岸田翔太郎氏「忘年会」辞任騒動…首相のボンクラ息子が国の動向を左右する虚しさ
#政治 #岸田文雄
首相が国を動かすのはわかるが、時にはその息子が国を動かすこともあるとは、国民も知らなかったに違いない。
岸田文雄首相の長男で首相秘書官の岸田翔太郎氏が首相公邸で忘年会を開いていた問題で、首相は5月29日、翔太郎氏を更迭することを発表。6月1日付けで、政務担当の首相秘書官を辞職した。
しかし、批判の声は収まらず、噂されている総選挙の日取りにも影響が出る勢いだ。
「2021年10月に誕生した岸田内閣の支持率は、昨年秋頃から不支持が支持を上回るようになりましたが、広島サミットを前に数字が逆転。岸田首相は地元・広島でサミットを取り仕切ってリーダーシップを示し、その勢いのまま解散総選挙になだれ込むものと見られていました。政権が長引けば支持率は必ず下がるもの。長期政権を狙う岸田氏にとっては、解散は今しかないタイミングだからです。
しかし、そこで浮上したのが長男・翔太郎氏の失態です。そもそも翔太郎氏を首相秘書官に起用することには強い批判があったものの、岸田首相は“適材適所”と批判を切り捨てた。欧米歴訪の際、翔太郎氏が公用車で買い物や観光に出かけたことが報じられた時も、『不適切な行動はなかった』と反論していました。
ですが先月末、今度は翔太郎氏が公邸で忘年会を開いていたことがわかり、ついに岸田首相も息子を守りきれなくなった。批判の声は止まず、自民党内のみならず野党からも、“選挙は遠のいた”という声が上がっています」(週刊誌記者)
父親が選挙で国民の信を問い、地歩を固めようという時に、公邸で飲み会を開いて批判のタネを提供しようとは、なんと立派な孝行息子か。ただ、今回の一件はもはや岸田家のみの問題には留まらない可能性さえある。
「岸田首相は3代にわたって政治家で、長男を秘書官に据えたということは、ゆくゆくは4代目となるのは確実。しかし短期間にこれだけ醜聞を繰り返せば、国民がそのことを忘れるはずはなく、築き上げた地盤は今回の一件で確実に揺らぎました。
今世紀に入って自民党からは6人の首相が輩出していますが、世襲でなかったのは菅義偉氏だけ。かねてより世襲議員批判はありましたが、ここにっきて一気にその傾向を問題視する声は高まっています。それを象徴するのが4月に行われた山口2区の補選です。岸家の跡取りである岸信千世氏は楽勝だと思われましたが、HPで岸信介、安倍晋三、佐藤栄作といった名前が並ぶ華麗な家系図を公開して猛批判に晒され、大苦戦で、辛くも勝利する結果となりました。
首相や閣僚、さらに秘書官など、重要なポストが一族で引き継がれる状況に、国民はいい加減、呆れ果てている。今後の選挙ではあらゆる世襲議員に対し、より一層と厳しい目が注がれることになるでしょう。与党議員からはすでに“サミット特需は首相の息子のせいで吹っ飛んだ”といった声が上がっており、すぐの解散はなさそう。バカ息子ひとりのせいで選挙の時期が変わることになりそうです」(政治記者)
政治家にしてみれば、“選んでいるのはアナタがた国民でしょ”といった気分なのか。当たり前のように世襲議員が当選する状況に、翔太郎氏は図らずも一石を投じたようだ。
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