を丸ごと焼き尽くす戦略核の使用に行く着くでしょう。

 ロシアが実験に成功した『サルトマ』というICBM大陸間弾道ミサイル)は、世界最長の射程距離をもちます。これまでミサイルでの攻撃は北極経由でした。しかし、このサルトマは南極経由も可能。アメリカは、南半球側からミサイルが飛んでくる事態を想定していませんでした。ですからアメリカは、南極経由の防空システムを構築できていないのです。南極経由で発射されれば、ニューヨークもワシントンも壊滅します。

 こういう危険な状況で、アメリカはロシアと絶対に事を構えたくありません。だからアメリカは自ら直接参戦せず『管理された戦争』を長引かせているのです。

(中略)ゼレンスキー大統領が叫ぶとおり、奪われた国土を奪還するために必要な質量の兵器を西側諸国が送れば、ロシア軍をほぼ壊滅させることができるかもしれません。ただ、全滅する前に、ロシアはアメリカに向けて戦略核を発射するはずです。

 そうした事態はなんとしてでも避けなければならない。だからアメリカは戦争できるだけ長引かせ、ウクライナに代理戦争やらせ、できる限りロシアを弱体化させようと試みています。

 当初はウクライナとロシアの二国間係争だった様相が途中から変化して、西側諸国(日本を含む)を巻き込んだ形での両国の“価値観戦争”に位相が変化した。なおかつ、西側諸国にはウクライナを勝たせる気はない。これが新帝国主義の時代における『管理された戦争』の実相なのです」

 なるほど、そうかもしれない。

 

 さて、市川猿之助の心中事件の全容解明を目指す警視庁捜査一課は、文春によると、千穐楽を目前に控えて1つの決断を下していたという。

「実は、警視庁は六月第一週を目処に、猿之助を自殺幇助の疑いで逮捕する方針を固めていたのです。着手に向け、前週の五月二十五日、二十六日には検察庁と協議。捜査状況を説明した上で、身柄を取ることを打診していました」 (捜査関係者)

 だが、東京地検の担当者は、なかなか首を縦に振らなかったという。

 猿之助は調べに対し、

「両親は私が用意した睡眠薬をみずら五、六錠ずつ飲んだ」と供述しているが、地検は「それくらいの量で死ぬことがあるのか」と疑問視。「さらに鑑定を進め、死に至る根拠を科学的に説明せよ」と警視庁に注文を突きつけたというのだ。

 文春によると、司法解剖の結果、死因は薬物中毒の疑い。だが、遺体から検出されている睡眠薬で心中を図った場合、少なくとも数百錠、健常者であれば千錠以上を服用しないと死には至らないという。それほどの量を、年老いた父母が飲めるとは思えない。

 猿之助は事件翌日の5月19日から、都内の精神科専門病院で過ごしているという。警視庁が下した判断は、精神保健福祉法に基づく措置入院だという。

 精神科医で昭和大医学部主任教授の岩波明がこう解説する。

「措置入院というのは、いわゆる強制入院の一種です。自分を傷つけたり、他人を傷つけたりする恐れがある人に対し、精神科医が診察を行う。その結果、自傷他害の恐れがあると判断された場合、措置入院になるというのが一般的。猿之助さんの場合は、自殺の恐れが強いということで措置入院になった可能性があります」

 捜査関係者がこういっている。

「頸部圧迫窒息や鼻口部閉塞の所見も一切なく、窒息死ではないことは自明ですが、地検は『猿之助が両親にビニール袋を被せたことで死が早まった』と見ているのです。なぜ、この部分に執着しているかというと、ビニール袋が死を早めたことが証明できれば、情状酌量の余地は乏しいと判断される。つまり、執行猶予がつかなくなる可能性が高くなるのです。検察としては自殺幇助罪で起訴した上で百%有罪、実刑にしたいという思いがあるようで、ガチガチに証拠を固めるよう警視庁に求めている」

 警視庁VS.東京地検の“暗闘”の末、逮捕のXデーはずれ込んでいった。そのため猿之助の両親の葬儀の日程も、いまだに決まっていないという。

 

 ところで、歌舞伎役者たちが住む梨園のお金は一体どうなっているのだろうか。

 最近では、十三代目市川團十郎(45)の年収が約4億円に達するとも報じられてきたが、梨園関係者はこう明かしている。

「歌舞伎役者は基本的に、松竹と業務委託契約を結んでいます。その報酬は毎月支払われる『月給制』に近い。金額は役者の格や人気に応じて松竹が決め、公表されないし、役者同士でもうかつに話題にしないのでベールに包まれている。ただし、人気役者は確実に月数百万円はもらっていますね。例えば團十郎は月八百万円ほどとみられます」

 そのほかにCMに出れば1本三千万~五千万が相場だという。その他にもタニマチといわれる人間からの支援がある。特に襲名披露の際のご祝儀は、最低でも十万単位、多くは百万単位のお金をみんなが渡すので、その総額は由緒ある名跡では1億円を超えることもあるといわれているそうだ。

 だが、それも一部の売れっ子たちだけで、多くは最低賃金が月に15万~20万円ぐらいだそうである。梨園も当然ながら格差社会であった。

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