解散の竹内ズ、不仲をポップに見せるエンタメの才能…表現者としての素晴らしさ
#解散 #馬鹿よ貴方は 新道竜巳
5月17日にプロダクション人力舎所属のお笑いコンビ、竹内ズが解散を公式YouTubeチャンネルにて発表した。円満解散と、がまの助は言う。現在のライブシーンで面白いと名前が挙がる芸人の1組だけだっただけに悔しい気持ちのお笑いファンは多くいただろう。
この2人はエンタメのプロだと毎回思わされる。TBSの「水曜日のダウンタウン」で解散ドッキリをがまの助がしかけると速攻で竹内が承諾し、不仲コンビとして有名になった。ここの凄いところは、テレビで不仲として名前が知られた後もライブシーンでどんどん人気が上がっていった部分だ。本来仲の良いコンビにファンが付きやすいものだが、カラッと明るく不仲を受け入れて活動していて、さらにネタも面白い。そしてライブ数も異常に出演してオファーを断らない部分もあってか、全く悲壮感がない分「ネタなんじゃないの?」と思っている人も多かったかと思う。
トークライブでコンビを呼んだら当然出る。僕も竹内ズがゲストの回にて3人でトークライブをさせていただいたときがあるが、2人ともしっかりテンポよく喋るので、仲悪いと言うのがどうも信じられなかった。コンビ間の悪さも堂々と発言し2人でそこについて掛け合いができる。竹内ズの公式YouTubeチャンネルでも解散をネタにした動画が沢山ある。【相方は何位?】人生で出会った嫌いなやつランキングでお互いが1位に選ぶことや、【解散寸前】仲悪年表を作ろう!という動画を前編・後編でアップするなど、解散に対して胸を張りすぎているが向き合っているようにも見える。
GERAというラジオアプリでも評判がよく、仲悪いけどずっと2人で話している時間が芸人間でもリスペクトされていた。ここまで胸を張れるのなら本心はそこにないと思ってしまうが、本当に仲が悪いというリアルコンビ不仲でもあった。お互い同じライブになってもNGではないという。
ここのコンビはとにかく一緒にいる事が多いことがファンも応戦し続けた理由でもあると思う。不仲になるとコンビ活動が少なくなり一緒にいる時間が減る中、仲良しコンビよりも一緒にいる時間が長く感じられる活動内容に周りは「解散、解散」とは言っているが、本当に解散するとはファンも思わなかったはずだと思う。ネタを作っているがまの助がマウントを取るような描写が多く、相方への苛立ちをシンプルに相方にぶつける場所も多いところを包み隠さないのも気持ち良く見えるポップな不仲コンビだったと思う。
実際はお互い気を遣い合っている時間はなく、片方が気を遣っていたら、片方が相方を雑に扱うという時間になるという事、立場が逆転した等の話も本人のYouTubeチャンネルで話している。ずっと見れる不仲コンビというのか、見たい不仲コンビというのか、なんにしてもこの2人が解散したが、今後また再結成するんじゃないの? と思うぐらいに、動画内では自然に会話し舞台でも不安をコチラに抱えさせないトーク力を見せてくれている。
ここの不仲をポップに見せたのがエンターテイメントとして才能のある部分でした。解散発表も2人で生配信しており、2人とも普段通りの感じで特に感情的になることもなくどちらかがうなだれていることもなく、背筋の良い2人が動画内で解散発表と同時に、今決まっているライブは全部出ますと、告知もしっかりしていたのが、この2人素晴らしい表現者だなと思いました。
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