aespaは、厨二病を拗らせ狂った痛々しくであるからこそに愛々しい
#K-POP #ショウムライター
先日とあるご縁がござあして観に行かして頂く事になったんだよたまアリの二日目にさあ。
そらもうおっさんはたまげたさ。やっぱ百聞は一見に如かずってもんなんだねえ。いやはや良いもん観して貰ったよってんでそのまま意気揚々と近所の中華に駆け込んでさあ、やってやったんだよ。ビールを。梅蘭っつう焼きそばがウマイ店でねえ。いやあ、それにしてもたまんないもんだねえ。やっぱ良いもん観た後の酒は格別ってもんさ。そっからどうしたって? そらあその後も意気は揚々。ゴールデン街に駆け込んでやったさ。
んでまあ、いつも通りなんだけどその後の記憶は曖昧でねえ。とにかく楽しかったっつう事しか覚えちゃあいないよ。やっぱなかなか「Black Mamba」にゃあなれないもんなんだねえ。
まあよしんばなった所で、aespaに成敗されちまうのがオチなんだけど、さ。
つう、大酒飲みの例えで”うわばみ”なる言葉がありまして、それは大きな蛇を指す言葉でもあり、初aespaが良かったもんだから気を良くして飲み始めた所、やっぱうわばみ即ち大きな蛇即ちブラックマンバには結局、なれませんでしたし、なった所でブラックマンバはaespaに成敗されちまうけど、それはそれで本望なんすよねってな小噺でした。
およそこんなマクラで語られる事のないであろう、韓国の4人組多国籍女性アイドルグループ”aespa”におっさんはハマりつつある。人生初、齢39にしてのK-POP初体験である。
MY(aespaのファンネーム)の皆様初めまして。庄村聡泰39歳、職業フリー(のライ)ター、宜しくお願い申し上げます。
さて、ご挨拶はこれくらいにして、何故おっさんは群雄が割拠(別に対立しとる訳ではないと思いますが)するK-POP第4世代と言われる中で、aespaにハマりつつあるのかというお話をしていく。
とは言えそれは勿論、設定然り曲然りビジュ然りパフォーマンス然りが優れていて、尚且つおっさんの嗜好性にハマりが良かったからという至極当然の事ではあれど、にしてもaespaさん、ちとオタク心をくすぐる要素が他グループに比べて多いというか、あからさまが過ぎる気がするんすけど。
先ずはその設定である。ここからはほぼオフィシャルの文言の引用であるのだが、何でも”aespa”とは”Avatar X Experience”を表現した”æ”と”両面”を意味する”aspect”を掛け合わせた造語で”自分のもう一人の自我であるアバターに出会い、新しい世界を経験する”つうコンセプトの元に活動しているらしく、
そしてファンクラブ名”MY”は英語で”私の大切な友達”を意味する”my precious friends”に由来しており、仮想世界で”最も大切な存在”を表す言葉であって、
更にメンバーには、仮想世界”FLAT(フラット)”内にインターネット上の自分を象った”もう一人の自分”であるアバター”æ(アイ)”が存在しており、メンバーとæは”SYNK(シンク)”を通じてお互いをリンクすることができる他、”P.O.S”と呼ばれるシンクホールに通うことで、現実世界と仮想世界を行き来する”REKALL(リコール)”を行うことができる、との事なのだ。
何だこの厨二病を拗らせ狂った痛々しくであるからこそに愛々しい文面並びに専門用語の数々は。
剣と魔法の世界がコンセプトのシンフォニックパワーメタルバンド(Twilight Force)や古代エジプトがコンセプトのテクニカルデスメタルバンド(NILE)などと、言っている事が基本的に同じではないか。たまらん。たまらんぞaespa。
やっぱ厨二病って武器持たせたがんだよなあ。
しかしTwilight Forceとaespaの違いはそのビジュだ(トワイライトフォースもサイコーだけれども)。
何つったって上述の通り仮想世界のフラット内に存在する各メンバーのアバターのaeもメンバー的な、これまたなかなかに厨二病な設定が存在しているにも関わらず、メンバーがメンバーのアバターを軽く凌駕すると言う脅威的なお仕上がりで、それに加えて実はKARINAが空飛べてWINTERはその名の通り冷気が操れてその対局としてNINGNINGが炎を操りGISELLEが音速を超える速度で走ってもおっさんは驚かない自信がある。やっぱアンタ等超人だったかの一言で終わりだ。”事実は小説より奇なり”とは正にこの事。
楽曲のテーマに合わせてコロコロと変わる髪型、メイク、服装なんかにもこれ仮想世界だったらクリック1つで思い通り的なコンセプトが内在しているのだろうが、おっさん的にはこれヴィジュアル系の手法やないかと。カムバの度にその贅を尽くしたビジュに度肝を抜かれていたMALICE MIZERやPsycho le Cemuなどとやっている事が基本的に同じではないか。たまらん。たまらんぞaespa。
そして楽曲、並びにパフォーマンスだ。とは言えおっさん当たり前ながらダンスについては門外漢なのでパフォーマンスは凄えとし言い様がねえので割愛するが、楽曲、これはもう単純にこないだ4/28のMステにて日本のテレビ番組初パフォーマンス(WINTERは体調不良により欠席)となったデビュー曲である「Black Mamba」がゴリゴリのヘヴィチューンであり、何ならおっさんの耳にはロック的な聴き方で非常に入りやすく、単純なリフが音色を変えながら延々と繰り返される様とこれまた単純なリズムが縦にグラインドする様に、2000年代のNu Metal的な手法を感じたからであった。
おっさんはBlack Mambaで踊るのではなく、メロイックサインを掲げてヘドバンしています。
何せ人生初のK-POPは分からん事ばかりなので、比較対象として他のグループやらも聴いてみなくちゃなあなんて思っているのであるが、曲やビジュからは先程の厨二病、そして2000年代リバイバルを思わせる見せ方がaespaの特色っぽいので、ここがツボだったんですよと言うお話。
先日記事の題材とさせて貰ったワンオクの新譜、そして最近だとあからさまにルーツ回帰であったメタリカの新譜、並びにサマソニで来日するFall Out BoyやBring Me the Horizonなどもことごとくロックが輝かしかった頃の年代を思わせる作風での作品をドロップしており、この流れに無理矢理aespaをぶち込んで聴くという多分そんなヤツいねえだろ的な楽しみ方をしているのであるが、しかしこないだのサードミニアルバムのもめちゃくちゃ良くてねえ……なんてお話もまたご機会がございますれば。
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