『THE突破ファイル』が“タレント再生工場”に?再現ドラマ出演メンバーの今
#タレント #ドラマ
日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)でドラマ初出演を果たしたのが王林だ。アメリカから来日した全盲のFBI特別捜査官・皆実広見(福山雅治)が滞在するホテルで、彼の日本での暮らしを支えるバトラー・難波望海を演じている。
同じ日曜の夜10時からテレビ朝日系で放送されているドラマ『日曜の夜ぐらいは…』には、“めるる”こと生見愛瑠が出演している。同様に日曜夜8時からの大河ドラマ『どうする家康』(NHK)に平岩親吉役で出演しているのが、ハナコ・岡部大だ。
この3人には、『THE突破ファイル』(日本テレビ系)のメンバーという共通点がある。今や人気俳優の登竜門的存在となっている同番組だが、ひそかに「タレント再生工場」ともいわれている。それはなぜだろうか?
2018年10月からスタートした同番組は、お笑い芸人やタレントを再現ドラマで積極的に起用。ジャングルポケット・斉藤慎二、宮下草薙・草薙航基、さらには前述の3人も同番組内で役者としての経験値を積み上げてきた。
番組の顔ともなっているEXITの2人も、この番組での演技が認められたのか、活躍の場をドラマにも広げている。
「兼近大樹は、現在放送中のドラマ『ホスト相続しちゃいました』(フジテレビ系)でホスト役を演じています。相方のりんたろー。も、2021年の月9ドラマ『監察医 朝顔』(同)の殺人犯役でドラマデビューを果たしています。『突破ファイル』発の役者が多い理由としては、ゴールデンタイムの番組なので多くの業界関係者の目につきやすく、普通のドラマで見いだすよりも光る原石を“見つけた”感が得やすいからという事情もあるのでは」(テレビ業界関係者)
では、『突破ファイル』の起用の基準はどこにあるのだろうか?
「基本的にお笑い芸人、特にコントをやっている芸人は演技の下地がある。そうしたメンバーにオファーをかけているのでしょう。ハナコは『キングオブコント2018』(TBS系)の覇者ですし、ジャンポケも同大会の常連。日頃さまざまなキャラクターに成り代わっている彼らは、どんな役のオファーもハマるというわけです」(同)
その中で、あまり目立った活躍がなかった人物にもスポットライトが当たっている。
「『女芸人No.1決定戦 THE W 2020』(日本テレビ系)で優勝したピン芸人・吉住は、その最たる例です。『突破ファイル』では『万引きGメン』の劇中ドラマに頻繁に登場し、再び注目されました。さらに、同番組では吉住の“相方”であるかが屋・加賀翔も、お笑い第7世代ブームからは取り残されたものの、うまくハマりました。
他には『空港税関』で斉藤とコンビを組んでいる若手女優・高田夏帆。『王様のブランチ』(TBS系)のリポーターを経て女優活動を活発化させていましたが、『税関』での熱演が認められ、仕事の幅が広がったようです。2022年度前期の連続テレビ小説『ちむどんどん』では、ヒロイン・暢子(黒島結菜)の同級生・前田早苗役で出演。さわやかな演技が話題を集めました」(同)
旬のタレントを使うだけでなく、実力はあるものの、くすぶっているタレントを再生させている『突破ファイル』。次は誰が甦るのだろうか?
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