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『午前0時の森』苦戦の裏で『キョコロヒー』絶好調…月曜夜の視聴率争いの裏事情

『午前0時の森』苦戦の裏で『キョコロヒー』絶好調…月曜夜の視聴率争いの裏事情の画像1
番組公式サイト」より

 月曜夜の日本テレビ系の番組ラインナップが変わって早や1年。『しゃべくり007』が21時に繰り上がり、『月曜から夜ふかし』も深夜から22時に昇格した。『しゃべくり』の視聴率に関しては、やはりゲスト次第で乱高下するといったところだが、裏の月9ドラマと十分戦えている。時間が早まって番組のカラーが変わることが心配された『夜ふかし』も盤石だ。

 だが、その『夜ふかし』と入れ替わるように配置された『午前0時の森』が不調のようだ。同番組は毎週月・火の23時59分から放送されている。

 「5月15日は個人1.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、世帯3.4%。前の『news zero』から、いずれも3~4ポイント落ち込んでいます。他局を見ると、急伸しているのが『キョコロヒー』(テレビ朝日系)。ヒコロヒーと日向坂46・齊藤京子によるトーク番組ですが、同15日は個人1.7%、世帯3.3%と『午前0時の森』に肉薄しています」(テレビ業界関係者)

 さらに、翌週5月29日には『キョコロヒー』が『午前0時の森』を上回ったという。

 「『午前0時の森』が個人1.7%、世帯3.2%に対して、『キョコロヒー』は個人2.0%、世帯3.7%で同時間帯トップに立ちました。しかも、『キョコロヒー』が『午前0時の森』を上回ったのは一度や二度ではないのです」(同)

 昨年、水曜深夜から月曜夜に移動した『キョコロヒー』。好調の要因は何なのだろうか。

 「ヒコロヒーと齊藤の掛け合いもさることながら、肩の力を抜いたVTR企画が夜に合っているのでしょう。29日は、万引きGメンとソムリエに『一度は言ってみたいセリフ』についてインタビューしていました。また、スタッフとの距離が物理的にも心理的にも近い。スタッフが無理に笑うのではなく、自然と声がこぼれているなど、深夜時代から苦労をともにしている関係性が滲み出ています。セットも昨年の昇格時にリニューアルされましたが、空間をそこまで広くとらずにタイトな画づくりを心がけているようです」(同)

 一方、『午前0時の森』の月曜は劇団ひとりと関ジャニ∞・村上信五がMCを務めている。

 「深夜にしては男だけで、見続けるのがなかなかしんどい。また、何かと攻撃的なひとりと、同じように攻めのタイプである村上の呼吸が実は噛み合っていない。トーク番組は、どんなにおもしろいことをやったり、一時期的にヒット企画を生み出したりしても、最終的にはMCやホストの資質が問われます。その意味では、あまり伸びしろがないように見えます。また、ひとりは本来ならナンバー2、3のポジションが最も活きるのに、常に全面に出ているので好感度を下げているような気すらします」(同)

 この2番組の戦い、果たしてどうなっていくのだろうか?

1978年生まれ。大学卒業後、放送作家の道へ。情報番組や音楽番組、ワイドショーも担当。現場感覚を生かしてライターとしても活動。明太子好き。

いまいりょうすけ

最終更新:2023/06/12 07:00
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