シソンヌ長谷川「コットンなんて1ミリも笑ったことない」で大爆笑を芸人が分析
#シソンヌ #馬鹿よ貴方は 新道竜巳
昨年の「キングオブコント2022」で準優勝し、テレビに引っ張りだこのコットン。テレビでのリアクションも良く、ネタも評価されて仕事も増え順風満帆なのだが、どうも同業者からのリスペクトが薄く感じる。それが明確になったのは5月13日放送のフジテレビ「さんまのお笑い向上委員会」で、先にコットン西村さんがシソンヌ長谷川忍さんに対して「忍さんは人気本当にない」と急に言い始め、長谷川さんが「コットンなんて1ミリも笑った事ないんですよ」と言い返したら現場が大盛り上がりをした。
これは共感の笑いだと推測する。本人には言えなかったが薄々思っていたことを長谷川さんから聞けたから出演者全員が笑ったのかもしれません。立て続けに「俺が一番なりたくない笑いをやってるのがこいつらなんですよ」と言うとさらに会場は大盛り上がり。
まず女性人気があるお笑い芸人の特徴として、男性目線で喜ばせるポイントが少なく、当然劇場に来るのは女性のお客さんが多いのでそこをめがけて笑わすことに何がいけないんだというのもある。実際はコットンという芸人は非常に需要と供給が成り立っている。しかしライブへの招待や舞台の出演者、テレビの関係者は男性が多い。どれだけ女性を喜ばせても、男性に響かなければ嫉妬の対象になり、揚げ足をとるポイントとして男性は面白いと思ったことがないという弄り方をされることがある。これは芸人界あるあるだったりもする。
ただコットンはキングオブコントで準優勝までしているので、なりたい男性ファンも多くいると思う。しかし共感性として「笑ったことがない」というフレーズを言うと出演者が共感してしまうというスパイラルが起きてしまう。実はこのくだりで凄いのはコットンお二人のリアクションだったりもする。ちょうどいい負け顔をしながら会場の笑いを増幅するリアクションをしてくれる。
芸風やネタを馬鹿にされるとリアクションが取れなくなる芸人は山のようにいる。その中でコットンは長い芸歴を持ちながらキングオブコントという誰しもが決勝に出演したい賞レースで準優勝にいっただけでなく、準決勝ではトレンドに入るほど爪痕を残した。自信を持って偉そうにしてもいいぐらいの事をやってのけた。のちにそれを全否定されるような発言を言われたら動きが固まってもおかしくない。
しかしコットンは受け身が取れる。流石のバラエティ力なのだ。この2人がこれからまだまだテレビに出ていく事が見えるやりとりなのだ。柔軟性と可愛げと実力を兼ね備えているのがコットンの隠れた魅力でもある。一見発言した長谷川さんが凄いとか面白いとか思う方も多いと思う。確かに喋りが上手く面白い人ではある。しかしお笑いは言われた方のリアクションも物凄い大事で、そこでコットン2人のリアクションを見てもっと言っていいんだなという見え方もされている。よく見ると弄られてちゃんと全員が笑ってるところではコットンも笑って場を悪くしない状態にしつつ、のちに反論をして怒ったりもしている。
「あんな客に媚びた笑いやってる奴に何言われても怖くないです」と何言っても長谷川さんは怒涛の弄りラッシュで攻撃し、会場は笑いの渦に。正確にはお笑い芸人は客に媚びる職業なので媚びていない芸人などいない。そんな中の細分化された笑いの種類によって、客に媚びているお笑い、客に媚びてないお笑いが生まれているのだ。実際はどちらもお客さんは笑っているのでかなり裏のマニアックな言葉にはなる。これからもコットンの活躍が楽しみだ。
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