『相席食堂』パンサー尾形とサンシャイン池崎の化学反応&千鳥のコメント力
#千鳥 #相席食堂 #吉松ゴリラ
「おもしろいものを作る」を目標に、日々切磋琢磨している若手芸人。彼らがお笑い番組を見るとき、必然その目線は厳しくなる。そんな芸人間で評価される番組は、掛け値なしにおもしろいと言っていい。この企画は現役の芸人をゲストに呼び、「最近一番おもしろいと感じた番組」を紹介してもらう対談企画である。
今回のプレゼンターは芸歴2年目のAさん。
パンサー尾形とサンシャイン池崎という組み合わせ
Aさん ぼくが最近見た番組の中で一番おもしろかったのは、「相席食堂」の「パンサー・尾形貴弘&サンシャイン池崎の旅!」です!「今年一番笑った!」という瞬間が番組中何回もあって、本当にオススメの回です!
ゴリラ これはめっちゃおもしろかったよね! 芸人界隈でも話題になってた!
Aさん 相席食堂は日本全国を舞台にした、ご当地ふれあい番組。毎回2名の芸能人がそれぞれ異なる県で街ブラロケをし、食堂なんかで現地の人と相席をしてお話をする。そしてMC千鳥さんがVTRを観賞しながら気になる点があれば手元のボタンでVTRを止め、ツッコミを入れていくというパッケージ。今回ご紹介するのは「パンサー」の尾形さんとサンシャイン池崎さんが3年ぶりに登場した「おかわり相席」。前回も「神回」と言われるほど圧倒的に面白かったんですが、今回も同じく「神回」でしたね。
ゴリラ 尾形さんとサンシャイン池崎さんという組み合わせが、物凄い化学反応を生んでるよね。
Aさん そうなんですよね! 普段の相席食堂って、ロケ慣れしていないゲストが行う「粗さのあるロケ」を千鳥さんのツッコミで笑っていくイメージなんですけど。今回のお二人は最初から最後まで体を張りまくっていて、終始内容が「画力(えぢから)VS画力」。どこを切り取っても奇跡的に面白い映像ばかりが映っているような、パワフルな内容に仕上がってました。
ゴリラ お二人とも笑いを取るまで決して引かない、腹の括り方が尋常じゃないんだよね。「体を張る」という行為を、「誰でも笑ってしまう」という所に達するまで、何度も何度も行っていく。その場を根こそぎ持っていくような笑いに、無理矢理してしまっているというか。
Aさん 今回の尾形さんのロケもそうなんですけど、こういう「がんばる事を見せる笑い」って、尾形さんが発明した笑いだと思うんですよね。当然それまでも芸人は体を張ってたんだけど、「無理矢理やらされている」という見せ方をしていて、基本的には「がんばる」って裏の心構えだった。それを全面に押し出して、泥臭さや汗臭さ、芸人としての体温で笑いを取ってる。「体を張る」ってキツい事なのに、自分からもっとキツい方に飛び込んでいく。その「覚悟」と「行為のバカバカしさ」のギャップが、大きな笑いを生んでるんですよね。
相席食堂での千鳥の魅力!
ゴリラ 千鳥さんって「ロケの実力」と「お笑いの実力」が両立してる所が凄いよね。「ロケの実力」があるからロケ中の細かい違和感も見逃さないし、「お笑いの実力」があるからその違和感を超的確な一言で爆笑に変える事が出来る。
Aさん 千鳥さんのコメントって、「映像がより面白くなる切り口の提示」も多いんですよね。今回でいうと過激な映像が出た時、「最近のテレビでは50cmくらいの平均台を渡る時でも “ヘルメット被らないと苦情がくるんで”……って言うのに、なんでコレがテレビでOKなん?」と切り口を提示してる。映像自体で十分に面白いんですけど、そう言われると「本来平均台でもNGなのに、こんな過激な映像は放送できている」という矛盾が映像に加わる。
ゴリラ 結果、リプレイで映像を見直した時、より深い面白さを感じる事ができるもんね。超コンパクトな一言でズバッとオトす時もあれば、疑問を呈したり、撮影方法に難癖つけたりと、映像イジりの幅がとにかく広い。
Aさん ちなみに「相席食堂」は、Amazonプライムでアーカイブを視聴する事が出来ます。皆さん、過去作品併せて是非、ご視聴ください。
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