重岡大毅の“冷徹エリート”役が不評? ドラマ『それパク』が視聴率ワースト級の大苦戦
#ドラマ #重岡大毅
女優の芳根京子が主演を務め、ジャニーズWESTの重岡大毅が共演する日本テレビ系水曜ドラマ『それってパクリじゃないですか?』がSNSキャンペーンを展開し、Twitterトレンドの上位に入るなど話題を呼んだが、「苦し紛れの一手」との見方も出ている。というのも、世帯視聴率が「水曜ドラマ」枠のワーストペースで低迷していることに加え、TVerなどの見逃し配信も振るわず、このままでは芳根と重岡の評価に傷がつくのではと危惧されるほどの大苦戦ぶりだからだ。
同ドラマは、飲料メーカーの開発部員だった藤崎亜季(芳根)が知的財産部に異動となり、知的財産のプロ「弁理士」の資格を持つエリート社員・北脇雅美(重岡)とバディを組んで、ライバル企業などと“知的財産バトル”を繰り広げるオフィスエンターテインメント。「水曜ドラマ」は、篠原涼子の『ハケンの品格』、松嶋菜々子の『家政婦のミタ』、杏の『花咲舞が黙ってない』、戸田恵梨香と永野芽郁の『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』など多くの“お仕事ドラマ”をヒットさせてきた枠で、今作の前評判も決して悪くなった。
ところが、初回から平均世帯視聴率は6.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と微妙なスタートとなり、さらに2話で4.5%に下落。4話で3.4%にまで落ち込み、その後も復調の気配はなく4%前後をウロウロ。5月31日の8話も4.3%だった。現時点での全話平均世帯視聴率は4.26%で、平成以降の「水曜ドラマ」枠でワーストとなった2022年7月期の『家庭教師のトラコ』の全話平均5.8%をはるかに下回っており、このままだと不名誉な記録を更新しそうだ。
起死回生を狙ってか、同番組はTwitterでQUOカードPAY1000円分が当たるキャンペーンを開催。重岡演じる北脇が釜めし屋での食事を何度誘われても断る設定を受け、6月5日に「北脇はドラマ完結までに釜めしを食べるのか?」を予想するキャンペーンが発表され、トレンドワードに「北脇は釜めしを食べる」「ドラマ完結」などが入った。Twitter上の視聴者からは「釜めしがクイズになるの面白すぎw」「予想キャンペーン笑った」「芳根さんと重岡くんの演技がすごくいいドラマ」といった声が集まっている。
これでドラマが盛り上がってくれればいいのだが、厳しい見方が多いようだ。
「まず“知的財産バトル”というドラマの題材が地味で専門性が高く、視聴者がすんなり入っていけるようにするのは難しい。芳根が知識ゼロの立場なので、分かりやすくしようとする努力は感じられますが、ワンパターンであまり代わり映えのない展開が続く。また、芳根演じる亜季のキャラクターが大不評で、やたらと擬音語を多用する不思議系女子なうえに、感情で周囲を振り回すことが多いドタバタ系で、お仕事ドラマの主人公としてはかなりキツいため、視聴者からは『イライラする』『亜季がとにかく無理』という声が多数。一方、重岡演じる北岡も、理屈っぽくて融通が利かないエリート社員で、常に眉間にしわが寄り、感情的な亜季に厳しく当たるという冷徹な役柄に当初は賛否ありましたが、実はわりとお人よしの人情派な面を隠し持っていることが徐々にわかり、第6話あたりからは愛嬌が出始めて人気が高まっています。しかし、いかんせん最初の数話で脱落した人が多すぎた」(ドラマウォッチャー)
さらに、ライバルの存在が今作の低調ぶりに拍車をかけたようだ。
「波瑠が主演で高杉真宙が相手役を務めるフジテレビ系『わたしのお嫁くん』が同じ水曜夜10時台に放送されているのですが、視聴率は5~6%台で決して高くはないものの、TVerなどの見逃し配信が好調。お気に入り登録者数では6月5日0時時点で、『お嫁くん』は95.7万人いるのに対し、『それパク』は47.3万人と半数以下で、深夜ドラマ以下という水準からも人気の無さがうかがえます。視聴率でも『お嫁くん』が上回っていますが、『それパク』は主人公が情報漏洩を疑われるという初回放送のオチが、実は社長が外部に情報漏洩していたというトンデモ展開だったりと序盤のストーリーにガックリきた人も多く、加えて裏番組である『わたしのお嫁くん』の好調ぶりのあおりを受けたのかもしれません」(前出)
題材の新鮮さとキャストの実力は折り紙付きだったはずの『それってパクリじゃないですか?』。すでに物語は終盤に入ってしまっているが、SNSキャンペーンなどによって話題性を高め、盛り返してほしいものだ。
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