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『旅サラダ』KAT-TUN中丸雄一リポーターを見守る会 #58

『旅サラダ』中丸雄一、独特の感想を連発するリポート「インフィニティ風呂」「実質殿様」

勝俣州和、バナナが嫌すぎて遅刻した?

 この日の『旅サラダ』は、オープニングから異常事態だった。

 番組が始まり、「おはようございます!」とレギュラー陣が挨拶するも、そこにいたのはMCの神田正輝と松下奈緒の2人のみ。ムードメーカーの勝俣が不在だったのだ。なのに、画面上にテロップで「勝俣州和」と名前だけ表示されていたのは、逆に不気味。魂だけは現場に来ていたのか?

「今日は2人で、ちょっと寂しいけれどね」(神田)

 なぜ、勝俣はいないのだろう。短パンのストックが切れたのか? いや、違う。前日からの豪雨の影響で、到着が遅れているらしい。神田は大阪のスタジオに着いたが、勝俣に関しては難しかったようだ。

 当然、彼の不在により、この日の『旅サラダ』は落ち着いた雰囲気に様変わり。わかりやすく言うと、静かだった。でも、これはこれでいいな……と思っていたら、8時55分ごろに勝俣がスタジオに到着! ここから、勝俣はしゃべり倒した。

「新幹線が止まりまして。夜の8時から朝の6時まで車を運転して、名古屋駅に着いて、新幹線に乗って、駅から走ってきました」(勝俣)

 急にうるさくなる『旅サラダ』。ちなみに、勝俣が登場した際、スタジオで行われていたのは旅の名物を食べるコーナーであった。みんなが食べていたのは、1本800円もするという神バナナだ。

神田 「とりあえずは、お腹空いたでしょうから食べてください」

勝俣 「(バナナをチラッと見て)寝てないんで、胃が受け付けないんです(苦笑)」

 勝俣は嘘をついている。1997年11月13日放送『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の人気企画「食わず嫌い王決定戦」にゲスト出演した勝俣は、バナナを食べて嘔吐寸前のリアクションを披露しており、今や好事家の間で語り草だ。もしかして、バナナが嫌いだからわざと遅刻したのか? そう勘ぐりたくなるほどのレベルでバナナ嫌いな勝俣。

 よく考えると、バナナを勧められ「寝てないから胃が受け付けない」と返答した勝俣のアドリブスキルは見事なものだ。うまく、取り繕った。

 そして、バナナの代わりにお茶をグイッと飲み「『旅サラダ』のお茶、うまっ!」と、またしても取り繕う勝俣。いや、お茶が好きなんじゃなくて、あなたはバナナが嫌いなだけでしょうに……。

 その存在に賛否があるのは、よく知っている。しかし、やはり勝俣がいないと『旅サラダ』はしっくりこない。表情には疲れが前面に滲んでいたが、彼の登場によって番組のエンジンが一気にかかったのは事実だ。

 エンディングでは、こんなやり取りも見られた。

神田 「かっちゃんも無事到着しましたけど、今日のギャラは半分ですから」

勝俣 「そうですね。ということは、800円です(笑)」

神田 「さあ、また来週です。『旅サラダ』、世界の旅に行きましょう。素敵なしゅうま……」

勝俣 「神バナナとおんなじ(笑)」

 MC・神田の呼びかけ「素敵な週末を」に被せ、無神経にしゃべり倒した勝俣。遅刻した分を取り戻そうと、かかっていたのか? いや、もともとこんな人だったと思う。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2023/06/10 06:00
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