とにかく明るい安村、英オーディション番組で快挙も…海外ネットの賛辞はアイロニー?
#お笑い #Twitter #とにかく明るい安村
ピン芸人のとにかく明るい安村が、現地時間6月4日に放送されたイギリスの人気オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』の決勝戦に進出した。4月22日放送回の同番組に初登場し、大きなインパクトを残したものの、準決勝で敗退。しかし、ワイルドカードで決勝に進出し、再び爆笑の渦を巻き起こした。
惜しくも優勝こそ逃したものの、同番組では日本人として初の決勝進出という快挙に、各地から大絶賛が起きている。
「4月の放送回では、おなじみの『安心してください、はいてますよ』の英語バージョンという感じでしたが、今回の決勝戦ではダンサーを従えての豪華バージョン。まさにワールドクラス仕様で見応えも十分でした。かといって、パンツが見えなくなるという馬鹿ばかしさは変わらず、ブレない姿勢もよかったですね」(構成作家)
日本ではポジティブに捉えられている安村の快挙だが、海外の視聴者はどう感じていたのだろうか?
『ブリテンズ・ゴット・タレント』の公式ツイッターでの安村に関するツイートには、英語によるリプライも多数寄せられている。その内容を日本語に訳してみると、賛否両論になっていることがわかる。
〈これはすごい!そりゃあ決勝に残るよ〉
〈何も考えずに笑えて、とてもよかったです〉
〈こんなのおもしろくないはずなのに、なぜかおもしろい!〉
〈今までこの番組で見た中で、いちばんおもしろい〉
などと、称賛する意見があった一方で、
〈審査員は真剣にジャッジしたのか? ほかの出場者を選ぶこともできたはずだ〉
〈本当に?こ れがワイルドカードでいいの?〉
〈もっとほかの出場者に時間を与えるべき〉
〈初めてみたときもおもしろくなかったし、今見てもおもしろくない〉
と、辛辣な意見も多いのだ。
「日本国内では圧倒的に“賛”が多いんですが、英語のコメントを見るとまさに賛否両論ですね。一見するとポジティブに見える英語のコメントでも、アイロニカルに投稿されているものもあって、どちらかといえば“否”が多いようにも見受けられます」(メディア関係者)
では、どうして海外の視聴者たちは、とにかく明るい安村について厳しい意見をぶつけているのだろうか。
「日本だけでなく、海外でもネット上にあふれる意見は批判的になりやすいという傾向があるのは確かでしょう。特にツイッターはどの地域でも誹謗中傷の温床となりやすい傾向があり、安村さんに対してもそういった意見が寄せられやすい場だったということですね」(同)
安村のような芸人だけでなく、さまざまなパフォーマーが登場する同番組。半裸で登場した安村は、いわばイロモノ枠だったといえる。
「出場者は多様ですが、笑いに特化したものよりも、構成力が高い演目や、単純に技術が優れている演目のほうが喜ばれやすいというのはあるでしょう。日本でも『M-1グランプリ』では、正統派しゃべくり漫才はネットで叩かれにくく、変化球の漫才は叩かれやすいという傾向がありますが、『ブリテンズ・ゴット・タレント』も同じということです。
ただ、多くの視聴者が安村さんを支持しているのも事実であり、ああいったシンプルな笑いを楽しむ人は世界中にいる。今後の日本のお笑いに対する可能性を広げたことは、間違いないと思います」(同)
日本語のニュアンスが伝わらないと日本の笑いは理解できないと言われることも多いが、とにかく明るい安村は言葉の壁を超えて受け入れられた。今後も世界に羽ばたく日本の芸人が続々と出てくるかもしれない。
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