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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > る鹿、彼女が見た「正夢」
「あぷ噛む」#3

る鹿、憧れのゆら帝カバーでデビューした彼女が見た「正夢」

全部が予想外すぎる、
映画のような人生

る鹿、憧れのゆら帝カバーでデビューした彼女が見た「正夢」の画像6

──フランス語は事前に学んでいたけど、日本語は未知の領域だったのでは。

る鹿 そうなんです。日本のアニメが大好きで、よく観ていたりはしたんですけど、日本語はもちろんまったく話せなくて。最初の頃は「ありがとう」「すみません」しかわからない状態でした。そのあと、山梨・甲府の語学学校に入って日常会話を勉強して、「これなら東京に遊びに行けるかも!」と思ったので、原宿へ観光に行きました。

 そのときに友達が撮った写真を事務所の人がSNSで見かけたのがきっかけで、スカウトされて。語学留学を半年で終わらせて中国に帰るつもりが、そのまま日本にいることになりました。

──モデル活動を始めて、憧れていたミュージシャンに提供してもらった楽曲で音楽活動をするようになって。中国で見た「素敵な場所で仕事をしながら輝いてる」という夢が、正夢になったわけじゃないですか。

る鹿 そうですよね。夢も超えちゃってるくらいのことを、今やらせていただいてる感じがします。もともとは、日本の漫画を原作のまま読めるようになるってことが、日本滞在のゴールだったのに(笑)。全部が予想外すぎて。

──映画みたいな人生ですね。最近だと、る鹿さんのインスタグラムのコメント欄には、日本語や中国語、韓国語、タイ語などさまざまな言語のコメントが寄せられるようになっていますね。

る鹿、憧れのゆら帝カバーでデビューした彼女が見た「正夢」の画像7

る鹿 うれしいですし、感謝の気持ちでいっぱいです。もともと海外旅行が大好きで、異文化に興味があったので、これからもしもいろいろな国で活躍できる機会があれば、それぞれの場所のカルチャーを取り込んだ表現活動ができればいいなと思います。

──さまざまなジャンルで活躍されているる鹿さんですが、インスタグラムのBIOに書かれている「?❀??? / ?????? / ????」は、今のる鹿さんのアンデンティティを表すキーワードなのかなと思いました。

る鹿 そうですね。その中でも、今は「ママ」の部分がすごく重要になってきています。まだ子供が1歳なので、ずっと目が離せないし、仕事のときは必ず預けてお世話してもらうようにしています。子供は本当に可愛くて可愛くて。もちろん子育てはすごく大変だけど、でも癒やされてる。幸せを感じながら、すごく疲れていて……これまで経験したことのないような気持ちになっています。

──インスタグラムの投稿に「家族が増えてから、もっと生きることを精一杯頑張りたいと思いながら日々頑張ってる」「大切なものを守りたいから、強くなれる」と綴られていましたね。

る鹿 強くなりました。「強くなった」と、今、胸を張って言えますね。昔だったら、一人だから「ちょっと適当でもいいか」っていうときもあったし、自分のペースで生きて、ちょっと弱ったりするときもあったんです。でも今、子供がいることで、自分が強くないと乗り越えられないようなこともたくさん経験しているんですよ。昔はスーパーで買い物するとすぐ「荷物が重いな~」ってへばってたけど、今では10キロくらいある子供を抱っこして歩きまわってますからね(笑)。なんか、自分の弱いところやダメなところを、子供に修正してもらっているような感じです。

──お子さんが誕生してから、見える世界も変わりましたか。

る鹿 はい。何より、親へのリスペクトがすごく大きくなりました。もともと両親2人のカルチャーが今の私を作っているわけだし、そういうところに対する目線も変わりましたね。

──いつか、る鹿さんの好きな映画や音楽に、お子さんが影響される日も来るかもしれませんね。

る鹿 楽しみですね。まだ1歳だから、時間はかかりますけど……(笑)。でも、私の趣味に関係なく、自分の世界をどんどん広げていってほしいです。いつか、それぞれの好きなものを一緒に話し合えるような日が来たらいいなって、今からワクワクしていますね。

る鹿『体がしびれる 頭がよろこぶ』

る鹿、憧れのゆら帝カバーでデビューした彼女が見た「正夢」の画像8
る鹿が「空洞です」「遠い声」に続き、ソロ第3弾のシングルとなる12インチをリリース!3rdシングルはなんと山本精一がプロデュース!作曲が山本精一、作詞が坂本慎太郎という奇跡のコラボレーション!豪華Remixも2曲収録した新曲の12インチ・アナログ・レコードとなっている。

*大変申し訳ございません。5月下旬発売予定でしたが、メーカーより延期の連絡がありまして、2023年発売日未定となりました。

また発売日が確認出来次第こちらでお知らせさせていただきます。予約受付中!(おひとり様1枚のみのご購入をさせていただきます。ご了承のほどお願い申し上げます。)

 

編集者、ライター。1990年生まれ。webメディア等で執筆。映画、ポップカルチャーを文化人類学的観点から考察する。

すがわらしき

最終更新:2023/06/05 16:46
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