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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > ジャニ性加害「知らなかった」はずがない

藤島ジュリー景子社長が「知らなかった」はずはない、ほかスクープ16本

5月場所も始まり…大相撲から2つの話

 さて、大相撲の5月場所が始まった。だがここには巨漢で有名だった元関脇・逸ノ城(30)の姿はない。彼は5月4日に「電撃引退」を発表したからだ。

 異常だったのは、同席した湊親方とは一度も目を合わせることなく、別々の出入り口から退場していったことだった。

 引退の理由は「腰痛の悪化」だが、それは表向きの理由で、「逸ノ城は四月以降、稽古を無断でサボり続け、飲み歩いていました。クビではなく引退のかたちをとったのは、親方の最後の“親心”です」(湊部屋後援会関係者)

 酒を飲んでいないときは気の優しい人間だが、ひとたび飲むと暴力沙汰に及ぶことを心配して一緒について来たおかみさんにまで手をあげてしまった。

 何度か話し合い、独り暮らしを許したが、酔いつぶれて稽古に出てこないことが何度もあった。だが、昨年7月の名古屋場所で悲願の初優勝を果たし、事態は好転するかに見えたのだが……。

 コロナ禍の中でも無断で外出し酒を飲んでいたことで、昨年12月には一場所停止処分になってしまったのである。

 両親が心配してモンゴルから来日してきたが、逸ノ城はあっさり、「じゃあ辞めます」といい、2日後には引退会見を開いた。

 酒のために相撲界を去った。逸ノ城らしいともいえるな。

 新潮のほうは、現役時代は角界のアラン・ドロンといわれた元大関の霧島、協会ナンバー2の陸奥親方のお話。

 新潮によると、この部屋の三段目の安西(21)が、同じ部屋の兄弟子から日常的に暴力を受けていて、そのことは親方も相撲協会も把握していると話しているのだ。

 加害者は三段目の霧の富士(28)で、稽古中に殴られたり膝蹴りは当たり前で、休んでいる時にエアガンで撃たれたりフライパンで叩かれるなど、“可愛がり”などという生易しいものではないという。

 親方も知るところとなり、「協会にいっておく」といったが、協会からは部屋の中で解決しろといわれたそうだ。

 結局、霧の富士を引退させることになったが、この問題は公にはならなかった。

 こういう体質こそが、相撲界にいまだに残る暴力問題を根絶やしにできない根本原因なのだ。

 陸奥親方は新潮に対して、

「やった方は暴力じゃなくて指導のつもり。それは家庭でもあるんじゃないですか。家庭の兄弟げんかと一緒なんです」

 こういう認識の親方がいる限り、弟子たちは暴力の恐怖に神経も体力もすり減らしていくのだ。

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