『まつもtoなかい』ブッキングはピカイチ、それでも苦戦を強いられるのは…
#松本人志 #中居正広 #まつもtoなかい
期待の新番組の思わぬ結果に、関係者は青ざめている。
4月にスタートした松本人志と中居正広が司会の『まつもtoなかい』(フジテレビ系)の視聴率が振るわず、早くも“失敗”という声さえ飛び交っているのだ。
「『まつもtoなかい』は2020年に特番で放送され、甲本ヒロトと菅田将暉、ローラとフワちゃんなど、松本と中居が“会わせてみたい人”をマッチングしてトークを展開。これがギャラクシー賞を獲得し、2度目の特番を経て、今春レギュラー化されました。
しかし、初回のゲストは香取慎吾のみで、“初対面の2人が貴重なトークを繰り広げる”という番組コンセプトは早々に放棄。もちろん、香取と中居の6年ぶりの共演には価値があり、視聴率は10%台と健闘。ただ、2回目で番組が通常モードになると、一気に5%台まで下がってしまった。これは、裏番組のテレ東の『家、ついて行ってイイですか?』とほぼ同じです。松本も中居も1人で2ケタを取れる人ですから、2人で5%台はちょっと残念な数字です。
ちなみに、5月28日放送回のゲストは小栗旬。文句ナシの大物ですが、どうなることか……」(テレビ情報誌記者)
わずか数回で成否を判断するのは乱暴だが、2回目のゲストは上沼恵美子と北川景子。共になかなかの大物だけに、5%台はいかにも寂しい。
ゲストのブッキングはピカイチな番組なのに、どうして苦戦を強いられるのか? これまでの放送で際立つのは、松本の周りに漂う“場違い”な雰囲気だ。
「松本も中居も司会の経験は豊富ですが、今のところ松本がちっとも機能していません。松本は『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)や『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)などトーク番組をいくつもやっていますが、ゲストのトークに茶々を入れたり、小ボケを繰り返して笑いを取るのが彼のスタイル。
それに対して『まつもtoなかい』は、基本的に真面目なトーンでトークを進める番組なので、すっかり大人しくなっており、これでは松本のムダ遣いなんです。
上沼と北川の回では、目上の人に囲まれて緊張する北川をフォローするどころか、松本が上沼に気を使う様子がありありと表れてしまい、トークはすっかり空回り。3回目のゲストは安藤サクラ&トータス松本で、急にボリュームダウンした感も否めませんでした。4回目の岡田准一&広末涼子は完全に番宣で、すっかり興醒め。後半のアーティストのコーナーも含め、早々にテコ入れすることになるのでは」(民放バラエティ番組制作関係者)
MCの2人は共に百戦錬磨のベテランだけに、2人なりのスタイルを見つけるのに時間はかからないだろう。
一方、中居が大物芸人とタッグを組む番組というと、石橋貴明とやった音楽バラエティ番組『うたばん』(TBS系、1996~2010年)が思い浮かぶ。同番組における中居と石橋の呼吸はバッチリで、番組は15年も続いたが、『まつもtoなかい』はなぜ同じようにうまくいかないのか?
「石橋と中居の『うたばん』は、“傍若無人に振る舞う石橋”と、“それを止める中居”という役割分担が完全に出来上がり、ゲストのファンはもちろん、それ以外の人でも楽しめる番組に仕上がっていました。モーニング娘。やSPEED、GACKTなどは『うたばん』で人気が出たと言っても過言ではありません。
一方で松本も、同じく音楽バラエティ番組『HEY!HEY!HEY!』(フジテレビ系)をやっていましたが、こちらは良くも悪くも“ダウンタウンを見る番組”。常にオイシイところを持っていくのは松本でした。それができたのは、横に相方の浜田雅功がいたから。相手が中居では、違うやり方を考えなくてはいけません。
せっかく松本人志と中居正広というビッグネームが組んだのですから、このままズルズルと終わったりしたらつまらない。いっそ石橋でも良いですし、アンジャッシュ渡部、香川照之など、とにかくとんでもなく話題になるゲストを連れてくるしかないでしょう。鳴り物入りでスタートしたこの番組がアッサリ終わるようだとテレビの凋落を決定的に印象づけることになりますから、どうか踏ん張ってもらいたいものです」(キー局関係者)
テレビの復権を担う2人の責任は重い。
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