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販売価格25億円…テイラー・スウィフトが家賃532万円で住んでいた豪邸が売却へ

販売価格25億円…テイラー・スウィフトが家賃532万円で住んでいた豪邸が売却への画像1
テイラー・スウィフト(「Wikipedia」より)

 米音楽界を席巻するテイラー・スウィフトが、かつて住んでいたニューヨークの建物が売りに出された。本人のヒット曲でも歌われたストリートに面しており、ファンにとっては親しみと憧れが交錯する地だ。販売価格は25億円(1ドル=140円換算)を超え、庶民にはまったく縁のない物件だが、富裕層の間では「人気で手に入らないテイラー・スウィフトの超高額なコンサートチケットを買うより割安だ」との冗談が飛び交っている。

 この物件は、ニューヨークの中でも「おしゃれ」とされるウエスト・ビレッジ地区のコーネリア・ストリート沿いにある。4階建ての建物は築153年。もともとは農家の馬小屋だった。レンガ造りで入口には素朴な木製のドアがあり、クラシックなたたずまいは町の象徴にもなっている。

 床面積は5400平方フィート(約501平方メートル)。室内は超近代的に改修されており、贅を尽くしたリビングルーム、キッチンの他に、寝室4つ、フル規格の浴室5つ、ハーフ規格の浴室2つ、暖炉3つ、エレベーター、屋内プール、ジム、屋上テラスなどがある。

 テイラー・スウィフトは2016~17年にかけて、この住宅を1カ月3万8000ドル(532万円)の家賃で間借りしていた。その頃テイラー・スウィフトはニューヨークのトライベッカ地区に豪華な住宅を購入、リノベーションに時間がかかるため、コーネリア・ストリートのこの物件を一時的な住まいにしていた。

 2019年に発表されたアルバム「Lover」には、ヒット曲「Cornelia Street」が収められている。タイトルはまさに、その住宅のあるストリートの名称だ。切ない恋心を歌った曲で、この住宅で暮らした際の出来事や心情が歌詞に反映されているのではないかと多くのファンは考えている。

 ヒット曲にゆかりの深い住宅が不動産市場の販売物件にリストアップされたのは5月末だった。注目物件にニューヨークは沸いた。2022年暮れ、1カ月4万5000ドル(630万円)の家賃で賃貸市場にリストアップされたが、物件のオーナーは売却に切り替えた。価格は1799万ドル(25億1860万円)だ。

 テイラー・スウィフトは現在、約4年ぶりのツアーとなる「The Eras Tour」で全米を飛び回っている。今をときめく「歌姫」だけに各コンサート会場の入場チケットの価格は跳ね上がっている。

 4月22日にテキサス州ヒューストンのNRGスタジアムで開かれたコンサートでは、最も安いチケットが969ドル(13万5660円)だった。最も高いチケットは2万503ドル(287万420円)で、平均価格は1237ドル(17万3180円)にもなった。

 米国では連日のようにテイラー・スウィフトのチケット価格が驚きのニュースとして報じられるため、不動産に関心を寄せる投資家からは、「コーネリア・ストリートの物件の方がチケットより割安感がある」との声が漏れ聞こえてくる。

 テイラー・スウィフトは今回のツアー直前、交際していた英国人俳優のジョー・アルウィンと別れたといわれ、世界の芸能メディアをにぎわせたばかりだ。ジョー・アルウィンとは2016年のファッションイベントで知り合い、その後、交際に発展したとされており、ヒット曲「Cornelia Street」はジョー・アルウィンとの恋愛経験から生み出された曲だと推察でき、「歌姫」のゴシップがコーネリア・ストリートの物件の注目度を一段と高めた。インフレによる金利の上昇で暗雲漂うニューヨークの不動産業界にとっては、久しぶりに華やかな話題となった。

 米国メディアによると、テイラー・スウィフトがこれまでに築いた資産の合計は約7億4000万ドル(約1036億円)で、自力で億万長者になった女性ミュージシャンとしてはマドンナの約5億8000万ドル(約812億円)を抜き全米2位となっている。1位であるリアーナの約14億ドル(約1960億円)には水をあけられているが、「今をときめく」度合いからすると、今後も莫大な資産を手にすることになりそうだ。

 テイラー・スウィフトは不動産が大好きなことでも有名だ。すでにニューヨーク、カリフォルニア、テネシー、ロードアイランドの4州に計8カ所の豪邸を所有している。 

 ニューヨークのトライベッカ地区に3カ所、ロサンゼルスのビバリーヒルズ地区に2カ所、ナッシュビルには2カ所など、近い所に複数の不動産を所有するのが好きなようだ。この傾向からするとコーネリア・ストリートの物件にもテイラー・スウィフトの触手が伸びてきそうな気もするが、ヒット曲「Cornelia Street」では「I’d never walk Cornelia Street again(二度とコーネリア・ストリートを歩くことはないだろう)」と何度も繰り返していることから、その可能性は低いだろうとニューヨークの不動産業界はみている。

言問通(フリージャーナリスト)

フリージャーナリスト。大手新聞社を経て独立。長年の米国駐在経験を活かして、米国や中南米を中心に国内外の政治、経済、社会ネタを幅広く執筆

ことといとおる

最終更新:2023/06/08 12:00
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